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青年は恋愛に対してどのようなリスクを感じているか?

Pro
中村悠里恵
和光大学 / 修士課程2年
支援総額: 24,000 円
目標金額: 250,000 円
達成率
9 %
サポーター
5
残り時間
33
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academist スタッフからの一言
高校生、大学生、社会人におけるリスク認知の変化を明らかに

最近メディアなどで、青年が恋愛に消極的であることが取り上げられるようになってきました。しかし、実際に青年が恋愛に関して何をリスクであると考え、それに対してどの程度脅威に感じているのか、 年齢によってどう違うのかなどについては明らかになっていないそうです。中村さんは、これまでに恋愛に関する状況を4つに分類し、それぞれの状況において青年が感じている恋愛に対するリスクの解明に向けた研究を進めてきました。今回のプロジェクトでは、高校生、大学生、社会人を対象にした調査を実施し、発達段階などの研究に使われる「時間的展望体験尺度」と「モラトリアム分類尺度」を用いて年齢によってどのように恋愛リスク認知が変わっていくのかを調べます。

Ntanaka

田中奈穂美

恋愛リスクは状況によって異なる

近年、デートDVやリベンジポルノなど恋愛関係における問題がメディアで多く取り扱われるようになっています。牛窪恵さんの著書『恋愛をしない若者たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)では、若者の恋愛阻害要因として、恋愛リスクの露呈と若者のリスク回避を指摘しています。具体的には、1990年代にエイズ(HIV感染症)などの性感染症が取り扱われ、その後セクハラやDV、リベンジポルノなど多くの恋愛に関するリスクが露呈し、若者はこれを回避するために恋愛をしない選択を取っていると述べられています。

恋愛における性や性感染症に関するリスクについては、徐々に心理学の分野でも研究されるようになってきています。しかし私は、青年が捉えているリスクはデートDVなどの犯罪的なものから、恋愛でお金を浪費することや自分の時間が無くなるなど日常的なものまで多岐に渡るのではないかと考えます。また恋愛といっても、実際に交際しているときや、片想い・誰かに好意を寄せられている、交際相手と別れた、恋愛をしていないときなど状況はさまざまあり、状況によってリスクと捉えるものは異なると予想されます。

No1

青年が何をリスクと捉えているのか、その実態はわかっていない

先行研究(※)において、青年が恋人を欲しいと思わない理由のひとつに「恋愛をすると負担がかかる」というリスク回避的思考があることが示されています。また、日本性教育協会の『青少年の性行動全国調査報告』では、リスクの観点から若者の恋愛や性行動にみられる消極化傾向が考察されており、「恋愛や性が自由化され、異性との接触機会が増えたことによって、自分自身の選択にシビアにならなければならない状況がうまれてきたことが大きな要因である」と結論付けられています。しかし、具体的に恋愛の何が青年にとってリスクになっているのかは、明らかになっていません。

そこで、私は実際に青年が恋愛に関して何をリスクであると考え(恋愛リスク認知)、またそれに対してどの程度脅威に感じているのか、 それは年齢によってどう違うのかを調査することにしました。この調査結果を用いることで、青年自身が恋愛に対するリスクを客観的に捉えることができるのではないかと思っています。

(※)高坂康雅, "恋人を欲しいと思わない青年"の心理的特徴の検討, 青年心理学研究, 23, 2 (2011)  など

Books 2562331 640

恋愛に関するリスク認知を4つの状況に分けて分析

これまでに私は、青年の恋愛リスク認知を明らかにするため、
1. 交際前:片思いをしている、あるいは誰かから好意を寄せられている
2. 交際中:誰かと交際をしている
3. 交際後:交際相手と別れた
4. 非恋愛:誰とも付き合っておらず、好意を寄せている相手もいない
の4つの状況にわけて調査を行ってきました。

その結果恋愛に対するリスクとして、交際前では「告白しても振られるかもしれない」「恋愛に気を取られて他のことに手が付かない」など計87個が挙げられました。また、交際中では「交際相手の嫌なところが目につく」「お金や時間を消費する」「浮気をされる」などの計103個、交際後では「支え合える存在がいなくなる」「別れたことについて他者から話を求められる」などの計91個のリスクが得られています。非恋愛においても「恋愛をするメリットを体験できない」「子孫を残すことができない」など計80個の記述がありました。

次に青年が恋愛リスク認知に対し、どの程度脅威に感じているかを尋ねるためのアンケート(恋愛に関するリスク認知尺度)を作成し、信頼性(結果が安定しているか)と妥当性(測りたいと思っているものが的確に測れているか)の検討を行いました。質問項目など観測された変数がどのような潜在的な因子から影響を受けているかを探る因子分析を行い、既存の尺度との相関係数を算出した結果、恋愛に関するリスク認知尺度は、十分な信頼性と妥当性があることを確認しています。その他、性別や恋人の有無、交際経験の有無で、恋愛リスク認知を比較検討する研究も行なっています。

No2

研究費サポートのお願い

以上の研究データをもとに今後は、高校生、大学生、社会人を対象に恋愛に関するリスク認知尺度を尋ね、年齢によってどのように変わるのかを検討したいと考えています。具体的には、80問程度の調査用紙を作成し、900人を対象に調査を実施します。この際、年齢によるリスク認知変化を明らかにするため、発達段階などの研究に使われる「時間的展望体験尺度」と「モラトリアム分類尺度」を用い、将来に対する見通しやアイデンティティの発達が恋愛リスク認知に与える影響を調べます。

高校生・大学生対象の調査は実施する目処がたっていますが、社会人への調査は、調査会社に依頼する必要があり、費用の関係で予定が組み立てられていない状況です。いただいたご支援は、社会人を対象とした調査費に利用したいと考えています。

このような恋愛に関するリスクを研究テーマに選んだのは、私自身が恋愛に対しリスクを感じており、恋愛をする気力が持てないことが理由です。恋愛では、交際する前から別れた後までリスクとなり得るものが多く、もう恋愛はしたくないと考える人がいる一方で、恋愛をしない、できないことで虚無感や劣等感や焦燥感を覚える人もいると考えています。

本研究によって青年の恋愛リスク認知の実態を明らかにできれば、恋愛をしたいと思っているにも関わらず消極的になってしまう人の後押しや若年層(中学生)に向けたリスク予防教育につながるほか、恋愛による心身の危険や精神的苦痛を回避するための知見が得られると思います。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

挑戦者の自己紹介

はじめまして、中村悠里恵と申します。和光大学大学院の修士課程に在籍しています。専門的に勉強・研究しているのは青年心理学で、特に、近年話題となっている「恋愛をしたいと思わない青年」に関心を持っています。卒業論文では、現代青年の結婚観について、約2000人にアンケート調査を行いました。現在は青年の恋愛に関するリスクについての研究を行っています。そのほかにも学校心理士の資格取得を目指しており、適応指導教室での不登校の子どもへの支援活動や、小学校での学習支援を行っています。

Pro

中村悠里恵

研究計画

時期 計画
2019年7月 クラウドファンディング挑戦
2019年8月 クラウドファンディング終了
2019年9月 教育心理学会にて学会発表
2019年12月 青年心理学会にて学会発表
2020年1月 修士論文提出予定

リターンの説明

1,000 円 (税抜)
注目のリターン: 研究報告レポート(PDF版)
研究報告レポート(PDF版)
1000

研究の詳細な進捗などをレポートにまとめてお送りします。応援よろしくお願いいたします!

支援する

2人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

3,000 円 (税抜)
注目のリターン: 学会発表資料の謝辞にお名前掲載
学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
3000

2019年12月21日の青年心理学会にて本研究に関する発表をする際、謝辞にお名前を掲載させていただきます。※学会発表が叶わなかった場合、その後の学会発表資料の謝辞にお名前を掲載いたします。

支援する

0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

5,000 円 (税抜)
注目のリターン: 学会発表資料の謝辞にお名前掲載と学会資料の送付
学会発表資料の謝辞にお名前掲載と学会資料の送付 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
5000

2019年12月21日の青年心理学会にて本研究に関する発表をする際、謝辞にお名前を掲載させていただきます。また、発表資料(電子版)を送付いたします。お力をお貸しください。応援よろしくお願いいたします!※学会発表が叶わなかった場合、その後の学会発表資料の謝辞にお名前を掲載いたします。

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2人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

10,000 円 (税抜)
注目のリターン: 修士論文にお名前掲載
修士論文にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載と学会資料の送付 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
10000

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1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

30,000 円 (税抜)
注目のリターン: 論文謝辞にお名前掲載
論文謝辞にお名前掲載 / 修士論文にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載と学会資料の送付 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
30000

本研究成果を発表する際の謝辞にお名前を掲載させていただきます。※研究成果をまとめられるよう努力いたしますが、論文の掲載に至らない可能性もございますこと、ご承知おきいただけますと幸いです。

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0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

このプロジェクトは、 2019年07月09日 10時00分 から 2019年08月22日 19時00分 までの間に目標金額250,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。
お支払について
お支払にはクレジットカード(VISA, Mastercard)をご利用頂けます。
Available cards
銀行振込について

銀行振込をご希望の方は下記のフォームよりご連絡ください。 フォームへ

セキュリティについて

当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。

1,000 円(税抜)

研究報告レポート(PDF版)

1000

2 人 が支援しています。
(数量制限なし)

支援
3,000 円(税抜)

学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)

3000

0 人 が支援しています。
(数量制限なし)

支援
5,000 円(税抜)

学会発表資料の謝辞にお名前掲載と学会資料の送付 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)

5000

2 人 が支援しています。
(数量制限なし)

支援
10,000 円(税抜)

修士論文にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載と学会資料の送付 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)

10000

1 人 が支援しています。
(数量制限なし)

支援
30,000 円(税抜)

論文謝辞にお名前掲載 / 修士論文にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載と学会資料の送付 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)

30000

0 人 が支援しています。
(数量制限なし)

支援

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