皆様
お世話になっております。ヨウです。
皆さまのご支援と応援、拡散のご協力をいただきまして、ありがとうございました! 現状、目標金額の40万円を達成しました。達成率も104%と順調に推移しており、皆様のご支援につきまして、言葉もございません。
今回のクラウドファンディングを通して研究資金をいただけたことは非常に重要でしたが、自分自身の人生にとっても、非常に意義深いだと思います。最初クラウドファンディングのホームページを準備するとき、日本語の部分では、難しくて、ほかの人より、何倍の時間をかけて書き終わりました。このプロジェクトは人生のいい勉強になりました。私の研究への応援コメントにも非常に勇気づけられました。 CFに苦しんでいる患者さんと家族や、研究においては先生や研究員、学生さんやお医者さんと関わることが多いですが、他の多くの方にも支えられているということを再認識しました。 このコミュニケーションも私の研究に対するモチベーションもさらに向上しました。
残りの期間ではセカンドゴールとして50万円までを目標として、シミュレーションに必要なソフトの購入費用や学会発表・論文投稿の費用に充てたいと考えております。ナノマシンが完成した後は、細胞実験、動物実験という流れで研究を進め、実用化を目指していきたいと考えています。
引き続きご支援・ご声援よろしくお願いします。
ヨウブンセイ
私たちの身体は、約60兆個もの細胞からできています。それぞれの細胞内部には核があり、核のなかには生命の基本設計図と言われているDNAが入っています。DNAの情報はRNAが正確に読み取り、RNAが核の外に出てタンパク質を作ることで、私たちの生命活動は支えられています。DNAやRNAに異常があると正しいアミノ酸やタンパク質を作り出せないため、私たちの生活に支障を来す症状が発症することもあります。
異常なタンパク質が作られたときには対処療法での治療が行われるのですが、それでは根本的な解決にはなりません。異常なタンパク質が作られる前段階で、原因となる遺伝子の働きを阻害することはできないのでしょうか。それを実現するのが、核酸医薬です。
核酸医薬は副作用も少なく、難病を根本的に治療する期待の治療薬ではありますが、簡単に実現できるわけではありません。遺伝子の働きを阻害するには、細胞内に核酸医薬を取り込む必要があるからです。
核酸医薬は3〜4nmと小さいため、体内に注入できたとしても尿として体外に排泄されてしまいます。そこで私たちは、核酸医薬を高分子で覆った30〜100nmの「ナノマシン」を開発することで、核酸医薬を標的細胞の近くまで運べないかを考えています。
しかしながら、難病治療に必要な量の核酸医薬を標的細胞まで運ぶためには、サイズを大きくするだけでは不十分です。血液や組織にはナノマシンを壊そうとする分子が存在するため、せっかくナノマシンに核酸医薬を入れておいても、患者さんに投与した後に壊れてしまう可能性もあります。
また、ナノマシンが無事に標的細胞の近くまで到達しても、標的細胞に取り込まれると機能を発揮する前に酸性の入れ物である「エンドソーム」に入れられ、時間が経つと「リソソーム」で消化されてしまいます。
つまり、核酸医薬が標的細胞の遺伝子発現を抑制し難病を治療するためには、血中や組織で壊れないようにしっかりと核酸医薬を包み込むと同時に、エンドソームから抜け出してリソソームによる消化を避ける必要があります。
そこで、私はしっかりと核酸医薬を包み込みながらエンドソームを抜け出して遺伝子発現を抑制する方法として、アミノ酸に注目しました。アミノ酸はタンパク質を構成する部品で、天然アミノ酸と人工アミノ酸を合わせると100種類以上存在します。アミノ酸の中には核酸医薬と強く結合するものや、エンドソームの中で化学構造が変わるものが存在し、そのようなアミノ酸をナノマシンに組み込むことで核酸医薬を包み込んで標的細胞で放出できるようなナノマシンが開発できます。
しかしながら、アミノ酸の種類が多いため、どのアミノ酸をナノマシンに入れたら良いかわかりません。そこで、コンピュータ・シミュレーションを行い、計算によって核酸医薬と強く結合するアミノ酸、エンドソームを脱出するのに適切なアミノ酸を選び、ナノマシンのスペックを上げていきたいと思います。そのナノマシンに難病治療用の核酸医薬を内包して、難病の治療効果を培養細胞や実験動物により検証していきたいと思います。
今回のクラウドファンディングでご支援いただいた研究費は、シミュレーションに必要なソフトの購入費用や学会発表・論文投稿の費用に使わせていただく予定です。ナノマシンが完成した後は、細胞実験、動物実験という流れで研究を進め、実用化を目指していきたいと考えています。
私が解決したい「嚢胞性線維症」は、日本国内で60万人に1人の割合で発症する希少疾患で、発症すると呼吸困難や消化障害などに見舞われます。現段階では根本治療に有効な薬剤はなく、厚生労働省より指定難病として分類されています。しかし嚢胞性線維症は、CFTR遺伝子の変異に基づく疾患であることが知られており、その変異遺伝子の発現を抑制する核酸医薬が根本治療に効果的であると考えられています。私の研究が形になるまでは時間がかかるかもしれませんが、頻度の少ない病気であってもそこに患者さんがいる限り研究する価値があるという信念のもと、研究を進めていきたいと考えています。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
時期 | 計画 |
---|---|
2019年6月 | クラウドファンディングに挑戦 |
2019年8月 | 実験開始 |
2019年12月 | 特許出願 |
2020年3月〜9月 | 論文執筆 |
2020年5月 | 学会発表@高分子学会 |
2021年5月 | 学会発表@Annual meeting of Controlled Release Society |
本プロジェクトの研究報告レポートをメールにてお送りいたします!
研究報告レポート(PDF版)
20人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
ご支援いただいた皆様のお名前を、iCONM公式HPに掲載いたします。(支援時のお名前を掲載させていただきます。)
iCONMの公式サイトにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
12人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
iCONMで開催するサイエンスカフェに招待いたします。日時は9月を予定しております。詳細が決まり次第、こちらに記載いたします!
サイエンスカフェにご招待 / iCONMの公式サイトにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
13人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
iCONMラボツアーにご招待いたします。普段の研究の様子についてぜひご覧ください。
iCONMラボツアー / サイエンスカフェにご招待 / iCONMの公式サイトにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
1人のサポーターが支援しています (限定 5 個)
論文が完成した暁には、サポーターの皆様のお名前を謝辞に掲載いたします。時間はかかるかもしれませんが、長期的に応援いただけると嬉しいです。
論文謝辞にお名前掲載 / iCONMラボツアー / サイエンスカフェにご招待 / iCONMの公式サイトにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)
3人のサポーターが支援しています (限定 3 個)
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研究報告レポート(PDF版)
20
人
が支援しています。
(数量制限なし)
iCONMの公式サイトにお名前掲載 他
12
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(数量制限なし)
サイエンスカフェにご招待 他
13
人
が支援しています。
(数量制限なし)
iCONMラボツアー 他
1
人
が支援しています。
(限定 5 個)
論文謝辞にお名前掲載 他
3
人
が支援しています。
(限定 3 個)