学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」
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ヒト腸内細菌の定着メカニズムを「腸管モデル」で解明する!

月額支援型 academist Prize 2nd 採択

野村 佳祐

筑波大学、博士後期課程1年

挑戦期間

2022/11/01 - 2026/03/31

最終活動報告

2024/04/17 14:56:34

活動報告

21回

サポーター

9人

経過時間

2022/11/01 10:00:00

2023年7月②さわかみ投信 x academistコラボセミナー!

かなり前の話ですが、6/8に参加させていただいた、さわかみ投信 (株)x academist(株)のコラボセミナーの感想についてお話したいと思います!

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【きっかけ】
そもそもこのセミナーに招待頂いたのは、さわかみ投信の取締役で筑波大学大学院の先輩でもある黒島光昭さんが私のacademistサポーターでもあり、以前開催されたacademistとのコラボセミナーの第二弾として実際に支援者を募っている研究者を連れてきたら面白いのでは、ということで、academistを通じてお話を頂いたことがきっかけでした。

さわかみ投信(株)は、国内外の企業への長期投資を行っている投資信託を専門とする企業です。将来社会を担っていく挑戦的な企業の成長には長期的な投資が必要、という考えのもとで、投資により利益を上げる事だけでなく「長期投資」を重視している会社です。

一方でacademist(株)は、研究者への支援を募る学術系クラウドファンディングを運営する企業です。国だけでなく、企業、財団、個人など様々なステークホルダーと研究者を繋ぎ、社会や産業の土台となっている学術業界を盛り上げる事をミッションとしています。基本的に研究は短期的に成果を出すことが難しいものですが、長期的視野でのリターン(知の創造、社会課題の解決など)を期待して研究者に投資をする仕組みを作っている会社です。

両社ともに、顧客かつビジネスパートナーでもある「投資家」をいかに募るかが成長のための課題であり、投資家またはその予備軍の人々に向けて「研究(者)に投資する意義」を伝えたい、という思いの元で企画されたセミナー・・・・だと考えて私は望みました。

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【イベントの様子と感想】
イベントは都内某所のスタジオで撮影しながら、オンラインでライブ配信する形で行われました。ニコニコ生放送の演者になった気分でテンションが上がりました。残念ながら黒島さんは諸事情のためオンライン参加となりましたが、初めてお話しできて非常に楽しかったです。ほかにもacademist代表の柴藤さんも同席し、イベントは各々の自己紹介から私の研究紹介、そして私への質問から黒島さん・柴藤さん、そして司会の方が話を広げるという形で進行していきました。

メインの質問としては、以下の二つでした。
〇なぜacademistに挑戦したのか?
〇支援を受けて何か変化はあったか?

〇なぜacademistに挑戦したのか?
1 研究者が生活するための生活費や、より大胆に研究を行うための研究費の補充する
2 学会など、研究者の閉じられた世界ではなく、開かれた社会の中で、私自身の研究者としての評価や実施している研究、特に私の研究のアイデアやビジョンに対する評価を知る。
3 一人で実現できる事は少ないため、私が理想とする社会の実現のために協力できる仲間づくりという観点から、様々なバックグラウンドを持つ人々と出会い交流する場を作る。

〇支援を受けて何か変化はあったか?
academistでの支援は、経済的な支援はもちろん、それ以上に精神的な支えとなった。自分のテーマはゼロから自分から発案して始めたものだったため、ラボのノウハウもなければ、参考となる文献も少ない。方法一つとってもゼロから作る必要があり、その結果進捗が遅くなりやすく評価されにくい。アカデミアでの研究評価の場である「学会」は「着想やビジョン」の評価は二の次であり、良くも悪くも、データの量と質を中心に評価される。多くの同世代の学生研究者はラボでノウハウが蓄積された「引継ぎ」の研究を行うケースが多く、そのような学生が学会賞などを取っていく中で自己否定感が募り、精神的に辛かった。そのような中で、academistを通じて一般社会から支援を受ける事は「少なくとも世の中には、自分の研究に意義を感じ、応援してくれる仲間がいる」ということを実感することができ、逆境を乗り越える力になった。従来式の評価にとらわれず、研究の着想とビジョンを評価する事ができるのが、一般社会と研究者が直接繋がるクラウドファンディングだと思う。

そのほか、黒島さんや柴藤さんからは、学術業界を取り巻く「お金」の話や、業界全体をビジネスでどのように盛り上げていくか、活発な議論が起こりました。

個人的に一番気になっていた、黒島さんがなぜ私の研究に興味を持ってくれたのか、については、なかなか聞く時間がありませんでしたが、少しだけわかったことがありました。実は黒島さんはかつて微生物の研究に携わっており、近年の腸内細菌研究の動向もよくご存知で、その穴を埋めるという点で私の研究を高く評価して頂いている、ということがよくわかりました。今現在、腸内細菌の研究で最も盛んに研究が進む「腸内細菌集団の構成と健康の関連性」だけではなく、「個々の腸内細菌の働き」にもまだまだ未解明な点があり、その知見を蓄積してデータベース化することで初めて「集団」の働きの全容解明に繋がる、ということをおっしゃっていて、サポーターとしてビジョンに共感して頂いていることがわかり、とても嬉しく思いました。このような形で、サポーターの声を間近に聞ける機会がもっとあれば、と思ったりもしました。

野村佳祐 2023/07/02 22:57:22
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