挑戦期間
2022/11/01 - 2025/03/31
最終活動報告
2024/11/11 22:34:23
活動報告
51回
サポーター
42人
経過時間
2022/11/01 10:00:00
日本経済新聞に下記のような記事が掲載されていました。
米大学への寄付8兆円、日本の30倍 研究促進・圧力も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN070A40X00C24A9000000/
また、下記のnote記事も非常に示唆に富むものでした。
ガザ戦争とハーバードと私①
https://note.com/harebare_public/n/n1575d1114bf3?sub_rt=share_pb
※②もあるのでぜひ両方ご覧ください
上記のような情報から分かるのは、教育・研究への寄付を考えるにあたって、量的な問題に加えて質的な問題に注目することを避けて通れない、ということだと思います。
量的にたくさんの寄付が集まるということは非常に重要です。
一方で、その寄付がどのような(隠れた)意図に基づくものなのか、という質的な点は、時として量的な問題を無効にするほどのインパクトがあると分かります。
「自分は経営科学分野の研究者なので、寄付をできるだけ効率的に、たくさん集めることは追求できる。
しかし、その結果起きる政治的なこと(例えば高額寄付者からの圧力など)については専門外である」
そのような態度で本プロジェクトを続けることはできないと認識しています。
一方で、ひとつの象徴的な事例として、Tribute giftやMemorial giftというものをご紹介したいと思います。
これは、誰かを讃えて行う、あるいは誰かの思い出によせて行う寄付のことです。
(先日、父の思い出によせて寄付をした記事があるので、よければこちらで「Memorial giftとは何か?」を感じてみていただければと思います)
https://note.com/fwatanabe/n/n822e3b5860d2
こうした寄付は、金額的には(つまり量的には)小さなものかもしれません。
しかし、間違いなく、寄付者にとって、その寄付先団体にとって、意味のある行為だと思います。
寄付の質的な面として、このような形の寄付にも注目していきたいと思っており、そのためにはこれまでとは異なる分野の文献にも目を通していく必要があります。
(たとえば、Memorial giftが遺族にとってどのような意味や価値を持つものなのか、を自覚せずにMemorial giftの寄付募集をすることはできないとも感じます)
そのような中、academistを通じていただいているご支援は、当初想定していなかったような分野の文献を入手することにも活用できる柔軟性があり、本当に助かっています。
第1期のアクション・リサーチの中間報告を控えているところですが、それと同時に研究の幅も広げて行きたいと考えています。