みなさん、こんにちは。まず始めに今月の、そして最後となる進捗として……
①ティカルの全財分布論文を執筆するための旧調査報告書のデータの入力作業
②ストレス理論論文の執筆とプレプリント公開
③応用編として古代経済・資本主義経済・社会主義経済を比較可能とするMMEの5番目の新理論の構築開始
が主要な成果となりました。同時にこのプロジェクトの最後の報告として、グアテマラの世界複合遺産ティカル国立公園にて継続的に国際調査プロジェクトを維持し、新たな数理的考古学歴史理論を構築し、柱となる4本の理論論文を一般公開できたことが、皆様のご支援の下で成した大きな成果と考えています。
さて、繰り返しになりますが前回の報告にもあったように5年間続きました「古代マヤ文明・ティカル遺跡に眠る未発掘の遺物量を推定する!」のプロジェクトは2026年3月をもって終了となります。恐らく4月中に「日本の格差はどこから来たのか。遺跡から現代までを貫く比較研究」が始まります。
これまでのティカルにおける研究は実際には継続となります。幸い科研費が採択され、2026年度より3年間、ティカルにおいてこれまでと同様に発掘調査プロジェクトが実施されます。この中で「遺物量の推定」に関する研究は扱えるデータ数の増加につながり、古代マヤ文明における格差や各階層の人々の暮らしについてより詳細に明らかになる予定でいます。
他方で新たに「日本全史における格差構造」を解明すべく研究を行う中で、この三年間はアンケートデータやレシートデータを集める“ポイ活”のようなサイトを運営し、これまでに構築した考古学理論を歴史時代や現代社会に応用する研究を進めていく予定です。新たなプロジェクト「日本の格差はどこから来たのか。遺跡から現代までを貫く比較研究」をどうぞよろしくお願い致します。
今泉和也(明治大学、客員研究員 / Deep Time Systems代表 / PIBPATディレクター)

クラウドファンディング後の研究活動
2025/09/01 研究成果 Tikal - Reporte de Excavaciones No.2: “Artefactos en el Hotel Jungle Lodge”
2025/06/02 メディア掲載・講演など 埋蔵遺物量推定研究から物質文化システム論の構築へ ―考古学における統一的方法論の確立―
2025/04/01 研究成果 Tikal-Reporte de Excavaciones N0.1: “Grupos en 6H”
2024/04/01 研究成果 マヤ文明における「顔・身体付き道具」の社会分布
2024/04/01 研究成果 ティカルのうわさ vol.2
2023/04/01 資金調達 村田学術振興財団 研究助成
2023/04/01 資金調達 髙梨学術奨励基金 若手研究助成
2023/04/01 研究成果 ティカルのうわさ vol.1
2022/10/06 メディア掲載・講演など 未発掘マウンドの埋蔵遺物量の予測モデルの構築 - 古代国家ティカルにおける階層性と経済格差 -
2022/05/31 メディア掲載・講演など 2021年度調査速報 —ティカルの社会格差—
2022/04/01 資金調達 髙梨学術奨励基金 若手研究助成
2021/04/01 資金調達 JSPS科研費 特別研究員奨励費
2021/04/01 研究成果 マヤ文化 ―― 先古典期と古典期
2019/04/01 資金調達 JSPS科研費 研究活動スタート支援
2017/04/01 資金調達 共生の人文学プロジェクト
2015/04/01 資金調達 JSPS科研費 特別研究員奨励費
2014/04/01 資金調達 共生の人文学プロジェクト
2013/06/13 メディア掲載・講演など 考古学とは何か 古代日本と古代マヤの相違点とその魅力について