皆様、本研究へのご理解とご支援、応援を誠にありがとうございました。
おかげさまで目標金額の40万円を達成し、無事研究をスタートさせることができます。
またTwitterやFacebookでの拡散をはじめ広報にご協力頂いた方々、記事としてまとめて頂いたMAMApicks様には感謝してもしきれません。頂いた資金は機材の購入等に大切に使わせていただきます。
今回のプロジェクトを公開して以後、たくさんのの温かいコメントをいただきとても驚いています。特に、実際にワンオペ育児をしていた、現在しているというお母さん方から、多くの賛同とご意見を頂けたことはとても貴重でした。社会的に需要がある研究であると同時に、継続的に考えていかなければ問題であると強く感じました。重ねて感謝致します。
また、チャレンジ期間が残り6日間ではありますが、今後はセカンドゴールとして50万円(達成率125%)を設定しました。セカンドゴールで頂いたご支援は、実験協力者への謝金や、サイエンスカフェの企画費用として使わせていただきたいと考えておえいます。
引き続きご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
荒井俊
生理人類学とは、ヒトの科学的な特性を探求する自然人類学のなかの学問のひとつです。自然人類学は人類の化石や霊長類を対象とする場合が多いですが、生理人類学は「現代を生きているヒト」を研究対象とし、その生理的メカニズムと進化・環境適応の関係について研究する学問です。
科学技術の発達とともに、ヒトを取り巻く生活環境は目まぐるしく変わっています。たとえばスマートフォンやLED照明、24時間サービスなどの普及により昼夜を問わず活動することが容易になりましたが、その反面、睡眠障害や自律神経への影響が懸念されています。ある側面では快適さを得たものの、我々の祖先が生活していた環境からは大きくかけ離れ、ヒトの生理的機能はその変化に適応できているとは言えません。生理人類学は、こうした環境下におけるヒトの生理的なメカニズムを理解し、その知見を環境や製品へ応用することで、ヒトにとって真に快適な生活とは何かという問いにひとつの答えを出せる学問でもあるのです。
私は大学入学当初はデザインについて学び、より良いデザインとは何かを考えていました。そのなかで、言語や文化に左右されずに、生物としてのヒトの特性に立脚するという生理人類学の考え方はデザインにも生かせるものがあると魅力を感じ、現在まで研究を続けています。
ヒトは「生理的早産」で産まれてきます。ヒトは誕生時には歩行はおろか立ち上がることもできず、他の哺乳類と比較してかなり未熟な状態です。原因としては、大脳の発達や二足歩行による骨盤および産道の縮小などが考えられます。これらは、ヒト特有の現象です。
母親以外の他者が子どもの世話を行うことを意味する「アロマザリング」という動物行動学の用語があります。生理的早産で生まれるヒトの新生児が生き残るためには母親をはじめ複数の人間の協力が不可欠であり、本来アロマザリングはヒトにとって重要なシステムであるといえます。
しかし、近年の日本では社会構造の変化により母親が単独で育児を行うケースが多く、いわゆる「ワンオペ育児」という社会問題にもなっています。それに付随する問題として多く聞かれるのが母親の睡眠障害です。ただでさえ、母親は妊娠中からホルモンの変化や胎動により夜間の覚醒や入眠困難が起こり、出産後は新生児の睡眠覚醒リズムに合わせて自身もそのリズムに合わせなければなりません。それに加えて母親単独で家事・育児を行うと、さらなる睡眠不足や母親の孤立感を招き、母体の心身への影響が強く懸念されます。
ヒトをはじめとする生物は、睡眠覚醒や体温調節・ホルモンの分泌等、さまざまな機能が24時間周期で変動しており、それを概日リズムと呼んでいます。ただし、新生児に関しては概日リズムが確立しておらず、これが先ほど述べた新生児特有の不規則な睡眠覚醒リズムの原因でもあります。
出生時は昼夜の区別が無い状態ですが、早い新生児だと生後3週間目から、生後7~11週目にはすべての新生児で24時間周期のリズムに同調していきます。しかし、その個人差の要因は未だ明らかではありません。出産後、母子同室で生活していた新生児は概日リズムの発達によい影響を及ぼすとの報告もあり、母親の覚醒と新生児の活動は同調することが示唆されています。一方、母子同室であっても同調しない例もあり、母親以外の因子が影響する可能性が指摘されています。本研究ではその因子のひとつとして父親の介入に注目しています。仮説として、父親の育児の介入が多いほど母親の24時間リズムの維持に寄与し、結果として新生児の概日リズムの発達に良い影響=早期から24時間周期成分が確認できると考えています。
そこで今回は、母子だけでなく父親まで含めた三者の睡眠覚醒リズムを妊娠中から継続的に測定し、新生児の概日リズム形成に対して両親、特に父親がどのような影響を与えるかを調査したいと考えています。
睡眠覚醒リズム測定には小型の活動量計を使用します。活動量計とは中に三軸加速度センサとライトセンサが内蔵されており、周囲の明るさを検出して体動を記録する機器になります。睡眠と覚醒の判別しかできない代わりに、被験者への負担が少なく長期間にわたる測定が可能です。
またそれを補う形で記述式の日常行動の記録を取ります。睡眠時の目安として就寝時刻と起床時刻、活動時の目安として食事、家事などの生活活動の内容と時刻を被験者に記載していただきます。それらのデータをもとに両親と子の活動パタ-ンを比較し、その相関を分析することで、概日リズムの形成に影響を与えた因子を特定します。
新生児の概日リズムの形成を正しく知り、その形成の要因を明らかにすることで、育児環境を整え、家族の生活リズムの調整を支援することができます。またリズムの形成を促すことは、子どもの心身の発達を促すことにつながります。ヒトとして両親と子、共に快適な育児とはどういうことかを探求します。
しかし、これらの研究を遂行する問題点として、被験者の募集が難しいこと、測定に使う機材が高額であることがあげられます。支援いただいたお金は機材の購入や被験者への謝礼等に使う予定です。また今回クラウドファンディングに挑戦する理由として、資金の調達はもちろんですが、研究の意義を知ってもらい、理解を得ることもひとつの目的としています。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
志村恵
時期 | 計画 |
---|---|
2018年10月 |
クラウドファンディング挑戦
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2018年12月 | 実験開始 |
2020年6月 | 実験・解析終了 |
2020年7-9月 | 論文執筆・投稿(予定) |
2020年10月 | 個人レポートの発送 |
2021年秋 | 国際生理人類学会にて発表(予定) |
研究の詳細な進捗・結果をレポートにまとめてお送りします。ご支援の程よろしくお願いいたします。
研究報告レポート(PDF版)
22人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
1,000円のリターンに加えて、育児をテーマにしたクリアファイルを送付いたします。イラストはイラストレーター・漫画家のカシワイさん(@kfkx_)に制作いただきました。こちらは本プロジェクト描き下ろしになります。
オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
21人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
2021年の国際生理人類学国際会議にて、本研究に関する発表をする際、謝辞にお名前を掲載させていただきます。また、発表資料(電子版)を送付いたします。ご支援の程応援よろしくお願いいたします。 ※学会発表が叶わなかった場合、その後の学会発表資料の謝辞にお名前を掲載いたします。
学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
15人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
サイエンスカフェにご招待いたします。日時は2019年5月、場所は東京都内を予定しています。当日は得られたデータや解析結果について、生理人類学的な考察を交えながらお話しさせていただきます。ご参加をお待ちしています。 ※当日ご参加いただけない場合には、後日資料を共有させていただきます。
サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
16人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本研究成果を発表する際の謝辞にお名前を掲載させていただきます。 ※研究成果をまとめられるよう努力いたしますが、論文の掲載に至らない可能性もございますこと、ご承知おきいただけますと幸いです。
論文謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
3人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
妊娠予定、もしくは妊娠初期のご夫妻に限りますが、実験にご参加いただけます。活動量計を1年間付けていただき、後日活動量計をご返送いただいた後、1年間3人分のデータを分析します。分析結果は発表する論文とは別にレポートとしてまとめ、個人ごとにお送りします。 *身体的なリスクはほとんどありませんが、非利き手、もしくは足首に腕時計型の機材を継続してつけていただきます。 *論文や発表資料等で、実験参加者の名前や、特定できるような情報を公表することは一切ありません。 *希望者の方に疾患がある等の理由で、こちらの判断で参加をお断りさせていただく場合がございます。その場合にも返金はできませんので、ご承知おきくださいますようお願い申し上げます。
あなたのデータ解析レポート / 論文謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
研究報告レポート(PDF版)
22
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
21
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(数量制限なし)
学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
15
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サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
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論文謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / オリジナルクリアファイル / 研究報告レポート(PDF版)
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1
人
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