12月24日、本プロジェクトは目標金額600,000円に達しました。ご支援いただいた皆さま、ありがとうございました!ご期待に応えられるよう、心して調査・研究に取り組んで参ります!まだチャレンジ期間が残っていますので、引き続き応援いただければ幸いです。
余剰分は、次回野外調査の費用に当てさせて頂きたいと思います。SSFの実物の観察ができるサイエンスカフェ(最新の研究成果・調査の裏話も聞けます)まだ席に余裕がありますので、是非ご検討ください!
佐藤友彦
カンブリア紀(5.4〜4.8億年前)は、46億年の地球の歴史の中でも最も急激に生物が進化し、現在生きている生物の全ての先祖が出揃った特別な時代です。現在、様々な研究者が、三葉虫やアノマロカリスなどの当時の生物の化石を分析し、カンブリア爆発の謎の解明に努めています。私の研究対象は、その時代のどの生物よりも先に急激な多様化を遂げた化石グループ「small shelly fossils(通称:SSF)」です。
SSFは、文字通り非常に小さな(1 mm程度)の殻を持つ化石で、その中には色々な分類群の生物がごった煮状態で含まれています。これには、SSFに続いて出現する三葉虫やアノマロカリスの身体の一部が含まれている可能性もあるため、カンブリア爆発の謎を紐解く重要な鍵を握っていると言えます。SSFが、どこでどのように進化したのか解明することで、謎に包まれたカンブリア爆発の「始まり」を突き止めたいのです。
日本には5億年前よりも古い地層はほとんど存在しないため、SSFが採取できる古い地層へ調査に行かなくてはなりません。下調べを重ね、私は中国の雲南省(ベトナムとの国境の近く)が、SSF進化のホットスポットだったのではないかと睨んで、これまで5年間、年に一度、約2週間ずつフィールドワークを行ってきました。中国の共同研究者と共に町の宿屋に泊まり、複数の地域の地層を調べて回ります。(調査地へのアクセスが良くない時には、一番近い村の村長さんの家に2週間泊めてもらったこともありました。)
具体的には、数10 mの地層を、cm単位で細かく調べていくことで、SSFがどのタイミングで進化したのかを明らかにします。一度の調査全体で約100個以上の岩石サンプルを採取し、研究室に持ち帰って分析します。酸で溶かしてSSF化石を抽出したり、切り刻んで岩石薄片にして堆積構造を調べたり、粉末にして化学分析(元素組成分析、炭素・ストロンチウム同位体比測定など)を行い、どのような環境でSSFの進化が起きたのかを調べます。
私は、これまでの調査の結果、他の研究者が報告していたよりも古い時代の地層から、多様なSSFを発見することに成功しました。これにより、雲南省がSSF発祥の地であった可能性が高まりました。
さらに最近は、地域による環境の差がSSFの進化にどう影響を与えてきたのかに着目して、研究を行っています。急激なSSFの進化が起きた背景には、特殊な火山活動による栄養の供給があったのではないか、と私は考えています。この仮説を検証する為、2015年に再びフィールドワークを行おうと計画しています。
年に一度のペースで調査に行き、分析を進め、また目的を絞り込んで調査に行く、というサイクルで研究を進めて来ましたが、2015年に予定している雲南省での調査費用が十分得られない状況です。私の研究は、野外での詳細な地層の記載が命です。SSFを含む地層は、中国の雲南省だけでも、地域によって様々な特徴を持っています。そのため、私自身が現地でしっかりと調査(地層の観察・記載)をした上で、岩石サンプルを採取・分析する必要があります。
そこで、是非とも皆さまにご支援頂きたいと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
時期 | 計画 |
---|---|
2014年12月~2015年1月上旬 | プロジェクト実施 |
2015年 3月 |
野外調査@中国雲南省
|
2015年 4月〜9月 |
分析
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2015年 10月 | 学会発表(GSA アメリカ地質学会) |
2015年 12月 |
論文執筆・投稿
|
私が撮影したSSFの電子顕微鏡写真を壁紙にしてお送りします。
SSF壁紙(3種)
4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本プロジェクトで実施する学会発表の資料をお送りします。
SSF壁紙(3種) / 学会発表資料
3人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本プロジェクトで実施する野外調査動画、または、学会発表動画のいずれかをお送りします。さらに、私が某SF映画を意識してデザインしたオリジナルSSFマグネット(直径3 cm)をお送りします。
学会発表動画もしくは野外調査の動画 / オリジナルマグネット
1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
「オリジナルSSFマグカップ」、または、よく見るとアノマリカリスな「オリジナルアノマロカリスポロシャツ(サイズ:S, M, L, XL)」をお送りします。
学会発表動画もしくは野外調査の動画 / オリジナルマグカップもしくはオリジナルポロシャツ
40人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
東工大ELSIでのサイエンスカフェにご招待します(2015年3月上旬・11月開催予定)。3月上旬は調査前サイエンスカフェ、11月は調査報告サイエンスカフェという形で二回開催する予定です。 佐藤研究員に色々な質問、調査の裏話を聞くチャンスです!顕微鏡でのSSF観察もできますので、皆さま奮ってご応募ください。(もしご予定が合わない場合には、当日の様子を撮影した動画をご希望に応じてお送りいたします。) さらに、佐藤研究員直筆のカンブリア爆発イラスト・オリジナルマグカップもプレゼント致します!
学会発表動画もしくは野外調査の動画 / サイエンスカフェご招待(直筆イラスト・オリジナルマグカップ付)
5人のサポーターが支援しています (限定 20 個)
SSF化石標本(※小さいです。)電子顕微鏡写真・解説付き。さらに、本研究成果をまとめた論文の謝辞に氏名を掲載させていただきます。また、公表された論文のデータをお送りします。
オリジナルマグネット / オリジナルマグカップとオリジナルポロシャツ / SSF化石標本と論文謝辞に氏名掲載
12人のサポーターが支援しています (限定 13 個)
私の研究内容に興味を持っていただいた法人および団体様向けに出張講演を行います。内容は原則として本プロジェクトでご紹介している内容とさせていただき、時期は学会発表を終えた11月頃を予定しています。詳しい日時や講演会場についてはサクセス後にご相談させていただきます。なお、講演会場までの交通費は上記50000円には含まれておりませんので予めご了承ください。
出張公演(法人・団体様向け)
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
SSF壁紙(3種)
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
学会発表資料 他
3
人
が支援しています。
(数量制限なし)
学会発表動画もしくは野外調査の動画 他
1
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルマグカップもしくはオリジナルポロシャツ 他
40
人
が支援しています。
(数量制限なし)
サイエンスカフェご招待(直筆イラスト・オリジナルマグカップ付) 他
5
人
が支援しています。
(限定 20 個)
SSF化石標本と論文謝辞に氏名掲載 他
12
人
が支援しています。
(限定 13 個)
出張公演(法人・団体様向け) 他
0
人
が支援しています。
(数量制限なし)