この度はたくさんの方から支援を受け、無事目標金額の60万円を達成することができました。おかげで、2-3年はモニタリング調査を継続することができるようになりました。本当にありがとうございました。
青春時代を三陸ですごすウミガメのモニタリング調査を土台として「なぜ三陸沿岸域にくるのか?」を明らかにし、1億1000万年もの間生きてきたウミガメ類の環境適応能力を明らかにしていきたいと思います。このような先の見えないモニタリング調査は実用的でないため、なかなか研究費が得難かったのですが、研究を継続できるチャンスを皆様からいただけたことを感謝しております。
2月7日まではセカンドゴールの70万円達成を目指してがんばりたいと思います。追加で支援してもらったお金は、PITタグや標識タグの追加購入費や現地でのウミガメ輸送費に充てさせていただき、より長い期間モニタリング調査ができるようにしたいと考えております。今後とも、よろしくお願い致します!
テレビなどで、ウミガメの産卵シーンや子ガメが海に戻っていくシーンを見たことがある方は多いのではないでしょうか。ウミガメは、産卵時に陸地に姿を現わすことから、私たちに身近な存在だと思われがちです。しかし、ウミガメについて分かっていることのほとんどは、産卵のために上陸する大人のメスや、卵から孵った子供に関するものです。言いかえれば、海に出て行った幼少期から大人になって砂浜に戻るまでの間、ウミガメがどこで何を食べ、どのように生きているのかということは、ほとんど明らかにされていません。
私たちの研究フィールドである三陸沿岸域は、北からの冷たく豊かな栄養を含んだ親潮、南からの暖かい黒潮、津軽海峡から抜けてくる津軽暖流の3つの海流の潮境に位置し、世界有数の漁場だと言われています。水温は夏でも20℃前後と比較的寒冷な海域ですが、夏の間だけアカウミガメとアオウミガメが来遊していることが分かりました。それも、産卵場では観察できない大人になる前のウミガメばかりだったのです。
DNA分析によると、三陸沿岸域に来遊するアカウミガメとアオウミガメは、それぞれ小笠原生まれと屋久島生まれがほとんどでした。では、生まれた場所から最大1,500kmも離れた三陸沿岸域にやってくるのはなぜでしょうか。そして、三陸沿岸で青春時代をすごしたウミガメたちは、あと何年かけて大人になるのでしょうか。
私たちは、青春時代を三陸ですごすウミガメの生態を明らかにするために、長期のウミガメモニタリング調査を行います。具体的な研究方法は以下の通りです。
STEP1:定置網に入ったウミガメを漁師さんから港で受け取り、研究所まで輸送する。
STEP2:甲羅の長さ、体重、頭の大きさ等を計測する。
STEP3:ウミガメに個体識別用の体内標識「PITタグ」を、一部のウミガメには甲羅に「ビデオカメラ」も装着して、放流する。ビデオカメラは時間がたつと自動的に甲羅から切り離されて海面を漂うように仕込んであるため、切り離され次第、船で回収に向かう。
ウミガメたちを海に帰すとき、半永久的に個体番号を読み取れるマイクロチップ「PITタグ」をウミガメの体内に挿入します。三陸沿岸から放流したウミガメが産卵上陸した場合には、読み取り機で確認できるPITタグの識別番号から個体情報を呼び出すことができます。すると、そのウミガメが放流後どれくらいの時間をかけて大人になったかを知ることができます。また、一部のウミガメの甲羅に取り付けたビデオカメラの映像から、ウミガメが三陸の海中でどんな行動をとり、何を食べているかを垣間見ることができます。
これまでのモニタリング調査では、2014年から115頭のウミガメにPITタグを挿入しました。しかし、未だ産卵上陸した報告はありません。ウミガメは、私たちが想像しているよりもはるかに長い時間をかけて大人になるのかもしれません。また、2007年より16頭のウミガメにビデオカメラを取り付けたところ、三陸沿岸域ではクラゲや海洋ゴミを食べていることが明らかになりつつあります。しかし長い時間をかけて成長するウミガメのような生き物のモニタリング調査は、短期間では目に見える結果が出にくいため、継続するための資金が得難いのが現状です。
そこで今回、モニタリング調査のための費用をクラウドファンディングで補いたいと思い、挑戦を決めました。みなさんからいただいたご支援は、PITタグの購入費用(100匹分)、ビデオカメラの回収時に傭船費用、港から研究所までカメを運ぶための軽トラック借用費に使わせていただく予定です。挑戦期間中に無事に目標金額を超えた場合には、PITタグの追加購入費に使わせていただきたいと思います。
「青春時代のウミガメは、なぜ生まれた場所から離れた三陸沿岸にやってきて、何年かけて大人になるのだろう?」。この疑問に対する答えを見つけることが、私たちの研究の目標です。ぜひ一緒に、ウミガメの青春時代の生態を解明していきませんか? ご支援のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。
時期 | 計画 |
---|---|
2016年9月 | クラウドファンディング挑戦 |
2017年6月〜 | モニタリング調査開始 |
2018年3月 |
学会発表
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直筆のお礼状(イラスト付き)をスキャンしたものを、支援者の皆さんにメールにてお送りします!
お礼状(イラスト付き)
3人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
三陸で見られるウミガメ(アカウミガメ亜成体、アオウミガメ亜成体)のステッカーを、それぞれ1枚ずつ差し上げます。また、ウミガメ紹介パンフレットをメールにてお送りします!
ウミガメ紹介パンフレット / ウミガメステッカー / お礼状(電子版)
34人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
ウミガメのイラストが描かれたオリジナルのTシャツをお送りします。サイズはS, M, L, LLの4サイズからお選びください。
ウミガメTシャツ / ウミガメ紹介パンフレット / ウミガメステッカー / お礼状(電子版)
40人のサポーターが支援しています (限定 40 個)
海に放流するウミガメに、名前を付けてみませんか?あなたが名前を付けたウミガメの基本情報(身長・体重・シリアル番号など)をメールにてご連絡いたします。
ウミガメ命名権 / ウミガメTシャツ / ウミガメ紹介パンフレット / ウミガメステッカー / お礼状(電子版)
18人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
あなたの名付けたウミガメが放流後再捕獲された場合に、捕獲場所をメールでお伝えします。もしかすると捕獲されない可能性もありますが、再捕獲のときを楽しみにお待ちください。
PITタグのデータ / ウミガメ命名権 / ウミガメTシャツ / ウミガメ紹介パンフレット / ウミガメステッカー / お礼状(電子版)
2人のサポーターが支援しています (限定 5 個)
今回の研究成果をまとめた論文の謝辞に、あなたのお名前を掲載します。また、あなたが命名したウミガメが撮影したビデオ映像を共有します。ウミガメと一緒に海中散歩してみませんか?限定5名様のリターンですので、お早めにお申し込みください!
論文謝辞に名前掲載 / ウミガメと一緒に海中散歩 / PITタグのデータ / ウミガメ命名権 / ウミガメTシャツ / ウミガメ紹介パンフレット / ウミガメステッカー / お礼状(電子版)
3人のサポーターが支援しています (限定 5 個)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
お礼状(イラスト付き)
3
人
が支援しています。
(数量制限なし)
ウミガメ紹介パンフレット 他
34
人
が支援しています。
(数量制限なし)
ウミガメTシャツ 他
40
人
が支援しています。
(限定 40 個)
ウミガメ命名権 他
18
人
が支援しています。
(数量制限なし)
PITタグのデータ 他
2
人
が支援しています。
(限定 5 個)
ウミガメと一緒に海中散歩 他
3
人
が支援しています。
(限定 5 個)