動きの少ない植物に心(BIN)を想定できるのであれば、石のように動かない物質にも心(BIN)を想定できるかもしれない。次の研究は、石が少なくともBGMのようなモジュールを持っていることを示唆している。
ヨーロッパの石器職人は、火打石と呼ばれる岩石をハンマーストーンで何度も叩いて石器を作る。経験を積むと、石の特定の場所に必要最小限の力を加えることで、目的の形の薄片を割り落とすことができるようになる(Nonaka et al., 2010)。つまり、火打石は特定の場所に一定の力を加えると、特定の形状の薄片を生み出す。この現象は、ダンゴムシが左に曲がってから右に曲がるのと同じである。
すなわち、火打石にはBGMのようなモジュールが含まれていると考えられ、それぞれのモジュールは、任意のヒットポイントで特定の大きさの打撃力を刺激として受け取り、特定の形状の薄片を生成するという行動を生み出す。個々の石を構成するこれらのBGM様モジュールは、シュートの例のようにネットワークを形成する。したがって、石もBINのような構造を持っていれば、未経験の状況で創発的な現象を生み出す可能性がある。著者らは現在、石やガラスなどの物体に未経験の状況を与え、そこから創発現象を導き出す方法を模索している。
次回(最終回)へ続く・・・
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