古代魚「ポリプテルス」で遺伝子と細胞の進化に迫る！

これまでに、支援していただいた方にはこれまで3通のレポートをお送りさせていただきましたが、こちらのwebページの方で活動報告ができておりませんでしたので、研究活動報告を簡単にいたします。支援していただいた方へのメッセージと重複する部分がございますがご容赦ください。

　2019年に大気海洋研究所に異動して、引き続き、魚の研究を続けています。いろいろな分野に展開しており、FSH、LHの分化の理由の解明は、あとちょっと、のところまで来ていますが（詳細は支援者のメールで報告）、その前に、FSH、LHが別の視床下部因子によって制御されている、ということがわかりました。FSH-releasing hormone(FSH-RH)という、新しい概念を示せてよかったと思います。これに関しても、魚がどこからこのシステムを獲得したのか、ということを、FSH、LH細胞の分化と絡めて進めていきたいと思います。
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2024/20240627.html

　その他、異動して6年間でようやくこちらで始めた仕事もようやく論文になってきています。研究室内外、すばらしい研究メンバーに恵まれ、多く幸運が重なって知りたい現象をとことん突き詰めることができました。またクラウドファンディングでご支援いただいたことが精神的にも間接的にもこれらの仕事にプラスに働いていると思います。心より御礼申し上げます。クラウドファンディングの研究課題もメンバーの入れ替わり等あり、あと少しのところで止まってしまっていますが、近い将来にご報告できるように精進します。