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音楽を通じて子ども・若者がつながりあえる「居場所」をつくりたい!

#日本生活学会50周年
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NEXT GOAL
SUCCESS
南 摩周、角 亮典(早稲田大学)
Pledged: 671,800 JPY
Target Amount: 400,000 JPY
NEXT GOAL: 650,000 JPY
Funded
167 %
Supporters
89
Days left
Closed
Support period closed

Reached the funding target!

クラウドファンディングでご支援くださった皆さま

本日17時をもちまして、無事クラウドファンディングを終了しました。
大変ありがたいことにネクストゴールも達成することができ、目標をはるかに越えるご支援をいただきました。
最終ご支援総額は671,800円、達成率は167パーセント、サポーター数は89名にも及びました。
ご支援くださった皆さまに改めて心よりお礼を申し上げます。
チャレンジャーの南と角よりお礼のメッセージをお送りいたします。

~南摩周からのメッセージ~
ご支援くださった皆さま、まずは本当にありがとうございます!
皆さまが力を貸してくださったおかげで、ネクストゴールを達成することができました。
「みんなとつむぐ音楽会(つむおと)」は、私の「音楽を届けてみたい。あたたかい居場所を作りたい」という小さな声を友人たちや居場所の先輩方が応援し、力を貸してくれたことから始まりました。
今回のクラウドファンディングも、私と角さんの、「つむおと」を育て、音楽を通した「つながりあい」というケアや居場所を社会に増やしていきたいという小さな声を皆さまに応援していただいた営みだったと思います。
一人でぐんぐんプロジェクトを進めるのではなく、多くの方のお力をお借りしながら一歩一歩を踏みしめて進んでいく…そんなあり方にも「これからの居場所」の萌芽を見ているような気がしています。
皆さまの思いとご支援を大切に、これから実践・研究を進めるのが本当に楽しみです!
大切に大切に、楽しく邁進してまいります。
改めまして心からお礼を申し上げます。ありがとうございました!

~角亮典からのメッセージ~
たくさんのご支援と応援ありがとうございました!!
みなさまのおかげで、当初の目標であったファーストゴールを越えて、セカンドゴールまで達成できたこと、本当に感謝の気持ちで一杯です。みなさまからいただいたものを余すことなく受け止めて、研究と実践双方をじっくり深め掛け合わせていくことで、よりよい社会への歩みに貢献していきます。

Profile

南 摩周、角 亮典(早稲田大学)

みんなとつむぐ音楽会(通称「つむおと」):2022年3月より活動開始。生きづらさを抱える子ども・若者が、音楽の演奏・鑑賞を通して、自分の「好き」を見つけたり守られる経験をし、ゆるやかに他者とつながるきっかけを持てることを目指しています。音楽会は二部制で、(1)アマチュア演奏者による演奏会(2)演奏体験や演奏者との会話を楽しむ交流会で構成されています。

【研究メンバー】
南 摩周(MINAMI Mashu):早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程。医療人類学専攻。オノマトペワークショップ作家。バンドではギター・歌を担当。疾患名や障害名を持たない慢性的な生きづらさである「周縁化された生きづらさ」をテーマに、表現や物語を通じて、生きづらさを抱えながらも暮らしていける生活の場における癒しの手立てを研究しています。身体・精神的な病いを抱える当事者であり、居場所づくりやオノマトペを使った生きづらさの表現に関するワークショップを制作する実践者でもあり、当事者・実践者・研究者の「あいだをただようひと」として活動しています。

角 亮典(SUMI Ryosuke):早稲田大学大学院文学研究科博士課程。専門は教育学・教育社会学・社会教育学など。またNPO法人パノラマの非常勤職員。若者支援施設において居場所支援員として勤務。バンドではエレキベース・コントラバスを担当。若者の生きづらさ、特に社会・地域参加のしにくさ、労働以外の社会参加のしにくさをテーマにしながら、いかにそれを乗り越えることができるのかを研究しています。院生の“生きづらさ”についても当事者として、つながりあいながら考えていきたいと思っています。

あなたが研究を通して成し遂げたいことはなんですか?

本研究で私たちは、音楽を通して他者とつながりあい、子ども・若者の「生きづらさ」を癒す「居場所」をつくり、広めることを目指します。

子ども・若者の「生きづらさ」に関する問題は、不登校・引きこもり・発達障害などの言葉を用いながら社会課題として2000年代から取り上げられつづけています。しかし、そのような言葉が作られてもなお、「生きづらさ」に関する問題が解決するまでの道のりは長く、多くの子ども・若者が困難を抱えながら過ごしています。

私たちは、この問題に対し、音楽を通して「他者とのつながり」を感じられる「居場所」づくりを目指します。当事者研究や自助グループにおける対話の実践などから明らかになっているように、他者とつながりあう経験は、「生きづらさ」を癒やしたり、日常生活に前向きになったりする手立ての一つだといえます。しかし、「生きづらさ」を抱える子ども・若者にとって、対話や語り合いなど言語を介して他者とつながりを持つことは容易ではありません。私たちは、非言語的な表現である「音楽」に着目し、音楽を聴いたり表現したりすることにより、他者とゆるやかにつながりあう機会を提供します。

どのようなアプローチで実現しようとしていますか?

私たちは、音楽を通して他者とつながりあう居場所づくりの実践として、2022年3月から「みんなとつむぐ音楽会(通称「つむおと」)を全2回開催しました。つむおとでは、子どもや大人が、演奏を聴き、楽器を演奏したり歌ったりしながら演奏者と交流する機会を提供しています。これまで、不登校を始めとする様々な生きづらさを抱える子どもたちが遊びに来てくれました。家でひとり楽器を練習していたお子さんが初めてセッションをしたり、楽器を演奏する機会が減っている若者が誰かと共に音楽をする経験をしたり、つむおとでは音楽を通して他者と相互的につながりあう場面が見受けられました。

また、研究メンバーは医療人類学・教育社会学・社会教育学など異なる学問領域で「生きづらさ」について研究すると同時に、実践者としても活動しています。

今後、私たちは「みんなとつむぐ音楽会」の実践を展開するとともに、音楽を通した居場所の機能の分析、ノウハウの構築と普及を目指します。

今回のプロジェクトで行う研究テーマはなんですか?

これまで音楽を通した居場所の実践に対して、理論的な説明は十分にされていません。本研究ではクリストファー・スモールが提唱する「音楽すること─ミュージッキング─」という概念を軸に、「音楽すること」で人は他者との関係性を取り戻し、癒やされるのかを考察します。具体的に、3つの取り組みを予定しています。

1.「みんなとつむぐ音楽会」の実践
昨年・今年の実践経験を活かし、年間4回以上の開催を目指します。

2.参与観察・インタビュー調査の実施
「みんなとつむぐ音楽会」の実践を通して演奏者、子ども、その他来場者の観察と語りのデータを収集します。データの分析、考察にあたっては「ミュージッキング」の視座を参考にします。「ミュージッキング」とは、スモールによれば演奏することだけでなく、聴くことや練習、音楽に合わせたダンスをも包括する「行為」としての音楽全般であり、「関係性」のなかで成立することを強調しています。「音楽すること」を通して人と人のつながりを紡ぎなおしうることを示唆しています。

3.ハンドブックの作成
調査の分析結果をもとに、誰もが「音楽すること」を通した居場所づくりを実践できるよう、ハンドブックを作成します。

Why we need your support

「生きづらさ」を抱える子供若者の居場所作りの実践は、様々な場所・形で行われています。私たちも「みんなとつむぐ音楽会」を昨年から開催し、子どもたちが音楽を通して自由に表現をし、他者とつながりあう様子を目にしてきました。しかし、生きづらさへの万能薬はなく、その緩和の手立ては今後も模索しつづける必要があります。

今回のクラウドファンディングでは、音楽を通した「居場所」作りの実践を通して、子ども・若者に「生きづらさ」から癒される場を提供するだけでなく、学際的な研究に取り組み、実践と研究を接合することで、研究成果を社会に還元することが期待されます。

さらに、ハンドブックを作成することで、より多くの実践者の方と生きづらさ緩和の手立てについて、協働し模索する可能性が拓けると考えています。

寄付者の皆様とも、プロジェクトを通してネットワークを築き、協働者となっていただけるのではないかと考えています。

皆さまと一緒に、より多くの「生きづらさ」を抱える子ども・若者が、音楽を通して他者とつながりあい、少しでも前向きに生活を送ることができるよう、実践・研究を進めていきたいです。ぜひご支援をよろしくお願いいたします。

Recommender's comment

阿比留 久美
早稲田大学文学学術院 教授

不登校やひきこもりの子ども・若者たちはしばしば特定のカテゴリーにあてはまらないような生きづらさを抱えながら生きており、それが自己表出を困難にしていることがあります。音楽を媒介にした自己表現の機会は、安心して自分を表現することのできる貴重な機会になると考えられます。インターセクショナリティが課題となる現在、わかりやすいカテゴリーに当てはまらない生きづらさを軽減し、サポートしていく方法が探求されていくことに大きく期待しています。

石川 初
慶應義塾大学環境情報学部 教授

南さん、角さんらは現代の医療ではカテゴライズされない「生きづらさ」を抱えた人たちに目を向け、支援の方法としての音楽会を企画されています。音楽は、多様な主体が異なる役割を担いながらも調和する喜びを得られる、まさにこのような試みにうってつけの手段です。本研究ではこの実践の方法論からさらなる普及のためのハンドブックの制作も計画されています。皆様のご支援によって、さらに多くの人たちの心が救われることを願い、私も心から応援するものです。

森 祐美子
認定NPO法人こまちぷらす 理事長/代表

好きなことを通して人とつながるのが何よりセーフティーネットだと思います。そして、音楽は言葉にしなくても共有しあえるものがありますね。安心して誰かと気持ちをそっと共有できるのと、一人ではないなと勇気がもらえます。「みんなとつむぐ音楽会」はそんな場だと思います。応援しています!

鈴木 晶子
認定NPO法人フリースペースたまりば 理事/早稲田大学文化構想学部 非常勤講師

こども若者支援の現場で活動する者で音楽の力を否定する人はほとんどいないのではないしょうか。私自身、言語以外のチャンネルを通じて、人とつながり、自己を表現することが、大きな力になる場面に立ち会ってきました。一方で、学校に行かないで、仕事をしないで、音楽やってて何になるの?と社会から疑問に思われることもしばしばです。この研究を通じて、そんなこども若者の姿や現場と、社会との理論的架け橋ができることを期待しています。

Project timeline

Date Plans
2024年1月-5月 みんなとつむぐ音楽会 第1・2回実践
2024年6月 中間報告 学会発表
2024年7月-12月 みんなとつむぐ音楽会 第3・4回実践
2025年1月 ハンドブック作成開始
2025年6月 実践最終報告 学会発表
2025年9月 研究報告書・ハンドブック完成

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Featured : お礼メッセージ

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お礼メッセージ

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音楽を通した居場所づくりのノウハウをまとめたハンドブックにお名前掲載をし、お送りします。

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「みんなとつむぐ音楽会」全4回のダイジェスト映像をデータにてお送りします。

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「みんなとつむぐ音楽会」全4回のいずれかにて、リクエストいただいた曲を演奏します。さらに「みんなとつむぐ音楽会」へご招待します。
※全4回ご招待しますが、ご都合のいい回へお越しください。

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ご希望の場所にて、「みんなとつむぐ音楽会」を出張開催します。
※出演者の交通費・宿泊費もしくは宿泊先は別途ご負担をお願いいたします。
※バンド編成は、開催場所により最小規模での演奏になる可能性がございます。ご了承ください。
※出張先は国内に限らせていただきます。

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220,000 JPY tax included
Featured : 出張講演(本州)

本研究に関する出張講演を行います。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
※出演者の交通費・宿泊費もしくは宿泊先は別途ご負担をお願いいたします。
※出張先は本州に限らせていただきます。

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Securities

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