Academic crowdfunding platform "academist"
JP | EN
Share Tweet
Donation Type
NEXT GOAL
SUCCESS
Yoshiyuki Yamada
Pledged: 1,851,000 JPY
Target Amount: 1,000,000 JPY
NEXT GOAL: 1,800,000 JPY
Funded
185 %
Supporters
67
Days left
Closed
Support period closed
Comment from academist staff
医工連携の研究ネットワークを広げ、心音判定システムの構築を目指す

Maiko Abe

体調が悪くて病院で診察を受けるとき、まずは聴診器を当てられます。もっとも基本的な診察となる聴診から、医師はさまざまな情報を得ています。しかし、その判定は医師の経験に基づいており、客観的な指標は確立されていません。小児科学が専門の山田さんは、医学と工学の専門家と連携し、心音判定をシステム化するための研究に取り組んでいます。このシステムが実現すれば、血液検査のように聴診からさまざまな病気がわかるようになるかもしれません。今回のプロジェクトでは、支援とともに研究の参加者も募集します!

診察は聴診から

医師の患者さんとのファーストコンタクトは、聴診器です。患者さんも内科を受診すると聴診されると思い、聴診がないと「診てもらっていない」と言う方もいます。

では、医師は聴診でどのような情報を得ているのでしょうか。たとえば心音は、拍動に伴う弁の開閉や血流の状態の変化によって発生する音で、弁の異常だけでなくいろいろな疾患のヒントになります。

しかし、実は医師の経験や専門分野によって、得られる情報の客観性や信頼性の程度には大きなばらつきがあります。聴診音の研究は、現在もさまざまな研究機関や企業が先端技術を用いて進めていますが、多額の費用がかかってしまうためさまざまな診療への応用は簡単ではありません。

標準心音の指標を見つけ出す!「ラピエサージュ」始動

そこで私たちは、市販の安価なデジタル聴診デバイスを用いることで研究の場を広げ、多くの参加者と共に心音判定システムの構築を目指すため、医工連携研究チーム「ラピエサージュ」を結成しました。

心音判定システムを構築するためには、異常を見つけるための基準となる正常な心音「標準心音」の特徴的な波形を見つけ出し、指標を策定する必要があります。

まずは10~20人の健常成人心音を録音して基礎的な検討を行い、音声ファイルを次元変換、波形分析し、統計解析を行います。既存の手法での処理を行なったうえで、本研究の技術開発の根幹となる適切な解析方法を導き出します。その後、さらに多くの集団で測定し、標準心音を策定する予定です。

多くの参加者と共に、心音判定システムを構築する

私たちが使用するデジタル聴診デバイスは、本チームの道海が開発に関わり、すでに市販されています。通常のボイスレコーダーと聴診器がベースとなっているため、誰でも簡単に操作が可能です。そのため、さまざまな研究者や被験者に参加してもらい、より多くの心音データを収集できると考えています。

標準心音策定後は、既存の録音された異常心音との比較や、心臓以外の疾患も含めたさまざまな病気の方の心音の測定を行い、心音判定システムの構築へつなげていきます。

また並行して、聴診した心音が本研究で考案した指標で電子カルテに記載されるようにしたいと思っています。それにより、将来的には今まで関係がわかっていなかった疾患や体調の変化も聴診からわかるようになるかもしれません。

Why we need your support

医師や研究者は、その専門分野にずっと興味をもって取り組んでいます。その分野の常識や定説が体に染み付いていることは、ある意味、フィルターです。まったく違った分野の人たちがふと気付くことがあると思います。私自身も聴診器は使いますが、心音は専門家ではありません。今回クラウドファンディングに挑戦したのは、広くさまざまな分野の方々にも興味をもっていただき、また本当の専門家の方にはご批判もいただけるように研究を公開したいと思ったからです。新しい人々と新しい研究組織に発展することも科学では重要なことと考えています。

今回いただいた支援金は、主に研究に参加していただける方にお配りするデジタル聴診デバイスの購入、理系エンジニアによる解析に使用します。最も基本的な聴診をより客観的な臨床検査にするため、応援よろしくお願いいたします。

■ 「ラピエサージュ」メンバー
- 道海秀則(こどもクリニックどうかい院長、小児科医師、産業医)
私は子供のころに小児喘息で苦しみ、小児科医に助けられました。そのころから「自分も病気の子供たちを助けたい」と思うようになり、小児科医になりました。長らく子供たちの診療をしていましたが、「聴診器で耳が痛くなる」という悩みを解決するためにデジタル聴診デバイスの開発に携わることとなり、このデバイスが完成しました。聴診音のデジタル化ができるようになり、今後聴診音の研究が広がることを期待しています。まず私たちは心音に注目し「標準的な心音」とは何か、を定義したいと考えております。標準がわかれば逸脱した心音を判定できるようになり、聴診音診断、聴診音学習の発展に寄与できると考えております。

- 松田晋一(東海大学医学部講師、小児科医師、小児循環器学)
- 藤井亮(株式会社Reseablic代表取締役、エンジニア)
- 猪股弘明(PHAZOR合同会社代表、精神保健指定医、エンジニア)

***
ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を東海大学より発行致します。

なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より東海大学に入金された日付となります。

【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)

【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…東海大学を寄付金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。
***

Profile

Yoshiyuki Yamada

京都市出身です。二十数年、小児科医をしております。医療とはあまり縁のない家でしたが、耳鼻科通いをしていたからか、周りにお年寄りが多く、いつも体調の話を聞いていたからか、理由はよく覚えていませんが、かなり小さい頃から医師になろうと思っていました。そして、大学を卒業して小児科医になりました。もう忘れていましたが、当時の私は、総合診療医で医学者になりたいと思っていて、小児の総合診療医を選んだようです。何でもできるようになりたかったのだと思います。とても欲張りでした。小児科のなかにもさまざまな分野があり、小児アレルギーが専門ですが、人と人が結びつくことに意義を感じており、群馬県のこども病院の勤務では、専門領域に関わらず、他職種や地域の先生との連携に力を入れていました。2021年春に若手を育てたいと思い、東海大学勤務になりました。今回の研究も神奈川県平塚市で開業されている道海先生とお会いしてお話ししているなかで、先生の発案をアカデミアと結びつけようと思い始まりました。コロナ禍で人との関わり方が変化してきていますが、今も人が結びつくなかで新しいものが見えてくると信じています。

Project timeline

Date Plans
2022年5月 クラウドファンディング後の研究開始
2022年8月 基礎的解析による標準心音(案)策定
2023年1月 標準心音(案)策定
2023年4月 標準心音公開

Pledge Rewards

You may provide additional support in addition to the amount of your return. No sales tax will be charged on the additional support.
1,000 JPY
Featured : お礼メッセージ、寄付金領収書

メールでお礼のメッセージをお送りします。

return details

お礼メッセージ / 寄付金領収書

2 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

5,000 JPY
Featured : 研究報告レポートにお名前掲載、寄付金領収書

academist Journalに寄稿する研究報告レポートにお名前を掲載します。

return details

研究報告レポートにお名前掲載 / お礼メッセージ / 寄付金領収書

11 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

10,000 JPY
Featured : 標準心音ファイル、オンラインサイエンスカフェ、寄付金領収書

できあがった標準心音のファイルを差し上げます。また、オンラインサイエンスカフェでは健康や医療に関する簡単な講義を行います。

return details

標準心音ファイル / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / お礼メッセージ / 寄付金領収書

30 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

30,000 JPY
Featured : 論文謝辞にお名前掲載、寄付金領収書

今回の研究が論文化した際に謝辞を掲載いたします。

return details

論文謝辞にお名前掲載 / 標準心音ファイル / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / お礼メッセージ / 寄付金領収書

9 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

50,000 JPY
Featured : 個別ディスカッション、寄付金領収書

今回の研究や医療、医学で疑問に思っていることやご提案など、個別ディスカッションでお答えします。

return details

個別ディスカッション / 論文謝辞にお名前掲載 / 標準心音ファイル / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / お礼メッセージ / 寄付金領収書

8 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

100,000 JPY
Featured : 大学HPにお名前掲載、寄付金領収書

東海大学ホームページにあなたのお名前を掲載いたします。

return details

大学HPにお名前掲載 / 個別ディスカッション / 論文謝辞にお名前掲載 / 標準心音ファイル / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / お礼メッセージ / 寄付金領収書

6 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

200,000 JPY
Featured : 大学HPにお名前掲載、寄付金領収書

return details

大学HPにお名前掲載 / 個別ディスカッション / 論文謝辞にお名前掲載 / 標準心音ファイル / オンラインサイエンスカフェ / 研究報告レポートにお名前掲載 / お礼メッセージ / 寄付金領収書

1 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 1,000,000) before 17:00 on March 31, 2022 (JST: GMT+9).
Payment options
Credit cards, bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
Additional Support
You may provide additional support in addition to the amount of your return. No sales tax will be charged on the additional support.
Securities

SSL encryption communication is used in this Web site, and the informations filled out are safely transmitted.

1,000 JPY

お礼メッセージ、寄付金領収書 and others

2 supporters back
(No quantity limit)

5,000 JPY

研究報告レポートにお名前掲載、寄付金領収書 and others

11 supporters back
(No quantity limit)

10,000 JPY

標準心音ファイル、オンラインサイエンスカフェ、寄付金領収書 and others

30 supporters back
(No quantity limit)

30,000 JPY

論文謝辞にお名前掲載、寄付金領収書 and others

9 supporters back
(No quantity limit)

50,000 JPY

個別ディスカッション、寄付金領収書 and others

8 supporters back
(No quantity limit)

100,000 JPY

大学HPにお名前掲載、寄付金領収書 and others

6 supporters back
(No quantity limit)

200,000 JPY

大学HPにお名前掲載、寄付金領収書 and others

1 supporters back
(No quantity limit)

Featured projects
Copyright © academist, Inc. All rights Reserved.