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Maris creative design

株式会社マリス creative design、CEO

Challenge period

2025-03-14 - 2026-03-31

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Fri, 14 Mar 2025 10:00:00 +0900

Profile

Maris creative design

株式会社マリス Creative Design は、「障がい者と健常者の言葉の垣根がない社会の創造」を目指し、障がい者の自立を支える福祉機器を開発する九州工業大学発スタートアップです。

「人を想い、挑戦を支えるデバイスを開発」と「自立支援機器産業の創出」を目的に、第一弾として、視覚障がい者が自由に外出できる自立支援機器「Seeker」を開発中。

和田康宏 (わだやすひろ) 代表取締役: 幼少期、母が階段から転落し車椅子補助が必要になった経験をきっかけに「障がい者の自立をサポートする福祉機器で社会を変えよう」という想いで日立とSONYを経て、2018年に株式会社マリスcreative design を創業。

What do you want to achieve through your research?

現在、日本には約963.5万人の障がい者がいると推計されています。その内訳は、身体障害者手帳の所持者が436万人、療育手帳の所持者が108.2万人、そしててんかんやアルツハイマー患者を含む精神障害者が419.3万人です。しかし、職場環境の整備が十分でないことや、企業側の理解不足、さらには障がい者を支援する機器の発展が遅れていることから、65歳未満の障害者手帳所持者の雇用率はわずか27.6%にとどまっています。障害者手帳を持つ方々の61.0%が就業を希望しているにもかかわらず、実際の雇用機会は依然として限られたままです。

私たちは、障がい者の方々が生活する上で抱える課題の解消に向けて、従来の福祉機器の概念を変え、単なる補助ツールではない新しい自立を目的にした支援機器の開発に取り組んでいきます。マリスの自立支援機器が、「障がいの有無に関わらず、自らの可能性を最大限に発揮し、自分らしく活躍できる社会」の実現の一助になると確信しています。またマリスの製品を通じて、障がい者の方々が職場環境に依存することなく働けるようになり、企業側も雇用のハードルを下げることが可能になると考えられます。

What kind of process are you trying to achieve?

・株式会社マリスcreative designが考える製品開発
多くの福祉機器が、使用する技術を始めに決め、その後に障がい者向けの製品の開発を進めるという手法で開発されてきました。私たち株式会社マリスcreative designは、まず始めに対象としている障がい者のニーズを調べ、その後ニーズに必要な技術を選び、企画/設計を行うといった技術優位ではない、人に寄り添った開発手法で製品を世に届けます。企画・開発・設計の3つが一体となって、「障がい者と健常者の言葉の垣根さえもなくなる社会の創造」を達成する革新的な自立支援機器を開発する予定です。

・汎用的な省電力AIの開発
広く使われているAIは消費電力が高いことや計算量が膨大であるなどを理由に、バッテリーで動く持ち運びを想定した機器の上で使うことはできません。株式会社マリスcreative designでは九州工業大学と協力しながら、独自でAIの省電力化と高効率化に取り組んでいます。それにより、電力供給が限られている持ち運び想定の自立支援機器にもリアルタイム処理ができるAIを導入することが可能になります。我々はそのAIをMarisAIと呼んでいます。

What research topics are you currently working on?

現在、私たちは視覚に障がいや不安を抱える方々の「目」の代わりとなるデバイス、「Seeker」の開発を進めています。

視覚障がいのある方々にとって、駅のホームや市街地での移動は特に危険を伴います。例えば、駅のホームでは、端が分かりづらく、誤って線路に転落し死亡事故につながるケースがあります。また市街地では、足元の障害物のみを認識するために特化した白杖だけでは上半身の障害物を検知できず、顔や胸に衝突して怪我を負ってしまうこともあります。

この「Seeker」はヘッドフォン型のデバイスで、中央に搭載されたカメラが周囲の状況を読み取り、マリスが独自に開発した省電力AIが障害物をSeeker上のコンピューターを使い、リアルタイムで判断します。危険を検知した際には、白杖に取り付けたSeekerの振動デバイスを振動させることで、ユーザーに直感的に危険を知らせます。

Seekerにより、視覚に障がいのある方や視覚的な不安を抱える方が、より安心して移動できる環境を目指しています。

Why are you challenging Academist?

本プロジェクトは、小さなスタートアップが、障がい者の自立を目的に日々研究開発を行なっていることを知ってもらいたいと思い立ち上げました。

この挑戦を続けていくために、月額支援型という形で長期的な支援者を募っています。技術開発は一度の資金調達だけで完結するものではなく、安全性や使いやすさを向上させていくことが不可欠です。そこで、良い製品を長期的に生み出すために、Academistを活用したいと考えました。特に、福祉やテクノロジーに関心のある方、障がいのある方々の生活向上に想いのある方と繋がり、共に福祉業界に良くしたいと考えています。

皆さまからのご支援は、まずは「Seeker」の開発費、人件費、実証実験の運営費として使用させていただきます。また、ご支援いただいた方には、活動報告を毎月1回お届けします。その他、不定期で「Seeker」体験会や実証実験の報告を行い、開発の進捗を共有していきます。「Seeker」は2025年10月に量産開始の予定です。

ここまでお読み頂きありがとうございます。我々は「障がい者と健常者の垣根のない社会」を目指して頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

Recommender Comment

亀岡京子
東海大学 経営学部 教授

和田さんの「視覚障がい者の抱える課題を改善したい」という強い思いに深く共感し、長年にわたり応援しています。世にまだ存在しない製品をゼロから開発することは非常に困難な挑戦です。でも、メーカーでの開発および量産化における豊富なご経験をお持ちの和田さんが率いるマリスであれば、視覚障がい者だけでなく、誰もが皆、自由で安全に外出できる未来を実現できると確信しています。皆様の温かい志によるご寄付をお願いいたします。

石黒順子
東洋学園大学 現代経営学部 准教授

和田さんとは、スタートアップの立ち上げに関するご相談をいただいたことをきっかけにご縁をいただきました。視覚障がい者向けの製品開発は、資金面での課題や社会実装の難しさがあり、今も白杖が主要な補助機器として使用されていると伺っております。
そのような中、マリスは視覚障がい者向けの歩行支援分野に新たな扉を開くべく、Seekerの開発に取り組んでいます。これをきっかけに、障がいの有無に関わらず活躍できる社会が実現することを楽しみにしています。

Project timeline

Date Plans
2024年3月 歩行者信号および横断歩道誘導に関する実証実験@福岡
2025年2月 月額支援型クラウドファンディング開始
2025年6月 試作品完成および改良点のリストアップ
2025年8月 最終試作品
2025年10月 量産開始
2025年11月 Seekerの認知拡大
2026年2月 月額支援型クラウドファンディング終了

Pledge Rewards

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