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「研究への寄付募集」の研究で、日本の大学の10年後を変える

Monthly academist Prize 2nd adopted

Fumitaka WATANABE

Kyoto University、研究員

Challenge period

2022-11-01 - 2024-08-30

Final progress report

Fri, 05 Apr 2024 19:28:21 +0900

Progresses

43 times

Supporters

42 people

Elapsed time

Tue, 01 Nov 2022 10:00:00 +0900

Profile

Fumitaka WATANABE

はじめまして!寄付募集をマーケティング論の立場から研究している渡邉文隆(わたなべ・ふみたか)です。京都大学の研究員、信州大学の特任講師としての活動を行いつつ、個人事業主として働いています。大学生の頃、あしなが育英会の寄付募集のボランティア活動で、寄付の奥深さとおもしろさにとりつかれました。(小さな工夫で大きく成果が変わるのです !)...40歳を過ぎましたが、「寄付で日本の大学の未来を変える」というのは、残りの人生のうち10年を賭ける価値があるテーマだと考えています。少しだけお時間をいただき、ページをご覧ください。

What do you want to achieve through your research?

「日本の大学が危機にある」、と毎月のようにメディアで目にします。一方で、「博士人材は、自ら問題を設定し、それを解決する力がある」という大学からの主張も聞きます。ならば、大学の博士人材自らが、日本の大学の問題そのものを研究して、問題を解決してはどうだろう……? そんなことを考えました。

私は、博士課程に在籍する社会人大学院生として、非営利組織(NPOや大学など)の寄付募集を研究しています。これから10年は、自分の研究者としての仕事の柱のひとつとして、「研究への寄付募集」についての研究をしようと考えています。

寄付なんてあてになるの? と思うかもしれませんが、科学的なアプローチでの寄付募集には、非常に大きな可能性があります。(また、主な財源が税金である大学・研究機関でも、財源の一部として使途の自由度が高い寄付金があると、運営が円滑になります。)

10年後、「価値ある学術研究がどんどん生まれ、もっと多くの人々が学術研究を応援し、それに楽しく参加し、社会をより望ましい方向に動かしている社会」をつくるために貢献することが、研究を通して私が成し遂げたいことです。

What kind of process are you trying to achieve?

2023年1月から、研究者が組織の問題解決に参加する「アクション・リサーチ」を使い、知見を生み出しながら各大学等の寄付募集を改善します。一緒に取り組む研究者仲間を増やし、10年の間に参加機関を拡大し、最終的には政策化することを目指します。ポイントは以下の2点です。

1)先行研究を応用したアクション・リサーチ
諸外国には、寄付募集に関する膨大な研究の蓄積があります。
それらの知見は論文として公開されていますので、より効果的な寄付募集のヒントになります。
実社会に応用しないのは、「もったいなさすぎる」のです。

2)多くの大学・研究機関への展開による比較可能性・厳密性の確保
寄付募集の効果的な打ち手や、アクションリサーチの手法をある程度標準化して、オンラインでのノウハウ共有を(大学および研究者に対して)行うことで規模を拡張していきたいと考えています。

アクションリサーチを、長期に、同じ目的で、標準化された手続きで、多数の事例で行う。これにより事例の比較可能性や科学的な厳密性を向上し、政策化の根拠として耐えうる研究成果を生み出したいと考えています。

What research topics are you currently working on?

現在は、「インターネットプラットフォーム上で、なぜ寄付のよく集まる団体と、集まりにくい団体の違いが生まれるのか?」ということを、様々な法人形態の非営利組織のデータを基に、量的・質的な手法で取り組んでいます。

日本語で「寄付」と言われているものは、Charity(チャリティ:困窮した人のための緊急的な寄付)とPhilanthropy(フィランソロフィー:より良い社会に向けた長期的・戦略的な寄付)に分けることができます。研究への寄付は、後者のフィランソロフィーの典型例です。大学のみならず、図書館や美術館、博物館といった施設への寄付もフィランソロフィーだと言えるかと思います。日本は、災害のたびに多くの人が寄付をしており、「チャリティ」の寄付文化はあるように見えます。現在取り組んでいる研究課題では「研究への寄付」を直接扱ってはいませんが、チャリティとフィランソロフィーの違いは見えつつありますので、それを応用して、大学・研究機関への寄付のポイントを見出したいと考えています。

Why are you challenging Academist?

この月額支援型プロジェクトは、厳密には「寄付」ではありませんが、「研究への寄付」を考えるにあたり、実際に研究に対してお金を出してくださる方々と交流できることは大きなメリットです。皆さんからのヒントとご支援を研究成果につなげて、日本の大学の10年後を変えたいと考えました。

いま、日本の研究は危機に瀕しています。それをただ嘆いて過ごしたら、自分は10年後に後悔するだろうと思います。「自分の専門分野の知識を使ってできることがある」と確信し、academist prizeに応募しました。皆様のご支援は、各種ソフトウェア、研究用スペース、交通費等、現在自費で賄っている研究リソースに活用し、研究と実践の加速に役立てます。在外研究も検討しています。

30年後、世界をより望ましい方向に導く技術や思想が生まれているとして、「その元になった研究は、実は寄付にも支えられていた」なんてことがたくさん起きるという夢を、職業人生の最後の(その頃71歳ですから)楽しみの1つにします。

以上が、私がacademistに挑戦する理由です。

この長い旅、よければご一緒しませんか?

Recommender Comment

若林 靖永
佛教大学社会学部公共政策学科教授/京都大学客員教授/京都大学名誉教授

渡邉文隆氏は、私が現職の佛教大学に移る前、京都大学大学院経営管理教育部経営科学専攻(博士後期課程)で指導教員として2年生まで指導した社会人学生でした。10年もの計画を立てて研究と社会実装に取り組むことは大変な挑戦だと思います。しかし、経営学やマーケティング論が現実と対峙しその変化を志向するものである以上、彼の研究者人生にとって本計画は必然でもあるように感じます。多くの方々の支援を得て、本計画が力強く推進されることを願っています。

Spring H. Han
京都大学 経営管理大学院 准教授

渡邉文隆氏は私の博士課程の学生で、現在、マーケティングの観点から科学的な寄付募集(ファンドレイジング)を追求しています。大学への寄付募集は、彼の研究成果を生かすのに最適な分野の一つでしょう。彼は、自分のニッチを見つけ、さらに社会のニーズを見据えることに強みをもっています。彼が博士課程で学んだことが、この長期的で意義のあるプロジェクトの成功につながることは間違いないと考えています。

佐々木 周作
大阪大学感染症総合教育研究拠点 行動経済学ユニット 特任准教授

渡邉さんと私が初めて出会ったのは2014年のこと。渡邉さんは研究の道に進まれる前夜、私は寄付の行動経済学研究を始めたばかりの大学院生でした。それから8年、戦略的に寄付を募集するための専門チームが大学に設けられる等、実務上の進展は多くあります。一方で、どの機関がどのような手段でどれくらいの寄付金を獲得するのが最適なのかなど、一機関の利害を超えた、学術的な問いの検証はまだこれからです。
渡邉さんの研究への応援は、日本の寄付研究へのエールになります。

Project timeline

Date Plans
2022年11月 現在の研究内容をオンライン・対面で発表
2022年12月 博士論文の執筆を完了
2023年1月 第1期アクションリサーチのプロジェクトを開始。文献レビュー、参加研究者と打ち合わせ
2023年3月 学会での発表(予定)
2023年6月 国際学会での発表(予定)
2023年7月 第1期アクションリサーチ参加大学等を募集(約3~5校)、説明会実施
2023年10月 約2年のアクションリサーチ開始。2024年度寄付募集計画の策定支援
2024年10月 中間報告会(クローズで実施)。実施支援を継続
2025年8月 効果測定を終えて約2年のアクションリサーチ終了
2025年11月 アクションリサーチの成果報告会を実施。学会発表、論文投稿
2025年12月 アクションリサーチの担い手養成開始
2026年7月 第2期開始。ファンドレイジング改善に取り組みたい大学を大規模に募集
2027年 第1期の大学に対し、寄付募集によって集めた資金の活用状況やその後の変化について調査を実施
2028年 第2期終了。政策化のための連携をスタート。中間報告論文を執筆
2029年 第3期開始。特に厳しい条件にある大学を含めて実施
2030年 効果的な寄付の募集とその活用による大学経営改善プロセスを政策化
2031年 第3期終了。複数事例比較のアクションリサーチ論文を投稿
2032年 2022年から見て、「日本の研究への寄付募集」の何が変わったかを検証、論文発表

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