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NEXT GOAL
SUCCESS
Shoji Sunao
Tokai University、准教授
Pledged: 3,733,000 JPY
Target Amount: 1,000,000 JPY
NEXT GOAL: 1,500,000 JPY
Funded
373 %
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68
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Reached the funding target!

クラウドファンディング開始して10日間が経過しました。
多くの皆さまからご支援をいただき、短期間にNEXT GOALの150万円を達成することができました。

初回目標を1週間、NEXT GOALが10日間で達成というのは、ご支援くださった皆様の強いお気持ちの表れと、あらためて御礼申し上げます。
このプロジェクト(クラウドファンディング)は3月末まで、走り続けます!
どこまでのご指示、ご支援を受けることが出来るのか、その結果を社会に発信していきたいと思います!
高齢化社会を迎えた日本の課題である“前立腺がん”の克服を目指し、気を引き締めて取り組んでまいります!

引き続きご支援のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます!!

Comment from academist staff
がん組織だけを、ねらいさだめて

Makoto Ebis

幸運にもがんが早期に見つかり、手術でがん組織をそっくり取り除けたとしても、周囲の、健康で、必要な組織まで切り取ってしまうと、失った組織のために別の症状に悩まされてしまうことがあります。チャレンジャーの小路さんが取り組むのは、2つの画像診断技術を組み合わせることで、正確に、狙ったがん組織だけを焼き切る治療技術の開発です。高齢男性の福音になるかもしれない今回のチャレンジ、ぜひ応援ください!

私にとっての医師の原点

私が、医師としての研修を始めたのは聖路加国際病院でした。当時の理事長は、『生き方上手』などの著書でも知られる日野原重明先生。日野原先生は、 “臨床医学の父”といわれるウィリアム・オスラー先生の言葉である「医学の中にヒューマニズムを取り戻し、人間を全人的にみる」の重要性を繰り返し教えてくださいました。病気を治すというのは、病気だけではなく、患者さんにとっての幸せとは何かを見つめ、社会的背景も含めて、全身を診ることなのだと考えるようになりました。この思いから、私は泌尿器科医を志すことを決め、専門医取得以降は、前立腺がんの診断、治療技術の開発に取り組むようになりました。

前立腺は、男性の骨盤の最も深いところに存在して、尿道を取り囲むように存在するクルミ大の臓器です。近年、この前立腺に生じる前立腺がんは急増し、わが国では、1年間に男性が診断される最も多いがんになりました。60歳代以上の約半数が前立腺がんをもっているという報告もあります。前立腺がんの標準的な治療は、手術で前立腺をすべて摘出する、あるいは前立腺全体に放射線を照射するというものです。このような治療では、がん組織と一緒に、前立腺の周囲にある排尿や性機能を制御するための神経や筋肉を傷つけやすく、尿漏れや勃起不全が起こりやすくなることが課題となっています。

前立腺がんは、退職して第二の人生を楽しもうという方、さらに社会で活躍されようという方の多い、60歳代で発症することも多いことが特徴です。排尿や性機能を可能な限り残す前立腺がん治療を行うことで、最大限に患者さんの人生を豊かにしたい! これが、私の成し遂げたいことです。

前立腺がん医療の進歩と私のこれまでの取り組み

従来、前立腺がんは画像では見えないとされてきましたが、近年では、核磁気共鳴画像(MRI)で撮影を工夫することによって、クルミ大ほどの前立腺内部に存在する直径5mm大以上の前立腺がんの多くが見えるようになりました。しかし、MRIでは前立腺がんに見えても、実際には前立腺肥大症、あるいは炎症であることもあるため、診断を確定するためには、MRIで、がんが疑われた部位から正確に組織を採取する必要があります。

私は、2011年から2年間、米国にある南カリフォルニア大学泌尿器科に留学し、前立腺がんに対する最新の診断、治療技術を研究してきました。帰国した2013年には、MRIで前立腺がんが疑われた部分から、正確に組織を採取する“MRIに基づく前立腺生検”(生検とは、針を使って、組織を採取することです)をわが国で先駆けて導入しました。このMRIに基づく前立腺生検は、2016年には厚生労働省から先進医療Aの承認を受け、国内で25施設に普及、さらに保険での実施が承認され、2022年4月から保険診療での実施が可能になりました。

前立腺がんは、他の臓器のがんと異なり、部分的な治療は不可能とされてきたため、冒頭で述べたとおり、前立腺がんの標準治療は、前立腺をすべて切除する、あるいは前立腺全体に放射線を照射するというものになっていました。しかし、前立腺内部における前立腺がんの場所が診断できるようになったのであれば、がんだけを治療できないだろうか、と考えるようになりました。がんを治療する一方で、正常な部分や、前立腺の周りにある排尿や性機能に関連する神経や筋肉を温存できれば、がんの治療と機能温存が両立できるのではないか。私は、この新しい治療戦略の確立に向けた臨床研究を2016年から開始しました。

AIを活かした身体にやさしい革新的な前立腺がん治療(がん標的局所療法)の確立に向けて

前立腺内部のがんのみを治療するために、私が注目したのが、高密度焦点式超音波療法(high-intensity focused ultrasound、HIFU)です。HIFUは、虫眼鏡で光を焦点に集束させるように、超音波エネルギーを狙った場所に集めて照射することができます。前立腺に対するHIFUは、お尻から筒状の機器を挿入して、超音波画像で前立腺を観察し、超音波画像上で治療部位を決定します。このため、MRIに基づいて診断されたがんの場所を、超音波画像上で同定する必要があります。さらに、治療機器の操作やHIFU治療の影響で治療中の前立腺は変形するため、がんの場所を追跡することが困難でした。

そこで、私たちは、人工知能(AI)をもちいてMRIと超音波画像という異なる画像を融合し、前立腺の形状変化にもリアルタイムに対応して、がんの場所を追跡するナビゲーションシステムを構築しつつあります。今後は、このナビゲーションシステムを活用して、がんの場所を高精度に把握し、がんを治療する一方、排尿や性機能に影響を及ぼす神経や筋肉を可能な限り温存する身体にやさしい革新的な前立腺がん治療である“がん標的局所療法”の確立を目指します。AIをもちいることで、治療技術が普及した際にも、医師の技量に影響されることなく高い水準の治療が可能になることが見込まれます。

この“身体にやさしい革新的な前立腺がん治療”の有効性の評価のため、これから310名の患者さんに治療を実施することを予定しています。そして、現在の標準治療である外科的切除術(ロボット支援下前立腺摘除術)と、がんに対する治療効果、治療後の尿失禁の有無、勃起不全の有無を5年間にわたって比較する臨床研究を実施する予定です。この臨床研究によって、従来からの標準治療である外科的切除術と比較して、有用な治療戦略であるか証明したいと考えています。

Why we need your support

今回、この研究を始めたきっかけは、診断、治療技術の向上により、これまでの標準治療よりも“身体にやさしい”治療技術を開発し、前立腺がん治療を受けた方が、継続的に社会で活躍できる社会を実現したいと考えたからです。

そして、この研究についてクラウドファンディングにチャレンジしようと思ったのは、急増する前立腺がんによって、暗い気持ちになっている患者さんや、そのご家族に、私のような医師の取り組みを知っていただくことで、少しでも明るい気持ちになっていただきたい、さらには、新しい治療を社会一丸となって一緒に確立したい、という私の思いがあるからです。若い世代の方には、このクラウドファンディングを“おじいさん”、“お父さん”世代へのプレゼントとしてとらえていただきたいと思います。

なお、支援金は、研究を正確に実施するために必要なデータマネージメントという仕事をする方の人件費として使用させていただきます。データマネージメントは、この研究結果が厳密に管理されていることを示すものであり、今回のような研究では重要とされています。現在、研究資金は十分ではなく、十分な経験を持つ人材をお招きすることが難しい状況です。支援金により、研究チームを強化し、質の高い研究にしたいと考えています。

高齢化社会の男性の試練である前立腺がんの“身体にやさしい革新的な前立腺がん治療”の確立のため、研究費サポートをよろしくお願いいたします。

***
ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を東海大学より発行致します。

なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より東海大学に入金された日付となります。

【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)

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・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…東海大学を寄付金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。
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Profile

Shoji Sunao

私は、2002年に東京医科大学医学部を卒業後、聖路加国際病院で外科研修を受けました。2004年に、東海大学医学部大学院に入学し、2008年に同大学院を卒業。2011年から2年間、米国の南カリフォルニア大学泌尿器科に留学し、帰国後は前立腺の病気に対する診断、治療技術の開発を研究テーマとして取り組んでいます。2015年からは、東海大学医学部外科学系泌尿器科学で准教授として、臨床現場では医師として、研究室では医学者として、日々研鑽を積んでいます。また、医学部生や看護学生に対する講義などの教育活動も行っています。

趣味は、絵画作成・鑑賞、健康のためのジム通い、温泉です。大切にしている言葉は、研修医時代に日野原重明先生に教えていただいた“臨床医学の父”ウィリアム・オスラー先生の言葉である「医学の中にヒューマニズムを取り戻し、人間を全人的にみる」で、個々の患者さんに寄り添った医療を行うことを心がけています。

Project timeline

Date Plans
2022年3月 人工知能を活用した前立腺がんナビゲーションの有用性について評価開始
2022年9月 人工知能を活用した前立腺がんナビゲーションに基づくHIFUをもちいた前立腺がん局所療法の開始
2025年9月 HIFUをもちいた前立腺がん局所療法で310例の治療実施を終了
2030年9月 HIFUをもちいた前立腺がん局所療法と外科的切除術(ロボット支援下前立腺摘除術)の有効性を比較解析し、標準治療としての可能性について検討
2030年12月 解析結果を学会、国際英文雑誌で発表

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オンラインのサイエンスカフェにご招待します。今回のプロジェクトについてお話しいたします。

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今回の研究が論文化した際に謝辞を掲載いたします。

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本研究について個別にディスカッションの機会を設けます。具体的な内容や日程はご相談させていただきます。

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Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 1,000,000) before 17:00 on March 31, 2022 (JST: GMT+9).
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Credit cards, bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
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