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歯みがきを「やらなくちゃ」から「やりたい」ことへ!

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クラウドファンディングが終了しました!
みなさま、本日を持ってクラウドファンディングを終了しました。83名もの方に支援いただき、目標金額を達成できたことをとても嬉しく思っております。特に、実際に歯みがき、さらに広く、口をきれいにすることに苦労されている方からのメッセージは私たちにとって大変大きな励みとなっております。これから、皆さんにいい研究成果を報告できるように頑張ります。
まずは、心電計・脳波計を用いての歯みがき時の感性評価方法を確立し、より簡便な方法の確立を目指します。進展状況は随時サポーターの方々に発信していきます。引き続きどうぞよろしくご支援のほどお願いいたします。

Comment from academist staff
歯みがき中の"心地よさ"を測定し、よりよい歯みがきの方法を見つけたい

周藤瞳美

樺沢さんと伊藤さんが目指すのは、「歯みがきを嫌がる人」がいなくなる世の中です。歯科医療の現場に携わってきた2人は、認知症や病気などのために自分で歯みがきできない方が歯みがきを嫌がったり拒否してしまったりすることで、介護者の方々が頭を悩ませている状況を何度も見てきたそうです。そうした経験から導き出されたのは「歯みがきが"心地よい"ものであれば、自ら進んでやってもらえる/拒否されなくなるのでは?」という仮説。今回のプロジェクトでは、バイタルデータを用いて歯みがき中の"心地よさ"を測定し、優しくて気持ちのよい歯みがきの方法・介助方法の提案につなげていきます。ぜひみなさんも一緒に、歯みがきのよりよいやり方を見つけていきませんか?

みんなにとって「気持ちのよい、優しい」歯みがきを

歯みがきはすべての人にとって、全身の健康に関わる大切なことです。特に高齢の方の場合、誤嚥性肺炎をしやすくなる、栄養摂取がうまくできなくなる……など、歯みがきを怠ることが重大な問題につながることが知られています。そのような怖さを感じて、一生懸命歯みがきを頑張っていただいている方も多いことでしょう。

一方で、認知症や病気などのために自分で歯みがきができない方は、ご家族や介助される方が歯みがきを行うこととなります。しかし、そこには多くの課題があります。私たちは普段、主に病院に勤務していますが、患者さんが入院されてきたときに各ご家庭や施設でのご苦労を伺うことが多くあります。また、施設へお伺いした際には、日々たくさんの業務に追われている介護職員の方々の姿をお見受けします。そうした状況では、歯みがきは介護のひとつとして行われますが、認知症の方が歯みがきを嫌がることは少なくありません。歯みがきを十分に行うために、何十分も時間が必要なこともあります。

そうした経験を重ねるうちに、歯みがきは健康のために確かに大切だけど、「やらなければいけない」という気持ちだけで行っていて本当によいのだろうか? と考えるようになりました。自分で歯みがきできない方、自分からは進んで歯みがきをやろうとは思えない方にも拒否されないような、「気持ちのよい、優しい」歯みがきのやり方を提供したい。そのことはご本人だけでなく、ご家族を含めて、歯みがきを介助する方にとってもうれしいことであるはず。そう強く思うようになったのです。

みんなに優しい歯みがきのやり方を見つけたい——これが、この研究に取り組む私たちの思いです。

その人にあったやり方を見つけ、歯みがきを"心地よい"ものにする

みなさんは歯みがきをしているとき、どんな気持ちでしょうか? 私は「気持ちがよい」、「やらないと気分が悪い」と感じていることが多いですが、それはお口の専門家として、もともと興味があるからかもしれません。歯みがきに対して特に何も感じない方も多いと思います。一方で「嫌い」、「気持ち悪い」、「仕方なく」、「やらないと怖い」などと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私たちは、認知症やさまざまな病気のために、自分では歯みがきができない方にも日々接しています。素直にお口を開けていただける方や、力を緩めていただける方も多いのですが、拒否されたり、固く口を閉ざされてしまったり、涙を流して嫌がられたりする方々にも接してきました。私には口を開けてくれないけど、同行している歯科衛生士さんには喜んで口を開けてくれる……そんな悔しい(?)経験もよくあることです。

お口の専門家ですらこんなに苦労する場面に、施設で介護する職員の方々は毎日対応されています。正しい歯みがきの仕方を伝えることも私たちの大事な仕事のひとつです。しかし、職員のみなさんがそこまで頑張らなくともうまくできる状況を設定することも重要だと考えています。

では、一体どうしたらその方法を見つけることができるのでしょうか。私たちは、歯みがきが"心地よい"ものであれば、自ら進んでやってもらえるようになる/拒否されなくなるのではないかと考えました。そのためには、画一的な歯みがきのやり方を押し付けるのではなく、その方にあった歯みがきのやり方を見つける必要があります。

心拍や脳波を用いて歯みがきの"心地よさ"を検証

そこで着目したのが、心拍や脳波といったバイタルデータです。私たちは、バイタルデータを用いて自分を表現できない方の感情も理解したうえで、最適な歯みがきのやり方を提案したいと考えています。

私たちは歯みがき中の人への生理的影響を、「心拍間隔」、「心拍変動性」そして「脳波」用いて検証することを目指しています。今まで、歯みがきの効果をこのような手法で解析しようとした研究の前例はありません。

事前に行った予備的な研究では、歯みがき中のバイタルデータは各個人でかなりバラツキが出ることがわかっています。そもそも、歯みがき中のバイタルデータの測定自体が難しい場合も多く、いろいろと解決しなければいけない課題があります。

そこで、まずは歯みがきの受け入れに問題がない人たちを対象として解析をはじめて測定方法を検証し、その後、歯みがきを拒否されることの多い認知症患者や要介護高齢者にも対象を広げていきたいと考えています。

心拍はApple Watchなどのウェアラブルデバイスでも測定が可能なため、将来的にはより一般的かつ容易に歯みがきの心地よさを測定できるアプリの開発などにもつながるかもしれません。自分に適した方法を見つけられるようになることで、歯みがきをより身近に、心地よいものとして感じていただけるような世界を目指します。

Why we need your support

私たちはこのクラウドファンディングを通して「どんな人にも気持ちよく、優しい歯みがき」を多くの人に広め、応援してくださる仲間を集めたいと考えています。

実際に私たちは歯みがきを嫌いになってしまったり、やりたくないと感じていたりする人をたくさん見てきました。そしてその人たちにも、正しいやり方や正しい歯ブラシ用品を勧めることで、歯みがきをやっていただくことに力を注いできました。あるいは、自分では身体を自由に動かすことができない方に、必要なことだからと"無理やり"歯みがきを行ってきました。

でも、本当にそれだけでよいのでしょうか。もっとみなさんに喜んでもらえるやり方や、1人ひとりに合ったオーダーメイドな歯みがきのやり方があるのではないでしょうか。私たちは、毎日取り組む「歯みがき」という習慣に対して、医療者・患者といった「教える・教えられる」という関係性から脱し、もっとフラットに「一緒によいやり方を見つけていく」という新たな関係を構築していきたいと考えています。そして、こうした発想の転換により、歯科医療、さらには医療全体にもよい影響を与えたい。そんな、ちょっと大きな夢も持っています。

現在は大学の予算を使って研究をはじめていますが、必要な研究機器を購入することもままならない状況です。今回、研究費の不足分として200万円を希望させていただきましたが、この予算があれば、必要な研究機器を購入して、研究を進められるようになります。

今回、クラウドファンディングという手段を選んだのは、多くの人にとって身近な歯みがきという日常的な行為を通じて、お口の健康に興味を持っていただける仲間を集め、みんなで夢を叶えたいからです。

ご支援によってすぐに「気持ちがよい、優しい」歯みがき方法がすべての人に届くわけではありません。しかし、基礎的な検討をなんとしても成功させ、「歯みがきが嫌だ」という人がいなくなる世の中を目指して研究を進めていきます。応援よろしくお願いいたします。

***
ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を東京医科歯科大学より発行致します。

なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より東京医科歯科大学に入金された日付となります。

【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)

【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…東京医科歯科大学を寄付金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。
***

Profile

樺沢勇司、伊藤奏

樺沢勇司:1972年9月生まれ。父が歯科技工士で自宅に技工室があったことから、子供のころから歯や入れ歯を身近に感じて育つ。1997年に東京医科歯科大学歯学部を卒業後、口腔外科医になることを目指し、2001年博士(歯学)を取得。顎変形症(がくへんけいしょう)という顎(あご)の骨の成長のバランスのずれから、かみ合わせが悪くなってしまう方の手術を専門にしてきました。口腔がんの患者さんの治療にも携わらせていただきました。手術は確かに好きなのですが、そのに至るまでのチームワークや患者さんのお口の健康をもっと広く、患者さんに近い立場から研究していきたいと考え、2017年東京医科歯科大学健康支援口腔保健衛生学分野の教授になりました。目標は、多くの人が健康な生活を、健康な口とともに過ごしていただけること。例え病気の治療が必要になったときにも、よりよい口の状態維持に繋がるお手伝いや研究を進めていくことです。

伊藤奏:1986年9月生まれ。歯科と福祉の両方に興味があり、その両者を学べる東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科に入学。2009年に卒業し歯科衛生士と社会福祉士の資格を取得。個人だけでなく万人の健康を向上したいと考え、東北大学歯学研究科国際歯科保健学分野に進学し、歯科公衆衛生学を学び、2015年に博士(歯学)を取得。大学院でたくさんのことを学ぶなか、教育の大切さを感じ教員を目指すようになりました。大学院博士課程在学中(2014年)より、埼玉県立大学に着任し、4年制の歯科衛生士教育に携わり、その後、2018年より東京医科歯科大学健康支援口腔保健衛生学分野助教に着任し、樺沢教授とともに医科歯科連携やチーム医療などの研究を行っています。私は公衆衛生学や社会疫学を専門とし、「人がより健康になりやすい社会」を作ることを目標に、これまで高齢者のお口の健康格差などの研究をしてきました。また、歯科衛生士として施設等への歯科訪問診療にも携わり、今回のテーマに関わる職員やご家族皆様のご苦労や努力を拝見して参りました。そのなかで、公衆衛生の視点とも言えますが、「努力を強いるのではなく、努力が必要のない環境を整えた方が皆ハッピーなのでは?」と感じるようになり、今回の研究内容に大きく賛同し、ご一緒させていただいております。

Project timeline

Date Plans
2021年5月 クラウドファンディング挑戦開始
2021年5月 <実験1>健常者を対象とした「歯みがきの生理学的解析研究」を開始
2021年7月 クラウドファンディング挑戦終了
2021年8月 オンライン研究報告会(中間発表会)
2021年12月 第12回日本歯科衛生教育学会学術大会にて研究発表予定
2022年1月 <実験2>高齢者や要介護者を対象とした「要介護者、認知症高齢者に対する歯みがきの生理学的解析研究」を開始
2022年4月 オンライン研究報告会(最終発表会)

Pledge Rewards

You may provide additional support in addition to the amount of your return. No sales tax will be charged on the additional support.
1,000 JPY
Featured : 研究報告レポート、寄附金領収書

プロジェクト終了時に、研究室で行った研究について、進捗や実験結果を説明した研究報告レポートをEmailでお送りいたします。研究風景の写真などもおつけします。ご支援よろしくお願いいたします。

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研究報告レポート / 寄附金領収書

23 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

5,000 JPY
Featured : オンラインコミュニティ参加権、寄附金領収書

研究の経過報告をかねて、メールやSNSを通じた、オンラインコミュニティを作りたいと考えています。そこに参加できる権利となります。みなさまからの活発なご意見を賜り、その後の研究に活かしていきたいと思います。ご支援よろしくお願いいたします。

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オンラインコミュニティ参加権 / 研究報告レポート / 寄附金領収書

12 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

10,000 JPY
Featured : 研究成果発表会@オンライン、寄附金領収書

5000円のリターンに加えて、まだ学会発表や論文にする前の研究の成果発表会をオンラインで開催します(2021年8月、2022年4月頃開催予定)。みなさまからの活発なご意見を賜り、その後の研究に活かしていきたいと思います。ご支援よろしくお願いいたします。

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研究成果発表会@オンライン / オンラインコミュニティ参加権 / 研究報告レポート / 寄附金領収書

31 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

30,000 JPY
Featured : 論文or学会発表資料謝辞、寄附金領収書

10000円のリターンに加えて、学会発表・論文謝辞に、支援者のみなさまのお名前を掲載し、研究を進めることができたお礼ができれば幸いです。ご支援よろしくお願いいたします。

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論文or学会発表資料謝辞 / 研究成果発表会@オンライン / オンラインコミュニティ参加権 / 研究報告レポート / 寄附金領収書

5 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

50,000 JPY
Featured : 研究室訪問・脳波測定体験、寄附金領収書

30000円のリターンに加えて、感染対策を十分に実施したうえで、実際に研究室を訪問していただき、歯みがき時の心拍・脳波測定を体験していただき、実際にオーダーメイドでの気持ち良い歯みがき指導を体験していただきます(2021年12月頃開催予定)。コロナ禍でどうしても開催が困難な場合には、開催時期や方法が変更になる可能性もありますが、ご支援よろしくお願いいたします。

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研究室訪問・脳波測定体験 / 論文or学会発表資料謝辞 / 研究成果発表会@オンライン / オンラインコミュニティ参加権 / 研究報告レポート / 寄附金領収書

4 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

100,000 JPY
Featured : オンライン個別相談会・ディスカッション、寄附金領収書

50000円のリターンに加えて、月1回オンラインにてご自身のお口に関する健康相談を行うことができます。個別に開催することも可能ですので、樺沢から直接専門的な研究や健康相談を受けることができます。ご支援よろしくお願いいたします。

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オンライン個別相談会・ディスカッション / 研究室訪問・脳波測定体験 / 論文or学会発表資料謝辞 / 研究成果発表会@オンライン / オンラインコミュニティ参加権 / 研究報告レポート / 寄附金領収書

9 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

800,000 JPY
Featured : 法人向けリターン(オンライン講座実施・相談会など要望に答える形で実施)、寄附金領収書

100000円のリターンにプラスして、教室のHPにサポートメンバーとしてお名前とお写真(任意)を1年間掲載し、研究を進めることができたお礼とさせていただきます。また、ご支援いただいた方の要望に応じたオンラインでの講演会や相談会などを開催させていただきます。具体的な内容につきましては、直接ご相談させていただけますと幸いです。ご支援よろしくお願いいたします。

return details

法人向けリターン(オンライン講座実施・相談会など要望に答える形で実施) / オンライン個別相談会・ディスカッション / 研究室訪問・脳波測定体験 / 論文or学会発表資料謝辞 / 研究成果発表会@オンライン / オンラインコミュニティ参加権 / 研究報告レポート / 寄附金領収書

1 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)

Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 2,000,000) before 17:00 on July 29, 2021 (JST: GMT+9).
Payment options
Credit cards (VISA, Mastercard), bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
Additional Support
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Securities

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1,000 JPY

研究報告レポート、寄附金領収書 and others

23 supporters back
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5,000 JPY

オンラインコミュニティ参加権、寄附金領収書 and others

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10,000 JPY

研究成果発表会@オンライン、寄附金領収書 and others

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論文or学会発表資料謝辞、寄附金領収書 and others

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