ご無沙汰しております。
先日、無事に修士論文を書き上げ、提出致しました。
改めまして、ご支援いただき本当にありがとうございました。
また、ギリギリのお知らせとなってしまい申し訳ないのですが、明日2/20(土)に「北海道民族学会・日本文化人類学会北海道地区懇談会 第二回卒論・修論・博論合同発表会」がオンライン(zoom)にて開催されます。
本研究会にて15:15から私も修士論文の内容について発表する予定でおります。一般の方々もご自由にご参加いただけますので、ご都合がよろしければ是非ご笑覧いただけると幸いです。以下に詳細を記載いたします。
また、修士課程卒業に伴い、本報告でこちらのプロジェクトの活動を終了させていただきます。10万円のご支援を頂いております2名の方々へは、別途個別に今後についてご連絡させていただきます。
コロナウイルスが私たちの生活に介入してから1年経ち、2年目に入ってもまだまだ落ち着かない情勢の中、研究を継続し、無事に終えることができました。志を持ち続けられたのは、この日本中に私を応援して下さる皆様がいるという、心の支えがあったからです。重ね重ね、陳腐な言葉しか出てきませんが、本当に本当に、ありがとうございました。
皆様のご健康とご活躍を、ここ北海道の地から切にお祈り申し上げます。
北海道民族学会・ 日本文化人類学会北海道地区研究懇談会
第2回 卒論・修論・博論合同発表会
日時:2020年2月20日(土)10:00~17:20
Zoomミーティング:
https://zoom.us/j/99784799067?pwd=NERnQWFxTGhqS3B4TGc0NnFUWUthQT09
ミーティングID: 997 8479 9067
パスコード: 634998
事前申込不要
共催:北海道民族学会・日本文化人類学会北海道地区研究懇談会
第2回合同発表会事務局:北海道大学文化人類学研究室(godohappyougimukyoku@gmail.com)
プログラム
10:00~10:10 開会挨拶・注意事項
10:10~10:40 井上 耀介(イノウエ ヨウスケ)[北海道大学文学部 文化人類学研究室]
「学生自治寮という共同体 ー北海道大学恵迪寮における共同生活と自治ー」(卒業論文)
10:40~11:10 今井 彩乃(イマイ アヤノ)[北海道大学文学部 文化人類学研究室]
「平取町に息づく「義経伝説」 ー北海道平取町「義経伝説」伝承の歴史と今」(卒業論文)
11:10~11:40 酒井 舞香(サカイ マイカ)[北海道大学文学部 文化人類学研究室]
「「赤と黒」の応援者たち ープロサッカーチーム・コンサドーレ札幌への応援が織り成すサポーターの関係性ー」(卒業論文)
11:40~12:10 塩川純(シオカワ ジュン)[北海道大学文学部 文化人類学研究室]
「アイヌ語テ・アタアランギの実践」(卒業論文)
12:10~13:00 昼休み
13:00~13:30 伊田七海(イダ ナナミ)[北星学園大学短期大学部・生活創造学科]
「韓国ドラマの魅力」(卒業論文)
13:30~14:00 柏野真那花(カシワノ マナカ)[北星学園大学短期大学部・生活創造学科]
「辛味の感じ方の違い~日本と韓国の即席麺~」(卒業論文)
14:00~14:30 木原愛理(キハラ アイリ)[北星学園大学短期大学部・生活創造学科]
「鳥から見えてくる人間と自然の関係」(卒業論文)
14:30~15:00 神戸歩果(コウベ ホノカ)[北星学園大学短期大学部・生活創造学科]
「チョコレートと人間」(卒業論文)
15:00~15:15 休 憩
15:15~15:45 番匠 美玖(バンショウ ミク)[北海道大学大学院文学院 文化人類学研究室]
「“オイヌ様”をめぐる人類学――武蔵御嶽神社の狼信仰に関するエスノグラフィー」(修士論文)
15:45~16:15 冼 麗珊(セン レイサン)[北海道大学大学院文学院 地域科学研究室]
「農村観光地における観光業と農業の共存形態に関する研究―貴州省西江鎮千戸ミャオの村を事例に」(修士論文)
16:15~16:45 譚 天儀(タン テンギ)[北海道大学大学院文学院 地域科学研究室]
「見えない都市中心部のウェイスト・ピッカー:山東省東営市東営区を事例に」(修士論文)
16:45~17:15 張 澤夫(チョウ タクフ)[北海道大学大学院文学院 社会学研究室]
「新興宗教の拡大期における入信者の主体性に関する研究―日本の「エホバの証人」を対象に―」(修士論文)
17:15~17:20 閉会挨拶
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【リターン・武蔵御嶽神社案内ツアーについて】
ご無沙汰しております。日々私たちを取り巻く状況が変化する世の中ですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
もうそろそろ私がクラウドファンディングに挑戦してから1年が経とうとしております。とてもそんな月日が過ぎたとは思えない閉鎖的な日々でしたが、大学も後期からはオンラインと対面を組み合わせた授業となり、少しずつ外に出る時間が長くなってきています。
先日5月に応募した日本学術振興会の特別研究員制度の採用結果が届いたのですが、残念ながら不採用でした。特別研究員に採用されると月20万円の生活費と年間150万円までの研究費が支給されるという制度だったので、期待が大きかった分、結果にガッカリしていました。しかし、落ち込む暇もなく今は修士論文を執筆しております。現在2.5万字を突破し、12月中頃までに10万字程度の修士論文を書き上げる予定です。書きたいことはたくさんあるので、筆の勢いを止めずに最後まで頑張ります。
現状報告が長くなってしまったのですが、本日は表題の件につきましてご報告させていただきます。
10万円のご支援をいただいていた2名の方へのリターンの1つとして、私のフィールドである武蔵御嶽神社の案内ツアーを予定していたのですが、昨今のコロナウイルスの感染状況を踏まえて今年の開催を中止させていただくことになりました。
楽しみに待っていただいていたかと思います。このような結果になってしまい大変申し訳ありません。
今年の案内ツアー中止に伴い、お二方に今後の意向を伺ったところ、お一人が案内ツアーへの参加を辞退され、お一人が来年以降へ延期した案内ツアーへの参加をご希望されました。また、お二方へは案内ツアー当日にお配りする予定だった資料ファイルをお送りさせていただこうと考えております。
案内ツアーの延期日については決定次第またご連絡させていただきます。
最後に、8/3〜8/16に大阪府天王寺動物園で行った学芸員実習中に私が作成した、チュウゴクオオカミの展示解説パネルの写真を共有致します。この状況の中、大阪で実習を行うことに迷いはあったのですが、天王寺動物園側のご配慮で無事に有意義な実習期間を過ごすことができました。また、2週間という長い時間をかけて実習に取り組むことができたのは、皆様のご支援のおかげです。当初のご支援金の使い道になかった使途で大変申し訳ないのですが、本当に助かりました。改めましてご支援ありがとうございました。今後も私が作成したチュウゴクオオカミとハクビシンの展示解説パネルは掲示される予定なので、天王寺動物園にお立ち寄りの際は是非見ていただけると嬉しいです。
【stay home中の工作】
サポーターの皆様、こんにちは。お元気にお過ごしでしょうか。私は現在、日本学術支援機構の特別研究員に応募するための申請書類と、リターンの論文を家で書いております。しかし、ずーっと書き続ける集中力がないため、こんなものを作ったりもしています。
よく、お店の壁などから生えているように見えるシカの生首、ハンティングトロフィーのオオカミバージョンです。100円ショップの発泡スチロール板を、これまた100円ショップの発泡スチロールカッターで切りました。材料費220円でいつまでも作っていられるので、是非やってみて下さい。
緊急事態宣言が延長されてしまい、苦しい状況に置かれている方もいらっしゃるかと思います。この状況で軽率にがんばって、とは言えませんが、研究費不足という苦境にいた私に救いの手や励ましの言葉をかけてくださった心優しい皆様には、次に絶対にいいことが起こると信じております。一緒に乗り越えましょう。
【支援者の皆様へ〜長野県フィールドワーク延期のお知らせ〜】
ご無沙汰しております。世界中がコロナという目に見えないほど小さなウイルスに翻弄され、生命の危機が身近に感じられる世の中ですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。81人のサポーターの皆さまの中にも、もしかすると感染されてしまった方、濃厚接触者となってしまった方がいるかもしれません。ウイルスにも、外出できないストレスにも、誹謗中傷にも負けず、今まで通り是非がんばってください。この危機を乗り越えた皆様は、誰がなんと言おうと世界で一番我慢強く、忍耐力に優れた人です。本当に皆さまの健康が心配ですが、幸い個人個人が主体的にコロナに立ち向かうことのできる、“自粛”という手段があります。私も“自粛”を武器に今日も札幌の自宅に篭り続けております。
前置きが長くなってしまいましたが、本日は研究計画の中にあった長野県へのフィールドワークが延期になってしまったことをご連絡致します。皆さまお察しのことと存じますが、延期の理由としては、全国的に見ても新型コロナウイルス感染者の多い北海道から長野県へ移動することで、感染を広めてしまうリスクを懸念したこと、滞在先の確保が困難になったこと、そして長野県富士見町で開催予定だったオオカミ信仰に関する展示が開催中止になってしまったことなどが挙げられます。
皆様からの予想を上回るご支援をいただき、今年の研究生活は順風満帆に進むと期待していた矢先のこの事態で、私も少々意気消沈しておりました。しかし、幸いなことに私の周りの人類学者は非常に前向きで、どんな状況下でもできること、やるべきことはあるのだと気付かされました。ある研究会はオンラインで研究会を開催しており、既に本日2度目が開催される予定です。大学図書館は本の貸し出しを再開し、読むべき本、読みたい本が机には山積みです。そして今、私はリターンの論文と並行して、日本学術振興会の特別研究員に応募するための申請書を書いております。この特別研究員制度は、もし採用されると博士課程の3年間月20万円の生活費、年150万円までの研究費が国から支給されるという、夢のような制度です。その分倍率も5倍と高く、審査期間も長いのですが、採用されなければフリーター兼博士院生となってしまうため、全力で取り組んでおります。
皆様に頂いたご支援金は、フィールドワークが安全に遂行できる状況になったらもちろんフィールドワーク費用として活用させていただきたいのですが、現在は先が見えない状況です。場合によっては、書籍購入費や授業料の支払いに活用させていただくことになってしまうかもしれません。また、フィールドワークが決定した際にはご連絡致しますので、それまで皆さまどうか、お身体にお気をつけて、お過ごし下さい。
最後になりますが、コロナウイルスの影響で様々な活動が中止延期となり、憂鬱な気分を晴らすために描いた絵もアップロードします。特に何も考えず描いたのですが、疫病蔓延の際にはその姿を絵に写して人に見せるとよいと言われている妖怪アマビエと、オオカミを合体させたマトリョーシカになりました。どんどん開けていくと最後にコロナウイルスが出てきます。自然に踏み込みすぎて、本来出会うはずもなかったウイルスと、私たちは今後もまた出会うのかもしれません。対立するのか、共存するのか、人類学からの新型コロナウイルスに対する応答にも、是非注目していてください。
【ゼミでの90分発表】
先週の木曜日は所属研究室のゼミで研究発表を担当しました。
持ち時間は1コマいっぱいの90分(発表60分+質疑応答30分ほど)。発表する前は途方もなく長い時間に思えるのですが、実際にやってみるとむしろ時間が足りなくなるから不思議です。
今回私は「ショウあるオイヌを拝み、捕る」というタイトルで、2019年9月に1週間ほどかけて行ったフィールドワークについて報告しました。タイトルの“ショウ”は、正体の“正”だと言われており、三峯神社の狼信仰に関わる伝承の中に出てくる言葉で、拝借してきた御眷属様の霊験について問う際に使われています。ちなみに、三峯神社では御眷属様、武蔵御嶽神社ではオイヌ様と呼ぶことが多いようです。そして、皆様からご支援いただいて来年4月にフィールドワークに行く長野県では、どうやら狼信仰を行う一方で、オオカミを捕獲していたようなのです。
このメインタイトルは主なフィールドワーク地の要素を入れており、なおかつ語呂がよくて気に入っているのですが、サブタイトルがしっくりこないので困っています。もし何か思いついた方がいたら教えてください。
内容として、今回の武蔵御嶽神社でのフィールドワークは、神社の神主の方々が毎月行なっていた「お犬講」について調査しました。また、その後向かった三峯神社では初めての本格的なフィールドワークを行なったので、基本的な部分から報告しています。
この内容もリターンのレポートや論文に取り入れる予定なので、是非楽しみに待っていてください。
それでは、これから東京の研究会に参加してきます。Twitterの方で細かく経過報告していくので、見ることができる方は是非、追いかけてください。
お読みいただき、ありがとうございました。
北海道大学 番匠美玖🐺
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研究報告レポート(PDF版)
21
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルシール 他
19
人
が支援しています。
(数量制限なし)
お礼はがき 他
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルシールとお礼はがき 他
14
人
が支援しています。
(数量制限なし)
学会発表資料の謝辞にお名前掲載 他
20
人
が支援しています。
(数量制限なし)
論文謝辞にお名前掲載 他
1
人
が支援しています。
(数量制限なし)
サイエンスカフェ参加権 他
0
人
が支援しています。
(数量制限なし)
武蔵御嶽神社の案内ツアー(半日) 他
2
人
が支援しています。
(数量制限なし)