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クラウドファンディングに挑戦する理由
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このクラウドファンディングに挑戦する理由はズバリ3つです!
1. 宗教研究は信仰の有無にかかわらず,全員に関係のある社会的な研究対象であることを多くの人に伝えたい!
2. 日本の宗教観の研究は,既存の欧米研究に一石を投じるフロンティアである!
3. まだまだ研究資金が足りない!
実は,心理学分野での宗教研究の多くはキリスト教中心の欧米社会での分析がベースになっています。
一方で,多神教信仰,仏教,儒教,道教といった分野での研究は驚くほど不足しています。
近年は,宗教の個人化が進んだ影響もあり,自身の中に多様な宗教観を混在させる人が増えてきました。
例えば敬虔なキリスト教と仏教はその道義からして同時に信仰できないと言われますが,これにヨーガや禅の思想まで取り込む人も少なくありません。
これは,東アジアに古くから見られる弁証法的思考(事物は相反する側面を併せ持つことができるという考え)と呼ばれる概念と一致しており,その最たる例として挙げられる神道的な宗教観を持つ日本文化の研究は,これからの宗教研究において重要な役割を担うと考えられます。
その一方で,日本における研究費は不足しています。
もっとも憂うべきは,研究費だけでなく給料までもが不足していたり雇用が不安定だったりという理由で,博士課程に進む人口がどんどん減っていってしまっていることです。これは先進諸国の中でも異例の事態であり,抜本的な改善が求められています。
本プロジェクトでは,研究資金をご支援いただくことによって,脳科学の研究や機械学習を用いた研究が実現可能になります。(例えば,fMRIと呼ばれる脳活動を見る実験では,一つの実験で50~100万円ほどの研究費がかかりますし,機械学習を用いた研究でも数十万かかることが多いです。)
ただそれだけでなく,宗教研究(しいては研究全体)が社会にとって必要であると認められるために,研究者とそれ以外の人がどのような形でコミュニケーションをとり,双方にとって有益な活動ができるかを1年間かけて見出していきたいと思っています。
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プロジェクト内容
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思っているよりずっと身近で大切な宗教
宗教の研究というと,「自分は無宗教だから…」「神さまってよくわからない…」とあまり関係のないことだと思われる方が多いです。
しかし,神社仏閣を訪れて荘厳な雰囲気を感じ取ったり,自然の中に赴き神聖な気持ちになったり,はたまた自然災害に際して自らの命のはかなさについて考えることが,だれしも一度はあるかと思います。
一方で,そういった感情が我々の社会生活に及ぼす影響は軽視されがちです。しかし,人間社会は宗教と共に発展してきたとも言われるほどその関係は密接であり,実存的問題(生死の行く末を扱案じたり人生の意味について考える)だけでなく,対人関係やモチベーションに影響し,身体的・精神的健康に結びつく重要な概念であることが,数多の先行研究で指摘されています。
実際,スピリチュアルケアと呼ばれる精神的なケアの重要性が終末期医療の現場で謳われていたり,AIの発展による人間としてのアイデンティティーを再考する上で「われわれ人間とはどういう存在か」「生命とは何か」という究極の問いに答えを見出す支えとして死生観や宗教観が改めて注目されています。
怪しそう…
みなさんはスピリチュアリティ(スピリチュアル)や霊性と聞くと,どんなイメージを抱きますか?
「怪しい…」「カルト…?」「胡散臭い…」などと思われるかもしれません。
また,いわゆる「文系」の研究方法に疑問を抱く方もいるかもしれません。
確かに,宗教研究ではみなさんがイメージされるようなカルトや新興宗教はもちろん,オカルトや霊感商法などに近いテーマの研究も多くあります。
しかし,スピリチュアリティという言葉は学術的にはもう少し曖昧な形の宗教観を含んだ意味を持ちます。
近年は,特定の宗教から人々が離れていったり,いくつかの宗教の教義や実践をミックスさせたりと,多様な宗教体系が散見されます。(一昔前に,空飛ぶスパゲッティ・モンスター教という新宗教も流行りましたね)
また,先述のように,日本文化には神道にみられるような「生き方」としての宗教観や,儒教や道教にみられる「人生訓」を書くとする宗教観も存在します。
こういった多種多様な価値観を包含してスピリチュアリティという単語が用いられています。
宗教の研究でなにが明らかになるの?
宗教観の研究では,以下のような素朴な疑問に対して答えを出そうとします。
- なぜある人は,より宗教に傾倒するのか
- 東アジアの多くの国でキリスト教が流行らないのはなぜか
- 人はどんな時に神様を信じるのか
また,その延長として以下のような宗教観の違いに起因する問題の解決を図ろうとします。
- なぜ宗教対立が起きるのか
- 根本的に異なる宗教観を持つ集団が,どのように手を取り合えるのか
こういった問題は,より抽象化して言えば,「価値観の違いは何が原因で生まれ,いかにして対立がおこり,それをどう乗り越えるか」という問題に昇華できると考えています。
そして,立ち止まってこういったメカニズムを検討することが研究者の重要な仕事であると考えています。
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よくあるご質問
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Q. 支援額はいくらから?
A. ご支援額は,月額330円・1100円・3300円(税込み)の3種類があります。
どの価格帯を選んでいただいても,リターンとなる活動報告の閲覧は可能です。
Q. 活動報告の内容はリクエストできる?
活動内容のリクエストをお待ちしております。
「こんな情報が知りたい」「もうすこし分かりやすく書いてほしい」などのご意見がありましたら,お気軽にお問い合わせください。ご支援いただける方々と一緒にプロジェクトを進めていけたらと思います。
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