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宮野公樹

国際高等研究所、客員研究員

Challenge period

2024-01-29 - 2026-01-29

Final progress report

Fri, 28 Feb 2025 20:23:05 +0900

Progresses

27 times

Supporters

155 people

Elapsed time

Mon, 29 Jan 2024 10:00:00 +0900

来年度の4地区開催に向けての想い

ご支援頂いているみなさま、そして、ご支援頂いている方がこの記事をシェアしてそれを読んで頂いているみなさまへ

改めまして、国際高等研究所客員研究員・宮野公樹(本務:京都大学准教授)と申します。

今、「豊かな学びの土壌を全国で展開する」を狙い、大学研究者らのガチの研究ポスター発表大会に、小中高生、そのパパママ、教諭、企業、行政も交えての縦横無尽の学び合う場を創出すべく、2年かけて全国をまわるキャラバンを展開中であります。

最大の特徴は、「匿名」で研究ポスターを掲示する点!

それをやろうと思った経緯について、はじめて公にします。

私の本務である、京都大学学際融合教育研究推進センターでは、研究者が集う場として14年前から毎月「全分野交流会」を開催しています。この交流会にて、今回、匿名制度の研究ポスター発表大会が生まれるきっかけがありました。

===== エピソード =====  
交流会中、数学をやっているという若い男性と対話するも、どうも話が深く展開しない。「若く見えるけど、助教かポスドクさん?」と尋ねたところ、まだ学部生だという。その瞬間、私は「なんだ学生さんかぁ」と思ってしまった。しかし同時に、「もし最初から学生と知っていたら自分は話しかけなかったかもしれない。これは学者としてあるまじき態度!」と深く反省もした。そこで、研究発表を「匿名」でやれば、職位や分野名で判断しがちな先入観なく、本音で本質的な対話ができるのではないだろうか…
=================

 言うまでもなく、研究の源泉は「己の問い」であり、これを磨くことで本質的でイノベイティブな研究の創発につながります。そして、この「問い」は対話によって磨かれるものであり、ホーム(仲間内)だけでなく、アウェイでこそ鍛えられるのは言うまでもない! そのような問いを磨くための対話を促す仕掛けが詰まったのが、この匿名制度の研究ポスター発表大会、というわけなんです。

他にも、匿名制以外の特徴としては、

★ 分野不問! どの分野でもポスター掲示可!
★ ポスターのデザイン不要! ぱっとみた瞬間分野が規定されないようにテキストのみの掲示。

などの特徴があるのですが、この分野不問で匿名制、3つの質問に答える形式の研究者ポスター大会は、京都大学で2016年に初回実施以来、他に類を見ない取り組みとして注目され、口コミのみで広まり、下記のように30組織以上で実施されてるんです!

[大学]: 茨城大、筑波大、上智大、東大、横国大、神奈川大、名大、名市大、新潟大、関西大、立命館大、広島大、愛媛大、山口大、静岡大、熊本大、琉球大学、他

[学術機関]: JSTサイエンスアゴラ(2020〜2023)、日本学術会議関西支部、公益財団法人国際高等研究所、本庄国際奨学財団、国際交流基金、他

このように、この匿名性ポスター発表形式は、明らかに学術対話のロールモデルとなっており、我が国全体の研究力強化に貢献していると言えます!

そうして、高等研では、この京都大学学際センターが発祥の匿名制研究ポスター発表形式をさらに展開するべく、全国を9の地区に分け2年かけて全国を網羅するキャラバンに挑んでおり、その予算獲得のために、このクラウドファンディングを実施しているという次第です。

2024年は、中国地区(3/3~3/6 @広島大学)、北海道地区(10/6~10/10@北海道大学)、東海地区(11/9~11/14@名古屋駅近く)、北信越地区(12/7~12/11@富山駅近く)、四国地区(12/18~ 12/22@高松駅近く)にて開催し、のべ500もの各地区研究者が集い、一般参加者に至っては、企業、行政他、小中高生、その教諭やご両親など、本当に幅広くご来場頂き、現役研究者の「問い」を浴び、大いに刺激を受けて頂きました!

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全国キャラバン 3Questions 特設サイト
https://www.iias-3questions.info/
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この活動により、

▶ 参画した研究者にとって
他分野からコメントをもらい、存在すら知らなかった語彙や視点を得ることで研究の幅が広がると同時に、自身の研究の立ち位置の確認にもなる。加えて、自分の研究テーマに様々な反応があるという「喜び」を得、また前向きに研究を頑張れるようになる。

▶ 来場者にとって
 知的好奇心が満たされるだけでなく、「役立つかどうか」とはまた異なる学術研究の意味(価値)を体感することができる。また、探究学習に熱心な小中高生やその教諭、両親が多数来場しており、学術や大学とのつながりを感じられる。

▶ 我が国の学術界にとって
 ややもすると直接的に役立つ研究に傾向しがちで、業績競争に陥りがちな学術界。そういう状況に違和感を持つ研究者が、業績はもとより分野を超えて己のテーマを研鑽し合う場を創出することで、学問の豊かな土壌づくりに大いに貢献することになっている。

という効果が得られております。






2025年は、残り4地区! 東北、関東、関西、そして、九州・沖縄地区にて開催予定! いずれも、多数の大学が集まる地区にて、大いに盛り上がりが期待されます!

しかしながら、現状では、まだ資金は十分にあるとは言えません。残り4地区は、いずれも都心部にて、駅チカの開催となると会場費がかさむことに加え、できれば、遠方よより集まる研究者への交通費補助もとりいれたいところ・・・ そういわけで、私としても企業からのご寄付を募る他に、このように、クラウドファンディングにて個人の方からもご支援賜る必要があり、このように約1年前からクラウドファンディングを実施している次第であります。

▶ すでにご支援頂いているみなさま

もしよければ、この書き込み、ぜひとも、シェアや拡散いただけないでしょうか。2025年の4地区は、まだ新たな挑戦を実施していきたいと考えており、ご支援頂いているみなさまには、またぜひともご協力頂きたいと考えております!
(後日、サポーター限定の書き込みにて、2024年からの変更点をこっそり紹介しようと思っております。)

▶ そして、上記、支援者の方のシェアにより、この文章を読んでおられるみなさま

正直いって、私の力はまだまだです。大勢の方からのご支援とアドバイスがないととてもとても4地区での開催は不可能と思っております。
支援者のかたには、支援者のみの方むけに、私自身の苦悩やアイデアをお伝えし、色々とアドバイスなどをいただける仕組みを、特に2025年は強化していきたいと思っております。ご支援金額もさることながら、月330円でいいのいで、来年1月まで、ご支援いただけないでしょうか。数が! ご支援頂いている数こそが!また次のムーブメントのエンジンになると思ってまして、多数の方に私の想いを届けたいと思っている次第です!

以上、久しぶりの活動報告でした。この間、本務の京都大学の方でも匿名制研究ポスター発表大会を実施しており、先週、やっと終えたところであります。

(参考)
https://www.cpier.info/projects-7

5日間でのべ850名の来場! 付箋紙総数2500枚超え! いずれも過去最高でした。これを上回るべく、東北、関東、関西、九州・沖縄地区3Questionsを開催していく所存にて、何卒、よろしくお願い申し上げます!!!!

宮野公樹 Tue, 04 Feb 2025 22:24:33 +0900
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