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Kiyoharu Sakakibara

The University of Tokyo、4th year doctral course

Challenge period

2025-12-22 - 2026-10-30

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Mon, 22 Dec 2025 10:00:00 +0900

Profile

Kiyoharu Sakakibara

東京大学大学院総合文化研究科の博士課程に在籍し、現代英米系の政治哲学を研究しています。2024年11月より哲学若手研究者フォーラムの運営委員として会計を、2025年11月からは総務を担当します。

フォーラムの運営は所属の異なる9名の若手が担っています。 【2026年度委員】丸山望実(九大/庶務)、山田耀真(阪大/編集)、池田開(一橋/テーマレクチャー)、平峯奏(東大/会計)、平石千智(学習院/施設)、昆佐央理(北大/HP・X)他。

私は修士課程を地方大学で過ごし、コロナ禍で研究発表の機会が限られる中、本フォーラムに大変助けられました。この貴重な場を次世代へ繋ぐべく、運営に尽力しています。

What do you want to achieve through your research?

私たちの世界は複雑な状況に直面している一方で、数千年変わらない「存在とは何か」「より良く生きるとはどういうことか」といった根本的な問いがあります。

哲学は、こうした根本的な問題について過去の偉大な知性の探求に学び、また同時に、社会、自然環境、生命、技術といった対象をめぐる現代の複雑な問題の本質を問い直すことで、私たちがこの世界をより深く理解する学問です。

私が成し遂げたいことは、こうした「世界の根本的な問い」に真摯に挑もうとする「哲学の新しい才能」たちが、安心して社会へ第一歩を踏み出せる場を守り続けることです。

私たちが運営する「哲学若手研究者フォーラム」(以下、若哲)は、そのための「成長の舞台」です。若手研究者が自らの研究(=世界への問い)を初めて公にし、多様な専門家からの批判や激励に揉まれることで、研究者として成長していく不可欠なプロセスです。

博士課程進学者が減少する今日、若哲が提供する専門分野の垣根を越えた交流の場は、若手研究者が視野を広げ、将来的に社会の様々な課題解決に貢献する知性を育むための場として機能しています。この貴重な学術的財産を維持・発展させることが私の目標です。

What kind of process are you trying to achieve?

私たちの目標を持続可能な形で実現するためには、若哲の運営のあり方を改善する必要があります。
若哲は、(1)研究集会や論集発行といった活動と、(2)それらの活動を企画・実行する運営基盤という2つの要素で成り立っています。

しかし現状、(2)の運営基盤が大きな課題に直面しています。具体的には二つあります。
一つ目は、研究集会の大規模化に伴う会場費の高騰といった「財政的課題」です。
二つ目は、運営委員のボランティア活動に大きく依存しているという「人的課題」です。

このままでは、運営委員の自己犠牲的な尽力に依存する体制が限界を迎える恐れがあります。

そこで私たちは、この課題の解消に向けたプロセスに取り組みます。

まず、第一のプロセスとして、次項に詳述する活動(研究集会や論集など)を着実に実行し、若哲の学術的価値を高め続けます。

そして第二のプロセスとして、その価値ある活動を安定的に支えるため、今回のクラウドファンディングを通じて「財政基盤の確立」を目指します。
具体的には、会場費や運営実費(交通費、謝礼等)を安定的に確保します。

以上のプロセスで、自己犠牲に依存する運営から脱却することが私たちの目指す道筋です。

What research topics are you currently working on?

持続可能な運営体制を構築するという目標に向け、私たちは現在、以下の3つの活動に精力的に取り組んでいます。これらは若哲の根幹をなす活動であり、これらを安定的に継続することが、私たちの最重要課題です。

第一に、年1回の研究集会の開催です。全国から数百名規模の参加者を集め、多様な研究発表の場を提供するための企画・運営を進めています。

第二に、論集『哲学の探求』の発行です。2025年10月時点で52号目を数える本論集は、若手研究者が研究成果を公刊する貴重な機会であり、その編集・校正作業に取り組んでいます。

第三に、公式ホームページやSNSの運営です。研究集会の公募や論集の公開など、私たちの活動を広く社会に周知し、コミュニティの活性化を図っています。

これらの活動を着実に実行し、参加者数や論集投稿数の維持・増加を通じて若哲の学術的価値を示すことで、持続的な支援を得られる基盤が整うと考えています。

Why are you challenging Academist?

私たちは、若手研究者が安心して研究発表に挑戦できる場を、次世代へ引き継ぎたいと考えています。半世紀にわたり「学会チュートリアル」の場として機能してきた若哲の研究集会を、一部の運営委員の自己犠牲に頼るのではないものとするため、安定的で継続的なご支援を募ることができる月額支援型クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。

2025年の研究集会では、約100万円の支出がありました。皆様のご無理のない金額でどなたでもこの取り組みに参加いただけます。一人ひとりのご支援が積み重なることで、若手研究者たちの未来を支える力になります。

皆様からいただいたご支援は、若哲の生命線である研究集会を今後も継続していくための会場費、遠方からの参加者に対する旅費補助、レクチャラーや運営委員への謝礼、そしてWebサイトの維持費といった、運営に不可欠な経費として大切に活用させていただきます。

活動報告では、ご支援がどのように活用され、若手研究者たちのどのような研究活動に繋がったのかを、責任をもって詳細にご報告いたします。この挑戦を通じて、皆様と共に哲学の未来を支える仲間となれることを願っています。

Recommender Comment

長門裕介
大阪大学 社会技術共創研究センター 講師

研究者キャリアの初めに「敷居が低く、志は高い」研究集会が定期的に開催されていることは非常に重要な意味があります。私自身も、大学院生のときに哲学若手研究者フォーラムで発表して大いに励まされ、一生の仲間ができました。対面での研究集会の意義が近年見直されつつありますが、発表に適した環境や心理的な安全性の確保、東京以外からの参加者の利便性の考慮など様々な課題があります。こうした課題の解決のために力を合わせていきましょう。応援しています。

Project timeline

Date Plans
2025年10月 2025年度研究集会の開催
2025年11月 論集『哲学の探求』第53号の執筆者公募
2025年12月 論集の原稿締切、編集・校正作業開始・月額支援型クラウドファンディング開始
2026年3月 論集『哲学の探求』第53号の発行
2026年9月 2026年度研究集会の発表者決定・プログラム作成
2026年10月 2026年度研究集会の開催・月額支援型クラウドファンディング終了(ないし継続の検討)

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