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渡邉文隆

京都大学、特定准教授

挑戦期間

2022/11/01 - 2027/10/31

最終活動報告

2025/06/27 19:03:49

活動報告

60回

サポーター

39人

経過時間

2022/11/01 10:00:00

#49 所属している研究部門のウェブサイトが公開されました

社会的共通資本(Social Common Capital:SCC)に関する研究部門が、京都大学の成長戦略本部 Beyond2050というイニシアチブの下に、この4月からできました。

ウェブサイトが公開されましたので、よければご覧ください。
https://www.beyond2050.iac.kyoto-u.ac.jp/scc-center/

メンバーの中に私も入っています。
https://www.beyond2050.iac.kyoto-u.ac.jp/1375/

私はSCCが税金だけでは支えきれなくなった現在、寄付をSCCの生成や維持にどう活用しうるのか?という研究をしています。

言うまでもなく、大学もSCCの1つであり、知識という公共財を生み出します。

SCCはコモンズとも近しい概念ですが、市場経済が公正に、うまく回るための基盤や前提を整えるものだと考えています。(間宮, 2016)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jwei/29/2/29_jwei290202/_article/-char/ja/

大学が知識を生み出さなければ、新たなテクノロジーが商品化されていく力が社会からかなりの部分、失われてしまいます。

一方で、知識そのものはフリーライドが可能なので、市場に任せても十分には供給されません。

また、仮に(フリーライドされることを気にしないような)利他的な人がいたとしても、それだけでは供給できません。

知識は、これまでの知的資産の上に築かれるものであるため、大学のような(知的資産を管理・蓄積する)社会的共通資本(SCC)が必要となります。

当然ながらSCCも、市場任せでは生成されません。

SCCは、税金だとか利用者負担によって支えるということが想定されているわけですが、それが難しくなってきたのが現代だと思います。

そこに、補助的な財源としての寄付をいかに募るのか?が私の研究テーマです。

単なる補助財源ではなく、テコのように使えないか?とも考えています。

しかし現実では、SCCとしての大学など、伝統的な組織においては、新たな取り組みとしての寄付募集はなかなかハードルが高い行為です。

次に発表する論文は、SCCとしての教育機関に寄付を募る際の障害を探索したものです。

一歩ずつですが、SCCへの寄付についてのより深い理解、実務に適用可能なレベルまでかみ砕かれた知識を目指していこうと思います。

Fumitaka Watanabe 2025/06/27 19:03:49
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