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「研究への寄付募集」の研究で、日本の大学の10年後を変える

月額支援型 academist Prize 2nd 採択

渡邉文隆

京都大学、研究員

挑戦期間

2022/11/01 - 2024/08/30

最終活動報告

2024/05/11 22:36:30

活動報告

44回

サポーター

44人

経過時間

2022/11/01 10:00:00

#7 寄付市場に関する査読付き論文が採択・公開されました

本日はお仕事は有休をいただき、博士論文の執筆に専念しております。

さて、その博士論文の文献レビューの一部を基にした論文が、査読付き学術誌に採択され、J-Stageで早期公開されました。

『寄付市場の成長ドライバー・断片化・公正性―SCPパラダイムと市場の質理論の視点から―』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/janpora/advpub/0/advpub_NPR-D-22-00004/_article/-char/ja

掲載誌は、日本NPO学会の『ノンプロフィット・レビュー』です。

「寄付って、そもそもどんな市場構造をしているんだろう・・・?」

という、マーケティングに携わる人ならば素朴に感じるであろう疑問をスタート地点にしています。

結果として、日本と米国の寄付市場の構造は似ている(断片化している)ということがわかりました。

断片化市場とは、トップ事業者たちが、市場のうちごくわずかしか占めていない、という市場です。

自動車市場、ビール市場などは大手のシェアが大きい市場ですが、理美容院などの市場は最大手でも数%しかシェアを持っていない典型的な断片化市場です。

この論文では、寄付市場が断片化するのはなぜ?という問いについても先行研究などからアプローチして
います。

日米の寄付市場はかなり規模が違う(米国がとても大きい)のですが、どのような部分の規模が違うのか、も見えてきました。

それに加えて、寄付市場の量が拡大するのは良いとして、市場の「質」ってどう考えればいいのか?
というようなことも「市場の質理論」(矢野, 2005; 2009等)に沿って考えております。

・ファンドレイジングに携わる方々
・非営利組織を支援している中間支援組織や助成財団の方々
・寄付に関する政策を考えておられる方々

などにもご覧いただきたい論文になっています。

論文としてはややテーマが散漫ですが、当然ながら研究者の方々にもご覧いただけると嬉しく思います。

仕事の傍ら、このような活動ができるのもacademistで支援くださっている方々のおかげです!
(今月も結構学会参加申込などでいろいろ研究に費用がかかりましたが、それが本サイト経由の支援で緩和されています)

今回の知見は、「研究への寄付募集」を考えていくための基盤的な知識として活用して参ります。

(写真は、Juan Gomezさんが撮影され、Unsplashというサイトに提供されたスペイン・バレンシアの中央市場です。かっこいいですね!)

Fumitaka Watanabe 2022/11/30 13:04:18
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