サポーターのみなさま
こんにちは.
先月報告した論文とプレスリリースの発表を行って以降も,溜まっていた実験データを論文にする作業をずっと進めていてデスクワークばかりの日々が続いていましたので,一昨日はacademist Prize 第3期のリアルイベントに参加してきました.
私は今期のacademsit Prizeには登壇者としてではなく単なるお客さんとして参加する立場なので,純粋に他の月額支援型プロジェクトチャレンジャーの皆さんの発表を楽しんできました.
academist Prize 第3期のチャレンジャーのお名前や研究内容の一覧はこちらのページに纏まっていて,様々な分野から若手研究者が集まっていますのでぜひチェックしてみていただきたいです.
個人的には,Prize3期のチャレンジャーの皆さんの中では石崎一輝さんの研究が大変気になっていました.
石崎さんの研究は,AIとロボットを活用して材料科学の研究を自動化するという内容で,私が関わっている電池材料の分野でも近年非常に注目されている手法に関する研究です.
イベントの発表では石崎さんご自身の研究のビジョン等に加え,私も実際に読んだことのあるロボット実験に関する最新の論文の紹介もあり非常に楽しめました.
私もよく知っているカリフォルニア大学バークレー校のGerbrand Ceder先生や,東大の一杉太郎先生(両者とも世界トップレベルの電池材料研究者です)の研究の動向が発表の内容に盛り込まれていて,勝手に親近感を覚えました.
イベント後にも少しだけ立ち話をさせていただけて,最近の自動化実験の研究のトレンドや実態についてリアルな所感を伺うことができ,大変勉強になりました.ぜひ今後も石崎さんのような研究には個人的に注目していきたいと思っています.
懇親会では大変幸運なことに,同じくPrize3期チャレンジャーの大道麻由さんや,一緒に会場にいらしていた大道さんの指導教官の高橋英之先生,イベント中の特別講演の講師である大澤正彦先生と同じテーブルでいろいろお話を聞かせていただきました.
こういったイベントの場ではやはり異分野の方々の研究環境や研究の雰囲気を聞くことができるのが楽しいです.
例えばですが,私がいる化学や材料科学の分野では(他の分野でもそうですが)博士課程への進学者は非常に少なく,博士までわざわざ進学する学生は周りからは変わり者のような目で見られがちなのですが,今回ご一緒した方々の情報科学やロボットといった分野では博士進学への抵抗はそこまで強くない(?)といったようなお話を聞き少々驚きました.
また研究室の教授や講師といったスタッフと学生との関係も,私のいる化学の分野よりは随分フランクな間柄であるような印象を受け,こちらも大変面白い現象だと思いました.
今回あまりお話できなかった他のPrize3期チャレンジャーの皆さんも,様々な分野でそれぞれ非常に興味深い研究を展開されていますので,今後もいろいろな場面でお話を聞いて勉強していきたいと思いました.
年末でややバタバタしている時期ではありましたが,リアル会場で参加してみて大変良かったイベントでした.
↓写真は会場での集合写真