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Closed "Our brain love at unexpected sight? - cognitive science x huggable shimeji uncover the mechanism behind the emotional capture- "

Monthly academist Prize 1st adopted

Taku Imaizumi

東京大学、博士後期課程2年

Challenge period

2021-09-01 - 2024-03-31

Final progress report

Sun, 31 Mar 2024 18:44:13 +0900

Progresses

106 times

Supporters

51 people

Elapsed time

Wed, 01 Sep 2021 10:00:00 +0900

#最終回 クラウドファンディング、あれから2年半

3月とは思えない暑さですね。機械学習をしてPCが80℃になっていたこともあり、今年初の冷房をつけました。今泉です。
さて、今回は最後の進捗報告をしたいと思います。2021年の9月から2年半続けてきましたが、これが最後の報告となります。いままでご支援大変ありがとうございました。
最終回となる今回は、以下の4点をお話したいと思います。
①クラウドファンディングを通して得たもの・学んだこと
②いただいた資金と使用用途
③終了する理由
④今後について

①クラウドファンディングを通して得たもの・学んだこと
研究を通して成し遂げたい世界に共感をいただき、ビジョンベースで研究を発展させる経験を積めたことが、一番の学びでした。

「認知科学でヒトの不完全さを彩りに変える」をテーマにこのクラウドファンディングをはじめました。
私が実験に使っている”抱きつきしめじ”ですが、実際にしめじが抱きついたり可愛くみえることはなく、これは認識エラーと考えられます。認識エラーや間違いは排除すべきと考えられることも多いですが、このようなエラーがあるからこそ生活に彩り(驚きや感動)が生まれるといえるでしょう。人間の不完全を解明して、肯定する。そして不完全さを彩りに変える。このモチベーションで研究をしています。

この2年半、クラウドファンディングを起点にして、ビジョンベースで研究を発展させたいとチャレンジしてきました。一般的に、研究という営みは、先行研究を参考にして発展させることほとんどです。それで成果をあげて、研究費をもらい、さらに成果をあげるというサイクルのなかで、自身のビジョンは軽視されがちな印象もうけます。

研究というのは直接的に・迅速に世界に役立つことは少ない業種です。だからこそ、こういう世界にしたいという青写真を掲げ、共感をマネタイズすることが研究界の発展につながるのではないかと考えています。本プロジェクトはこの仮説を確かめるためのものでもありました。

このクラウドファンディングでは、50名以上の支援者に支えていただきました。また、3つのプレゼンコンペティション(BEAST、出版甲子園、GCLSコンペティション)で受賞するなど、共感をいただく機会も多くいただけました。これらの経験から、ビジョンベースで取り組む研究が、世界で求められていることや自身が頑張らねばならないことを強く実感しました。

今後は研究者としてさらに偉くなって、もっと大きなアクションを起こしていけるように突き進んでいく所存です。

②いただいた資金と使用用途
2年半のクラウドファンディングで、みなさまからは約40万円ほど、AcademistPrizeの賞金も含めて60万円ほどのご支援をいただきました。
大学教員の個人研究費(大学からもらえる使途自由のお金)が30万-50万/年が相場であることを考えると、クラウドファンディングを利用することで個人研究費相当の資金獲得ができたといえるでしょう。用途自由の研究費が少ないことが、日本研究界の問題ともいわれていますが、ファンベースの資金調達は新たな時代のヒントといえそうです。研究に小さな投げ銭をしたいという方は、我々が想像する以上に多いのかもしれませんね。

いただいた資金は、研究用途にのみ使用させていただきました。特に研究を加速させるツール(翻訳ソフト、論文管理ソフトへの課金等)や、研究アイデアへの初期投資に使いました。
特に、2021年に40万程度のデスクトップPCを買った際は、半額をクラウドファンディング資金から捻出させていただきました。いいGPUを積んだPCのおかげで、機械学習を用いた研究アイデアについて積極的に検討を行うことができるようになりました。結果、2023年にはCogSciという海外学会採択につながり、2024年には共著論文の受賞につながりました。クラウドファンディングで用途自由の研究資金があることで、自身のアイデアに水をまくことができました。

最近は具体的な使用用途について報告することができず、申し訳ありません。
この2月3月だと研究用ツールの課金に利用しました。ChatGPTだけでなくClaude(月30ドル)というAIチャットサービスと契約して、AI同士でセカンドオピニオンをできるようにしたり、Perplexityという論文検索AI(月10ドル)と契約して、論文検索スキルの拡張をしました。Claudeもperplexityも自身の論文執筆や単著執筆に大きく役立ちました(特にperplexityはすごかった!)。
まだ使っていない資金についても、これらの研究を加速させるツールの支払いにあてていきたいと思います。

③終了する理由
本プロジェクトは、もともと2021年9月から1年を予定していたものでした。その後、2024年3月での博士号取得を目指しプロジェクトを延長しておりました。

自分になりに頑張ったつもりですが、業績数の問題でこの3月で博士号は取れませんでした。
クラウドファンディングをさらに延長することで、資金的に充実しつつもう1年チャレンジすることも考えました。しかし、みなさまからお金をいただく立場ですから、そこは誠実にラインを引いて予告した期限通りに終了することにいたしました。
また、週1でメルマガ形式でお送りしてきた本クラウドファンディングですが、2年もすると話題が減ってきてここ半年は更新頻度も落ちてしまいました。(週1というのは私の定めたルールですが)支援する/支援されるという都合上、サービスの質の担保が難しいというのも終了した理由の1つであります。

みなさまの支援で、スキル的にも人間的にもより成長することができたと考えています。
クラウドファンディング終了後も、進捗報告を送ることは可能なようですので、博士号取得等大切な報告があるときは、連絡させていただきます。6月に単著が出たときは宣伝もしますね笑
よろしくお願いします。

④今後について
2024年度は、引き続き東大の博士課程学生として博士号の取得を目指します。同時に、2025年度以降の研究職としてのポスト探しに邁進することになるでしょう。
それ以降については何も決まっていませんが、このクラウドファンディングで得たビジョンベースで突き進む経験を大切に、いろいろなことにチャレンジしていきます。

※今まで支援いただいた方や、あとから見る方にも向けて、本報告は全員に公開とさせていただきました。
==========
活動報告を読んで、疑問や質問や意見や批判や文句がある方は、以下の連絡先に連絡ください
普通のお便り”ふつおた”もお待ちしています!(何らかの手段で返信します)
・今泉のメールアドレス
taku-imaizumi605@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
・GoogleForm(匿名可能)
https://forms.gle/Bg16eys6zU4CKx5m9

今泉 拓 Sun, 31 Mar 2024 18:44:13 +0900
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