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Closed "Our brain love at unexpected sight? - cognitive science x huggable shimeji uncover the mechanism behind the emotional capture- "

Monthly academist Prize 1st adopted

Taku Imaizumi

東京大学、博士後期課程2年

Challenge period

2021-09-01 - 2024-03-31

Final progress report

Sun, 31 Mar 2024 18:44:13 +0900

Progresses

106 times

Supporters

51 people

Elapsed time

Wed, 01 Sep 2021 10:00:00 +0900

【所信表明】 ヒトの不完全さを小さな彩りに変えて、歌い紡ぐ

要約:研究を通してヒトの不完全さを小さな彩りに変えていきたいです。

進捗報告について一般公開が可能になりましたので、クラウドファンディングをする上での所信表明と、活動報告の概要を紹介させてください。なお、これは#0の再掲となります。

【所信表明】
・認知科学でヒトの不完全さを彩りに変える
抱きつきしめじを相棒にかれこれ4年ほど研究をしています。抱きつきしめじはただのキノコなのに、不思議とかわいらしさや愛らしさを感じてしまいます(そして、実験の結果9割の人がかわいさを感じることを確かめました)。キノコが抱きしめあっていると感じる時、私たちは、私たち自身で本来存在しない意味を見出していることになります。

これって認識エラーなんです。

私たちは初等教育のころからエラーをしないように教育・訓練されてきました。九九から受験まで、客観的な情報を正しく認識することを是とされて生きてきました。しかし、人間は不完全であり簡単にエラーをするというのが、認知科学の研究では多く主張されています。
例えば、4枚カード問題という課題では、簡単な論理問題の一般正解率が4%ほど(東大生でも10%ほど)と言われています(末尾にURLを載せておきました)。人間は実は抽象的なことや複雑なことを考えるのが苦手で、間違えて当然なんだ、認識エラーを扱った研究たちはそう教えてくれました。

さらに、認識エラー(=客観的な情報を不完全に受け取ること)はときに、驚きや感動を生み出しているようにも思えます。例えば、ドットで構成されたテレビに臨場感や現実感を感じるのもある種の認識エラーですし、布や綿の集合体であるぬいぐるみに愛着を持つのも認識エラーといえるでしょう。

私の研究ではこの不完全さに注目しています。つまり、視覚的で物理的な知覚(キノコ)と、作り出してしまう知覚(抱きついている)の差が大きい場合、驚きや感動が生まれるのではないかという仮説のもと研究を進めています。不完全さや違和感を忘れるためのくすりとして、驚きや感動があるのではないかという仮説を持っています。
間違えるからこそ生まれる感動がある(これはかなり単純化していますが)、ということをお茶の間に伝えられるような研究にしていきたいです。

人間の不完全を解明して、肯定する。そして不完全さを彩りに変える。
研究を通して、作り上げたい世界です。

・クラウドファンディングで研究をアイドルにする
近年は何事もマネタイズすることが求められ、研究者も稼ぐ能力(科研費を取る、本を書く等々)が必要とされています。認知科学の研究者としてどう稼ごうと考えたときに、参考にしたいと思ったのがアイドルさんです。

認知科学は知情意を探求。人間はかなり複雑で、研究成果をすぐに物理的な利益に還元することは難しいことが多いです。ならば、稼ぐ上で研究の社会利益だけでなく、研究そのもののエンタメ性をアピールすることが重要では考えるようになってきました。
アイドルさんのパフォーマンスも、直接的に経済を発展させたり生活を豊かにさせるわけではありません。明日この世からアイドルが消えても、世界がすぐに崩壊することはないでしょう(メンタル面から崩壊するかも知れませんが)。不必要かもしれないけどあるとうれしい、系のエンタメとしてアイドルは1つの完成形だと思います。研究もまた、不必要かもしれないけどあるとうれしいものだと思います。
だったら目指しましょう。高尚でありつつも、身近でいて、ともに経験を分かち合う。みなさんが”推したくなる”研究がゴールです。

研究のエンタメ性、例えば、研究内容そのものの奥深さ、ディスカッションで生まれる興奮や高揚、論文のアクセプト(論文誌に掲載される)やリジェクト(論文誌に掲載を拒否される)といったハラハラ感、学会発表のドタバタ感と緊張感、知識や技能の継承といった大河ドラマ感…。実は研究という行為はめっちゃ面白んだぞ!っていうのを皆様に伝えられるのか、クラウドファンディングで挑戦です。

研究をアイドルにして、人間讃歌を奏でていけたらと思っています。
新曲披露の場としてクラウドファンディングを活用していきます。よろしくお願いします!

【活動報告の紹介】
活動報告では、以下の4つのコンテンツを中心にお届けしています。。
頻度は週1、毎週日曜配信です。基本的にはサポーター限定で公開しています。

・研究日誌
つれづれなるままに日々を綴ります。
博士学生の生活を追体験できるような日誌にしたいと思います。

・ギャップ萌え論考
研究題材である”抱きつきしめじ”や、解明したい”脳のギャップ萌え”について解説や考察をします。
認知科学の背景知識がない方にも伝わるように、良質な言語化につとめていきます。

・認知科学小話
明日誰かに話したくなるような、興味深い認知科学のトピックを紹介します。
もしかしたら、数学や哲学にも話を広げるかも知れません。

・支援金使用報告
いただいた支援金を何に使ったかを報告します。

【連絡先】
活動報告を読んで、疑問や質問や意見や批判や文句がある方は、以下の連絡先に連絡ください
普通のお便り”ふつおた”もお待ちしています!
・GoogleForm(匿名可能)
https://forms.gle/Bg16eys6zU4CKx5m9

【参考】
4枚カード問題のYoutube動画
https://www.youtube.com/watch?v=ZsVWVAVigNw

今泉 拓 Sat, 25 Dec 2021 12:48:01 +0900
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