早いものでこのプロジェクト「古代マヤ文明・ティカル遺跡に眠る未発掘の遺物量を推定する!」は5年となります。
最初はタイトルの通り、『遺物量の推定』を目標としていました。それにより盗掘被害を受けた遺構のデータ補完や、限られたグアテマラの文化財保護予算の中で盗掘から守るための優先順位策定といったことに協力してきました。そして考古学への貢献として実際に『どれくらいのサイズの建造物を掘れば、どのような建築構造をしていて、どのような種類の遺物がどれだけ出土するかのか』を推定できるようになりました。
サポーター様はすでにご存じのように、当該研究は数年前より『財の社会不均衡分布』をキーワードとして『格差の人類史』を明らかにすべく、物質文化上の構造を明らかにする方向へとシフトしておりました。そして2025年12月25日に、MME(物質文化マクロ生態学; Material Culture Macroecology)として理論構築を終え、更に科研費に採択されたことを踏まえ、2026年度より物質文化構造を通史的に取り扱うこと、現代社会への応用を行うことになりました。
このため現状のタイトルと研究内容とに大きな差異が生じることとなったため、本プロジェクトは来月末、2026年3月を以てミッション達成として完了致します。新プロジェクトは2026年4月以降に新規に立ち上げる予定でおります。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。新規のサポーター様も大、大、大っ歓迎ですのでよろしくお願いいたします!
最後になりますが、今月の進捗報告としてMMEの当面の最後の理論の柱として「アクセス制限ストレス理論」を構築し、ひとまず論文をZenodoにてプレプリント公開すべく執筆しております。

クラウドファンディング後の研究活動
2025/09/01 研究成果 Tikal - Reporte de Excavaciones No.2: “Artefactos en el Hotel Jungle Lodge”
2025/06/02 メディア掲載・講演など 埋蔵遺物量推定研究から物質文化システム論の構築へ ―考古学における統一的方法論の確立―
2025/04/01 研究成果 Tikal-Reporte de Excavaciones N0.1: “Grupos en 6H”
2024/04/01 研究成果 マヤ文明における「顔・身体付き道具」の社会分布
2024/04/01 研究成果 ティカルのうわさ vol.2
2023/04/01 資金調達 村田学術振興財団 研究助成
2023/04/01 資金調達 髙梨学術奨励基金 若手研究助成
2023/04/01 研究成果 ティカルのうわさ vol.1
2022/10/06 メディア掲載・講演など 未発掘マウンドの埋蔵遺物量の予測モデルの構築 - 古代国家ティカルにおける階層性と経済格差 -
2022/05/31 メディア掲載・講演など 2021年度調査速報 —ティカルの社会格差—
2022/04/01 資金調達 髙梨学術奨励基金 若手研究助成
2021/04/01 資金調達 JSPS科研費 特別研究員奨励費
2021/04/01 研究成果 マヤ文化 ―― 先古典期と古典期
2019/04/01 資金調達 JSPS科研費 研究活動スタート支援
2017/04/01 資金調達 共生の人文学プロジェクト
2015/04/01 資金調達 JSPS科研費 特別研究員奨励費
2014/04/01 資金調達 共生の人文学プロジェクト
2013/06/13 メディア掲載・講演など 考古学とは何か 古代日本と古代マヤの相違点とその魅力について