後藤 寛貴
はじめまして! 静岡大学理学部生物科学科の後藤寛貴です。小さいころから昆虫が好きで、特にクワガタはお気に入りの虫でした。大学院でクワガタに関する研究を始めて以来、なんだかんだと20年近くクワガタを研究し続けています。クワガタの研究で博士号を取ったこともあり、「『ガチの』クワガタ博士」を名乗っています。2021年から静岡大で研究室を主宰しており、所属学生・大学院生の多くがクワガタに関する研究テーマを卒研・修士・博士の研究テーマにしており、彼/彼女らと共に、クワガタの謎をすべて解明すべく、日々研究を楽しんでいます。
私が研究を通して成し遂げたいことは、相も変わらずクワガタの「カッコ良さ」の源に迫ることです!
日本人なら誰しもが知っているメジャー昆虫であるクワガタですが、実験生物学的にはあまり研究が行われてきませんでした。クワガタのシンボルといえば、オスだけで大きく発達する大顎です。この大顎はさまざまなクワガタ種ごとに多様な形態を示し、形、艶、大きさなどカッコ良さの要素はたくさんあります。そのなかで、私は特に大顎の大きさにカッコ良さを感じます。2024~25年にかけて実施した前回のクラウドファンディングでも、このクワガタの魅力に関して多くの共感と応援の声を頂き、たくさんの方々にご支援を賜りました。
今回の「Season 2」でも引き続き、どのような仕組みで大顎が大きく発達するのか? なぜメスでは発達せずオスだけでその仕組みが機能するのか? どんな仕組みで種ごとに多様な形態となっているのか? こうしたクワガタの大顎にまつわる謎を研究を通して解き明かし、そのカッコよさの源に迫りたいと考えています!
私はこれまで、「生物が受精卵から成熟した個体となるまで」を扱う発生生物学の分野で、20年近くクワガタの研究を続けてきました。
前回のクラウドファンディングでは300万円を越えるたくさんのご支援を頂き、これを活用して研究を大きく進展させることが出来ました。その研究の一部を紹介します。
1)大顎の巨大化に関わる遺伝子群を同定
クワガタの大顎がどのように形成されるのかを明らかにするため、私たちは特定遺伝子の働きを一時的に抑制する手法を用いて解析を行っています。その結果、昆虫の脚や翅などの形成に関わる遺伝子群が、オスの巨大な大顎形成にも利用されていることを明らかにしました。
静岡大プレスリリース:https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=11471
2)国産ヒラタクワガタ亜種群の大顎形状の定量化
クワガタの魅力の一つは、大顎形状の多様性です。種や亜種、さらには体サイズによっても形が異なり、その多様性は分類の手掛かりとなる一方、鑑別を難しくする要因でもあります。
ヒラタクワガタには国内に多数の亜種が存在し、人為的放虫による亜種間交雑(遺伝的攪乱)が懸念されています。そこで本研究では、種・亜種・地域集団ごとの大顎形状を定量化し、鑑別点の整理を行いました。
このように、遺伝子レベルから形態レベルまで様々なアプローチを通して、クワガタの「カッコ良さ」の源に迫る研究を行っています
今回のプロジェクトでは、この続編として、引き続きクワガタの「カッコ良さ」の源に迫る研究を進めます。
たとえば、クワガタの大顎はオスでのみ大きく発達し、メスではほとんど発達しません。つまり、大顎の巨大化は「性」と深く結びついています。そのため私たちは、クワガタでどのように性が決まり、オス・メスそれぞれの体が作られるのかを研究しています。
そのなかで、クワガタでは「性」を決める仕組みが、他の昆虫とは少し異なる可能性が見えてきました。多くの昆虫では、transformer(tra)という遺伝子がメス化に重要な役割を果たします。しかしクワガタでは、本来1つしかないはずのtraが複数に増えていたり、メス化に重要なtraがオスでも働いている可能性があることが分かってきました。
つまり、クワガタでは性決定の仕組みそのものが独自に変化している可能性があります。そこで本研究では、その仕組みがどのように変化したのか、さらにその変化が大顎形成にどのような影響を与えているのかを明らかにしたいと考えています。
また並行して、研究室で進めているさまざまなクワガタ研究も引き続き展開していく予定です。
私は、自然界を見渡した時に「なぜ?」「なんで?」湧き上がる疑問と、その答えを「知りたい」という欲求、その両方が大事にされる世界を夢見ています。
子どもの頃に身の回りのものごとにさまざまな疑問を持ったことは誰にでもあるのではないでしょうか。「雨が降るのはなんで?」「なんで桜はすぐに散っちゃうの?」「人間には翼がないのはなぜ?」「どうして砂糖と塩って見た目は同じなのに味が違うの?」そんな子どもの時に抱いた疑問の数々は成長と共にどうでもよくなってしまうかもしれません。しかし、我々人類は歴史の過程でそのような疑問の数々を解き明かしてきましたし、それが結果的に科学技術の発展をもたらしてきました。
私たちが行うクワガタの研究の成果を通して、研究活動の面白さを伝えることで、多くの人々(私の場合は、クワガタが好きな子どもたち)に、このような気持ちを持って欲しいし、それを大事に育てて欲しい、そう思いながら研究をしています。
前回のクラウドファンディングを通じ、184名もの方々から総額300万円以上のご支援をいただきました。さらに、各種メディアにも取り上げられて大きな反響をいただき、より多くの方々に私の研究活動や研究に対する思いを届けることができました。もちろん、支援金を活用し、研究も大きく進展しました。
そして大変ありがたいことに、引き続きクラウドファンディングを通したご支援のお申し出をたくさんの方々からいただきました。そこで、この度「SEASON 2」と銘打って、クラウドファンディングプロジェクトを行います。多くの人に馴染み深いクワガタに関する研究を、ぜひ皆さんと一緒に進めていき、研究活動の面白さを体験して欲しいと願っています。
ご支援いただいたお金は、実験に必要な試薬や設備の購入、学会参加やサンプリングの費用などに大切に使用させていただきます。ご支援どうぞよろしくお願いいたします!
ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を国立大学法人静岡大学より発行致します。
また、領収書は、原則としてご寄付時に登録いただいたメールアドレス宛に、PDFデータにて送付致します。
なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より国立大学法人静岡大学に入金された日付となります。
【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)
【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・住民税…お住まいの都道府県・市区町村が、条例で国立大学法人静岡大学を寄附金税額控除の対象として指定しており、寄附金を支払った年の翌年1月1日にお住まいの場合、寄附の翌年の個人住民税額から控除されます。詳しくはお住まいの都道府県・市区町村にお問い合わせください。
後藤さんは、私と同じ研究室で博士号を取得した方で、当時からずっとクワガタムシの研究に取り組んでいます。前回のクラウドファンディングで多くの応援が集まったのも、多くの人々とクワガタムシ研究をともに楽しみたいという後藤さんの熱意が伝わったものだと思います。引き続き、後藤さんへのご支援を是非お願いいたします。
昆虫は陸上生態系で大繁栄しており、生態や行動、形態に生理まで、どの側面を取ってもきわめて多様です。そしてその面白さは私たちを惹き付けて止みませんし、さまざまな謎がいたるところに転がっています。後藤さんが長らく研究対象としているクワガタムシは、知名度こそ高く、分類学的な研究も進んでいる昆虫ですが、その一方で実験生物学的な研究はあまり行われていない昆虫です。今回のSeason 2のクラウドファンディングを通し、後藤さんと支援者の皆さん方によるクワガタ研究の進展を楽しみにしています。ご支援をよろしくお願いいたします。
クワガタムシは、多くの人にとって子どもの頃の憧れの昆虫ではないでしょうか。大きなアゴや力強い姿には、不思議な魅力があり、私にとっても描いていて楽しい生物です。後藤さんは、そんなクワガタムシを長年研究し、その奥深い世界を科学の視点から解き明かそうとしています。身近な昆虫でありながら、まだ多くの謎が残されていることに私も驚かされました。今回のSeason 2の挑戦から新たな発見が生まれることを楽しみにしています。ぜひご支援をお願いいたします。
| 時期 | 計画 |
|---|---|
2026年8月 |
研究を開始 |
2026年9月 |
国内学会で発表 |
2026年10月 |
性決定に関する論文/栄養応答に関わる論文の執筆開始 |
メールでお礼のメッセージをお送りします。
このリターン実施は26年8月を予定しています。
お礼のメッセージ / 寄付金領収書
| リターン | 実施予定日 |
|---|---|
| お礼のメッセージ | 2026年08月 |
1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
academist Journalに寄稿する研究報告レポートの詳細版PDFをお送りします。
具体的には研究室からの出版論文の紹介や、学会発表内容の紹介などを予定しています。
このリターン実施は26年から27年の1年間で4回を予定しています。
研究報告レポート詳細版(年4回) / お礼のメッセージ / 寄付金領収書
| リターン | 実施予定日 |
|---|---|
| 研究報告レポート詳細版(年4回) | 2027年08月 |
| お礼のメッセージ | 2026年08月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
SEASON 2でお送りする研究報告レポート詳細版に加えて、SEASON 1の際のリターンとして2025年度にお送りした詳細レポートのバッグナンバー4本分も併せてお送りいたします。
研究報告レポートのバックナンバー4本分 / お礼のメッセージ / 研究報告レポート詳細版(年4回) / 寄付金領収書
| リターン | 実施予定日 |
|---|---|
| 研究報告レポートのバックナンバー4本分 | 2027年08月 |
| お礼のメッセージ | 2026年08月 |
| 研究報告レポート詳細版(年4回) | 2027年08月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
SEASON1・2の研究報告レポート詳細版に加えて、今回の研究が論文化した際に、謝辞欄にお名前を掲載いたします。
このリターン実施は27年4月を予定しています。
論文謝辞にお名前掲載 / お礼のメッセージ / 研究報告レポート詳細版(年4回) / 研究報告レポートのバックナンバー4本分 / 寄付金領収書
| リターン | 実施予定日 |
|---|---|
| 論文謝辞にお名前掲載 | 2027年04月 |
| お礼のメッセージ | 2026年08月 |
| 研究報告レポート詳細版(年4回) | 2027年08月 |
| 研究報告レポートのバックナンバー4本分 | 2027年08月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
3万円までのリターンに加え、静岡大学の当研究室の見学にお越しいただくことができます。
日程は個別に打ち合わせの上、ご対応いたします。
このリターン実施は26年の8月以降を予定しています。
研究室見学(個別対応) / お礼のメッセージ / 研究報告レポート詳細版(年4回) / 研究報告レポートのバックナンバー4本分 / 論文謝辞にお名前掲載 / 寄付金領収書
| リターン | 実施予定日 |
|---|---|
| 研究室見学(個別対応) | 2027年08月 |
| お礼のメッセージ | 2026年08月 |
| 研究報告レポート詳細版(年4回) | 2027年08月 |
| 研究報告レポートのバックナンバー4本分 | 2027年08月 |
| 論文謝辞にお名前掲載 | 2027年04月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
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