タイトルは小難しいのですが、ライブ配信のタイトルの関係でこのままです。ご支援者様の中には考古学専攻の方もいますが、なかなかこの進捗報告を読まれていないようです。であれば一般の方も読んで頂けていないだろうなと反省しております。そこで他の月額支援型のチャレンジャーの報告を参考にしたところ、とりあえず写真(あるいは図)を必ず入れること、文章をなるべく簡易にすることにしました。ご支援者様の数が減っている現在、上手く改善できればと考えています。
さて、先月までに当初のクラファン目標であったティカル遺跡における埋蔵遺物量の推定式の構築を達成しました。あくまで古典期後期(CE500-800)における推定式ですが。今月はこの推定式を他の研究に活かすことは出来ないだろうかと悩んでみました。その結果、「経済学の手法を応用してみる」というひとまずの結論に至りました。考古学では「威信財」という権力の根源になるような財があるとして国家形成研究が行われています。この「威信財」の定義や「威信財」に相当する遺物の選定方法について現代社会を対象とする経済学で用いられる手法が使えるのではないかなと思っています。具体的にはこれまでのように自然言語で定義付け・選定を行うのではなく、分布傾向を明らかにしてグラフ形状から各種の財を分類するという方法です。上手くいくといいのですが……乞うご期待!