かなりの時間を要しましたが、ティカル遺跡中心部の9㎢の範囲における建造物グループ計501グループのデータ化作業を完了しました。建造物グループ単位でのデータ整理の過程で細かなミスが散見され、そのデータ修正にもかなり時間を要しました。しかしながら結果として正確な個別のマウンド単位のサイズデータ、そして建造物グループ単位のサイズデータを得ることができました。
これまでの調査でマウンド6基のデータを得てきました。一つの建造物グループに対して2基のマウンドを調査することで建造物の特徴に関するデータや出土遺物に関するデータの平均値を得る手法を取ってきました。そのため建造物グループ単位で考えた場合、現状では3グループのデータのみ有しています。計501グループ中の3グループですから、モデル作りのためにもあと2~3データが必要です。ですが現状でこのクラウドファンディングで掲げている「未発掘マウンドの遺物埋蔵量を推定する」ための数式を作りました。
考古学はある意味「分類の学問」だと思っています。なので非常に細かに分類する傾向があります。しかしながら私の方法論的特徴と現状のデータでは遺物の細分が困難です。そのため大まかな分類単位に基づいて各種の遺物の埋蔵量に関する数式を作りたいと思っています。今回は建造物サイズと総遺物量で数式を作りましたが、来月はこの大まかな分類枠ごとに数式を作っていきます。