【追記】2017年7月13日13時50分時点で、達成率はセカンドゴールの150%、サポーター数は65名となりました。本当にありがとうございます。
---
皆様、本研究に対するご支援・ご理解をありがとうございます。5月15日16時01分時点で達成率は107%、サポーター数は53名となり、目標金額の20万円を達成することができました。多くの方々にご支援だけでなく、TwitterやfacebookでRTやシェアを通して広報にもご協力賜りました。本当にありがとうございます。
いただいたご支援をもとに謝金の支払い・研究成果の発表をおこない、博士論文としてまとめ上げることに努めます。
このクラウドファンディングを通して、予想以上に多くの方々から研究に対する温かいコメントやご支援を頂けたことはたいへん嬉しく思います。
皆様からのコメントを通して、研究成果を発表・論文化するという学術的な貢献だけではなく、研究に関わっていただいた生徒の皆さんを含め学校に関わる方々に対して、少しでも研究成果を還元できるようにしなくては、と改めて考える契機にもなりました。
あと45日残されているチャレンジの期間でセカンド・ゴールを30万円(150%)に設定し、引き続きご支援を賜りたく存じます。
セカンド・ゴールでは学会発表での経費、サイエンス・カフェの企画費用、博士論文としてまとめ上げるために必要な文献の取り寄せ費として使わせていただきたいと考えています。
引き続き、ご支援・ご理解のほどよろしくお願いいたします。
学校のクラスの中では、子どもたちは「グループ」と言われるような仲の良い数人で休み時間を過ごしています。そして、そのグループの間に上下関係や格差が現れることは、「スクールカースト」と呼ばれています。スクールカーストは中高生が主人公の小説や漫画の作中で学校の空気(雰囲気)として描写されることが多く、現代の若者には馴染みのあるものです。実際、私が過去に行った調査では専門学校生・大学生の8割以上が、中学生のころにスクールカーストのようなグループ間の上下関係を認知していることがわかりました。
スクールカーストの厄介なところは、クラスの中でグループが下位になるほど学校の居心地や充実感が下がり、反対にグループが上位になるほど学校の居心地や充実感を強く覚えるということです。学校の居心地や充実感は「学校適応感」と呼ばれ、スクールカーストによって子どもの学校適応感にも格差が現れてしまうという問題があります。
スクールカーストという言葉は広く知られているにも関わらず、その研究はほとんど行われていないことが心理学者から指摘されています。また、これまでのスクールカースト研究の大半は、専門家の意見や大学生に対して過去の経験を尋ねる調査によるものであり、子どもを対象にしたインタビューやアンケートによる実証的な(当事者の声を調査した)研究データがほとんどありません。
そこで私は3年前から、中学生を対象にした「スクールカーストと学校適応感」の調査研究を続けてきました。中学1~3年生約1,100人にアンケート調査に協力してもらい、スクールカーストでのグループの地位と学校適応感は統計的に関連することや、上位グループの生徒ほどグループ間の上下関係を肯定する価値観をもっていることを明らかにしました。
しかし、「どのような要因があればスクールカーストによる学校不適応を防ぎうるのか」ということまでは明らかになっていません。この点を明らかにすることは、スクールカースト研究に対して新たな示唆を与えますし、なにより、学級運営や生徒指導などの教育実践にとっても大事なことです。
スクールカーストによる学校不適応を防ぐ「要因」について研究を進める上で、私は、学級環境の雰囲気や特徴に着目しました。たとえば、学級内が安心して自分の気持ちを出せる雰囲気であったり、学級内で生徒同士の対立やもめごとが少ない学級環境であれば、スクールカーストと学校適応感の関係はどうなるでしょうか。
今回のプロジェクトでは、どのような学級環境であればスクールカーストによる学校不適応を防ぎうるかについて、心理学的なデータから明らかにすることを目的としています。学級の雰囲気や特徴に着目したのは、「先生たち学校の大人がどういう学級づくりを目指すか」という学級経営や指導といった教育実践に対して、有用な知見を蓄積できる可能性が高いからです。
これまで中学1~3年生、約1,500人にアンケート調査に協力してもらい、調査の遂行自体は完了しています。しかし、これから学会発表などで調査成果を発信し、論文化していきたいのですが、その費用を十分に捻出できない状況です。
今までは学会発表に必要な参加費や交通費など、研究を遂行し成果を公表するための資金はアルバイトで稼いだお金を使って自費で捻出していました。しかし、研究活動に集中して取り組み、博士論文として研究をまとめていくためには、今以上アルバイトに時間を費やすことが難しくなりました。そのため、研究成果を報告するための費用をサポートいただきたく思い、今回クラウドファンディングに挑戦しました。
今年度中にはこれまで行ってきた複数の「スクールカースト」に関する研究を博士論文としてまとめあげ、来年度以降、その博士論文の内容をもとにした書籍を出版する予定です。学会発表や論文・書籍の出版をとおして多くの人に私の研究成果を知ってもらい、社会に研究成果を還元したいと考えています。
また、今後は担任教師の役割に注目し、どのような担任教師の学級運営や指導のやり方がスクールカーストによる子どもの学校不適応を防ぎうるのかを明らかにしたいと考えています。教師をはじめとする大人がどうすればスクールカーストによる学校不適応を予防し、健全な子どもの発達に寄与できるのかという、学級経営や学校運営など現場への応用可能性がより高い知見を提供できる研究をしていきたいです。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
時期 | 計画 |
---|---|
2018年6月 | クラウドファンディングに挑戦 |
〜2018年6月 | 論文執筆・投稿 |
2018年8月 | 学会発表(日本パーソナリティ心理学会) |
2018年9月 | 学会発表(日本教育心理学会) |
〜2019年3月 | 博士論文執筆 |
2019年4月以降 | 著書出版(予定) |
本研究の調査報告レポートをメールにてお送りいたします!
調査報告レポート(電子版)
21人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
1,000円のリターンに加えて、スクールカーストのイメージをデザインしたクリアファイルを送付いたします。イラストはきたがわさん(@STANDARDstyle)に描いていただきました。このプロジェクトでしか手に入らない限定品です!
オリジナルクリアファイル / 調査報告レポート(電子版)
16人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
3,000円のリターンに加えて、2018年8〜9月に開催が予定されている学会発表資料の謝辞に、お名前を掲載させていただきます。また、発表資料(電子版)を送付いたします。応援のほど、よろしくお願いいたします!
学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料(電子版) / オリジナルクリアファイル / 調査報告レポート(電子版)
25人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
5,000円のリターンに加えて、サイエンスカフェにご招待いたします。日程は、9月15日(土)または9月16日(日)@東京都内、9月22日(土)@北海道札幌市内の全2回開催を予定しています。思春期の子どもを対象とした心理学の研究について詳しくお話させていただきます!
サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料(電子版) / オリジナルクリアファイル / 調査報告レポート(電子版)
2人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
10,000円のリターンに加えて、論文の謝辞にお名前を掲載(ご希望される方にはご所属も併記)させていただきます。応援よろしくお願いいたします!
論文謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料(電子版) / オリジナルクリアファイル / 調査報告レポート(電子版)
1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
20,000円のリターンに加えて、著書の謝辞にお名前を掲載させていただき、著書を送付いたします。また、博士論文の謝辞にお名前を掲載させていただき、博士論文(電子版)をお送りいたします。 ※著書の出版は博士論文執筆後に確定し、実際の出版は2020年4月以降になる予定です。研究成果をまとめられるよう全力で努力しますが、出版されない可能性もございますので、ご承知おきいただけますと幸いです。
著書の謝辞にお名前掲載 / 著書 / 論文謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料(電子版) / オリジナルクリアファイル / 調査報告レポート(電子版)
2人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
30,000円のリターンに加えて、スカイプ等ビデオ通話でマンツーマンのディスカッションをさせていただきます。スクールカーストや学校適応について意見交換しましょう!
ディスカッションチケット / 著書の謝辞にお名前掲載 / 著書 / 論文謝辞にお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料(電子版) / オリジナルクリアファイル / 調査報告レポート(電子版)
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
調査報告レポート(電子版)
21
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルクリアファイル 他
16
人
が支援しています。
(数量制限なし)
学会発表資料の謝辞にお名前掲載 他
25
人
が支援しています。
(数量制限なし)
サイエンスカフェ参加権 他
2
人
が支援しています。
(数量制限なし)
論文謝辞にお名前掲載 他
1
人
が支援しています。
(数量制限なし)
著書の謝辞にお名前掲載 他
2
人
が支援しています。
(数量制限なし)
ディスカッションチケット 他
0
人
が支援しています。
(数量制限なし)