心臓手術後の心房細動を抑え患者さんの負担を減らしたい!

支援総額
1,072,600円
達成率
134%
サポーター
67
残り時間
終了

プロジェクト内容 コメント 40 進捗報告 0

目標金額を達成しました!

Profile

目標の80万円を達成いたしました。このたびは医療関係者のみならず関連した疾患に思い入れのある一般の方々からも多くのご支援と応援のお言葉をいただき、大変ありがとうございました。普段は大学や学会など狭い世界で仕事をしており、一般の方々と交流する場は非常に限られているため大変貴重な経験をさせていただきました。

今後残りの期間ではセカンドゴールとして100万円までを目標として、論文作成費用、2回の学会発表のための旅費に充てたいと考えております。今後とも応援の程、よろしくお願いします。

academistスタッフからの一言

臨床現場で抱いた想いをもって研究へ

心臓手術に携わる中で合併症に苦しむ多くの患者さんを見てきた新宮さんは、「なんとかしたい」という想いがどんどん強くなったと言います。医者の使命は、日々の診療と新しい治療法の研究、その両方。臨床の現場で患者さんの治療に必死に取り組んできた若手時代を経て、これからは研究も進めていきたいという新宮さんのチャレンジにぜひご注目ください。今回のプロジェクトでは、心臓手術後の合併症のひとつである心房細動を抑えるため、臨床研究を進めます!

Motsuka

担当者:大塚美穂

心臓手術の術後に起こりうる合併症

私はこれまで、およそ18年間を心臓外科医として過ごしてきました。心臓外科手術とは、心臓の弁膜症や冠動脈の異常(狭心症)に対して弁を治したりバイパス経路を作成したりすることで、患者さんの症状を取り除いたり、長生きできるようにする治療です。心臓手術は、一般的に心臓を止めて行うなど身体への負担(侵襲)が大変大きな手術であるため、手術が成功したとしても、術後に患者さんが日常生活に戻るのには時間がかかります。さらに、術後の合併症(心不全・感染症・脳梗塞・不整脈など)が生じた場合は、体力回復にいっそうの時間を要します。

術後の合併症のなかで頻度の高いものが「心房細動」という不整脈です。一般的には20~30%の頻度とされていますが、我々のデータでは、60歳以上の高齢者では50%の頻度で発生します。

術後心房細動を発症すると、脳梗塞など主要な合併症が有意に多くなることが報告されています。たとえば、心房細動では心臓の正常なペースメーカーが働かずに、電気信号が無秩序に心房から心室という部屋に伝わることで、脈が異常に早くなったり心臓の拍出が低下したりして心不全症状が起こります。また、心房が「ブルブル」振動するため血栓を生じやすく、脳梗塞のリスクとなります。そのため心房細動を発症すると、不整脈治療薬や血液をサラサラにする薬を服用し始めなくてはなりません。

B1

心房細動の患者さんでは脂肪酸の輸送に関わる遺伝子の発現が低下

この術後心房細動を減らすことができれば、心不全や脳梗塞を予防することができ、患者さんが早く退院できるようになるため、心房細動を効果的に抑える方法の研究が長年行われていますが、依然として解決にいたっていないのが現状です。私は、術後の心房細動は起こってしまってから対処するのでは遅く、手術の前からなんらかの予防を行い、術後も予防を継続することで、最終的に術後の心房細動を完全になくすことが重要であると考えています。

術後の心房細動を起こしやすい人はもともと心房機能になんらかの異常があるのではないかとの考えから、これまでに前段階の研究を行ってきました。所定の申請や同意をいただき、手術中に患者さんから心房の筋肉の一部を採取し調べたところ、脂肪酸(心臓のおもなエネルギー源)の細胞内での輸送にかかわる遺伝子の発現が、術後の心房細動の患者さんで低下していることがわかりました(2018年論文掲載:J Cardiology)。この結果をきっかけとして、脂肪酸代謝を改善する、副作用の少ないサプリメントの一種である「カルニチン」に注目しました。

B2

「カルニチン」が、術後の心房細動を抑えるかもしれない

カルニチンは体内でも肝臓や腎臓でつくられている微量成分ですが、体内のカルニチンは主に、赤身のお肉などの食事から摂取されています。侵襲により体力が消耗した状態や透析患者さんなどではカルニチンが欠乏しやすくなるとされていて、これらに対するカルニチン補充治療はすでに認められています。

心臓関連では、心筋梗塞後の不整脈や冠動脈バイパス後の心房細動がカルニチン投与で減少した、という論文が最近報告されました。一方、術後の心房細動の発生が特に多いとされている心臓弁膜症手術における心房細動の予防方法は現在もわかっておらず、課題として残っています。そこで今回のプロジェクトでは、手術前後のカルニチン内服が心臓弁膜症術後の心房細動を抑えることができるかを明らかにしたいと考えています。

B3

研究費サポートのお願い

今回のプロジェクトは日本胸部外科学会から助成金のサポートをいただき行う予定のものですが、保険適用外で使用するカルニチンの薬剤費が不足しているため、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。目標額はその不足分として設定させていただきました。今回のクラウドファンディングをなんとか成功させて、早急に研究をスタートさせたいと考えています。
 
大学病院には、より先端的な医療と研究、そして医学生の教育という3つの役割があります。しかしながら、私たちは少ないスタッフで日々の手術などの病院診療を行いながら研究と教育を行っているのが実情で、時間的な制約が存在します。また、臨床研究は「自主的に」行うものがほとんどですがそれらをサポートする助成金として公的なものは非常に限られており、思うように研究がすすまないことが悩みのタネとなっています。今後はそのような中で少しでも研究の内容に賛同していただける方からのサポートにより、一歩を踏み出せずにある研究を前に進められれば大変ありがたいと思います。

なお本研究は、北海道大学病院、手稲渓仁会病院、北海道大野記念病院の共同研究として行う予定です。また、北海道大学病院では食道がんや肺がん術後の心房細動抑制効果も検討する予定です。

Support

挑戦者の自己紹介

Profile

新宮 康栄(しんぐう やすしげ)と申します。私は北海道帯広市の田舎町の養豚業家の三男として生まれ、大自然のなかで比較的自由に育ちました。当時は家族経営で約3000頭の肉豚を飼育していたことから休みの日には家業を手伝うことも多かったです。高校からは函館で寮生活をしておりました。手に職という両親のすすめから北大の医学部に入り、現在医師18年目です。大学院卒業後の2009年から2年間ドイツ屈指の施設であるライプチッヒ大学に留学する機会をいただき、そこで心臓外科の研究と臨床の両方に携わり、基礎研究と実際の臨床の橋渡し的な研究の重要性を実感しました。まだまだ心臓外科領域には未解決の課題が多く残っています。一人でも多くの患者さんに「手術して良かった」と言っていただけるように日々、臨床と研究に励んでいます。

研究計画

以下のスケジュールで研究を進めていきます。

2018年5月 クラウドファンディングに挑戦
2018年7月 臨床研究認定審査委員会に申請
2018年10月 研究開始
2019年10月 胸部外科学会にて中間報告
2020年10月 胸部外科学会にて結果発表、論文作成開始
2021年4月 胸部外科学会雑誌への掲載目標

リターンの説明

1,000円
(税抜)

注目のリターン:お礼のメッセージ(電子版)

  1. お礼のメッセージ(電子版)
1000

ご支援いただいた皆様に、お礼のメッセージをメールにてお送りいたします!

5,000円
(税抜)

注目のリターン:研究報告レポート(電子版)

  1. 研究報告レポート(電子版)
  2. お礼のメッセージ(電子版)
5000

研究報告レポート(電子版)をお送りいたします。レポートでは研究計画書の一部や進捗状況について詳細にお伝えします!

10,000円
(税抜)

注目のリターン:サイエンスカフェ参加権

  1. サイエンスカフェ参加権
  2. 研究報告レポート(電子版)
  3. お礼のメッセージ(電子版)
10000

サイエンスカフェにご招待いたします。日程は、10月6日(土)または10月7日(日)@東京都内、2018年10月20日(土)@北海道大学の全2回開催を予定しています。研究の背景やこれまでの研究内容等について詳しくお話させていただきます!

30,000円
(税抜)

注目のリターン:胸部外科学会発表資料の謝辞にお名前掲載

  1. 胸部外科学会発表資料の謝辞にお名前掲載
  2. サイエンスカフェ参加権
  3. 研究報告レポート(電子版)
  4. お礼のメッセージ(電子版)
30000

2019年10月及び2020年10月に開催が予定されている胸部外科学会の発表資料の謝辞に、お名前を掲載させていただきます。また、発表資料(電子版)を送付いたします。応援のほど、よろしくお願いいたします!

50,000円
(税抜)

注目のリターン:論文謝辞にお名前掲載

  1. 論文謝辞にお名前掲載
  2. 胸部外科学会発表資料の謝辞にお名前掲載
  3. サイエンスカフェ参加権
  4. 研究報告レポート(電子版)
  5. お礼のメッセージ(電子版)
50000

本研究の成果を発表する際の論文の謝辞にお名前を掲載させていただきます。 ※研究成果をまとめられるよう全力で努力しますが、論文の掲載に至らない可能性もございますこと、ご承知おきいただけますと幸いです。

100,000円
(税抜)

注目のリターン:北海道大学研究室見学

  1. 北海道大学研究室見学
  2. 論文謝辞にお名前掲載
  3. 胸部外科学会発表資料の謝辞にお名前掲載
  4. サイエンスカフェ参加権
  5. 研究報告レポート(電子版)
  6. お礼のメッセージ(電子版)
100000

私たちの研究室をご案内いたします。日程は2018年10月20日(土)を予定しています。ツアーの後には、支援者の皆さまとの意見交換会も行いますので、なんでも聞いてください。 ※現地までの交通費は支援金額には含まれません。 ※当日参加できない場合には、skype等のビデオ通話でディスカッションをさせていただきます。

このプロジェクトは、
2018年07月25日 20時00分までに目標金額 800,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。

お支払について

academistでのお支払はクレジットカード(VISA, Mastercard)をご利用頂けます。

Available cards

銀行振込をご希望の方は、こちらのフォームよりご連絡ください。

セキュリティについて

当サイトはSSL暗号化通信に対応しておりますので、入力した情報は安全に送信されます。
1,000円 (税抜)
  1. お礼のメッセージ(電子版)

1000

21人が支援しています。
( 数量制限無し )

5,000円 (税抜)
  1. 研究報告レポート(電子版)
  2. お礼のメッセージ(電子版)

5000

15人が支援しています。
( 数量制限無し )

10,000円 (税抜)
  1. サイエンスカフェ参加権
  2. 研究報告レポート(電子版)
  3. お礼のメッセージ(電子版)

10000

19人が支援しています。
( 数量制限無し )

30,000円 (税抜)
  1. 胸部外科学会発表資料の謝辞にお名前掲載
  2. サイエンスカフェ参加権
  3. 研究報告レポート(電子版)
  4. お礼のメッセージ(電子版)

30000

6人が支援しています。
( 数量制限無し )

50,000円 (税抜)
  1. 論文謝辞にお名前掲載
  2. 胸部外科学会発表資料の謝辞にお名前掲載
  3. サイエンスカフェ参加権
  4. 研究報告レポート(電子版)
  5. お礼のメッセージ(電子版)

50000

4人が支援しています。
( 数量制限無し )

100,000円 (税抜)
  1. 北海道大学研究室見学
  2. 論文謝辞にお名前掲載
  3. 胸部外科学会発表資料の謝辞にお名前掲載
  4. サイエンスカフェ参加権
  5. 研究報告レポート(電子版)
  6. お礼のメッセージ(電子版)

100000

2人が支援しています。
( 数量制限無し )