私たちのプロジェクトにご支援くださり、また興味を持ってくださり大変ありがとうございます。みなさまからご支援いただき、早くも私たちの当初の目標支援額を達成することができました。ご支援くださったみなさまをはじめ、Facebook、Twitter、ポスター等で情報を広めてくださった方々、共同研究者の方々、本学の広報の方々、新聞社の方々、また本プロジェクト開始に際しいろいろとサポートをしてくださった方々に心からお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
今回のみなさまからの支援金は、蛍光顕微鏡購入費の一部に充てさせていただきたいと考えております。しかしながら実際に蛍光顕微鏡は大変高価であり、不足分は科研費や大学研究費からの支払いを考えておりますが、もし可能であればもう少しみなさまからのご支援をお願いさせていただきたく存じます。プロジェクトに対する支援募集期間も1か月以上残っておりますので、セカンドゴールとして100万円を設定させていただきたいと思います。引き続き、みなさまからの温かいご支援をどうかよろしくお願いいたします。
花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、精神的なストレスにより病態が悪化することが知られています。一方で、そうしたアレルギー疾患に対する新規薬剤の臨床試験では、患者の前向きな感情が薬効と無関係に治療効果を高める「プラセボ効果」が強く出てしまい、薬効の評価が困難なことが多々あります。このように精神的なこころの変化がアレルギーの症状に影響を与えることが経験的に知られているものの、その科学的な根拠はほとんど明らかにされていないのが現状です。過去の研究では、患者の前向きな期待感が脳の報酬系を活性化することでプラセボ効果が発揮されることが示唆されています。
私たちは、こころとアレルギーの繋がり、特にポジティブな感情がアレルギーの病態に与える影響を明らかにしたいと考え、研究を行っています。こうしたアレルギー界の大きな謎を解き明かす試みは、脳(こころ)と疾患の関係を解き明かすという意味で学術的に興味深いだけでなく、今後のあらゆる疾患の治療に対する新たなアプローチを切り開く可能性をも秘めているのです。
今回の研究では、マウスの「脳内報酬系」を人為的に活性化できるシステムを利用しようと考えています。脳内報酬系には、ドーパミンという物質が関与しています。興奮や感動、心地良いことが起きたときにドーパミンが脳の中で放出されることで、脳内報酬系が活性化します。 この仕組みを利用し、マウスの脳内報酬系を人工的に活性化させたあと、I型アレルギーの代表的疾患である花粉症を誘導して実験を行います。花粉症を誘導したマウスは、くしゃみや鼻掻き行動を頻繁に起こすようになりますが、脳内の報酬系を活性化させることで、こういったアレルギーの症状が緩和するのか検討していきます。
上記のような実験を行うには、まず実際に脳内報酬系が活性化されているのかどうかを蛍光顕微鏡を使って確認する必要があります。今回のクラウドファンディングでは、この蛍光顕微鏡の購入費の一部をみなさんからご支援いただきたいと考えています。蛍光顕微鏡を用いた実験では、マウス脳切片を作成し、報酬系の活性化に必要なタンパク質が発現しているかどうかを可視化していきます。
クラウドファンディング終了時から1年半程度で論文完成を目指します。また、そのあいだに日本アレルギー学会や免疫学会等での発表も検討しています。「病は気から」というアレルギー界の大きな謎を解き明かすための研究に、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。
Date | Plans |
---|---|
2017年6月 | クラウドファンディング挑戦 |
2017年8月 | 実験開始 |
2017年12月 | 学会発表@日本免疫学会 |
2018年6月 | 学会発表@日本アレルギー学会 |
2019年2月頃 | 論文執筆 |
研究の進捗について、レポートにまとめてメールにてお送りいたします。蛍光顕微鏡で撮影した画像もお送りいたします。
研究報告レポート(電子版) / オリジナル画像
9 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
1,000円のリターンに加えて、学会講演で利用した資料(PDF版)をメールにてお送りいたします。みなさんのご協力によって得られた成果をお伝えできればと思っています。
学会講演資料(電子版) / 研究報告レポート(電子版) / オリジナル画像
3 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
3,000円のリターンに加えて、今回のクラウドファンディングのために作成した研究室オリジナルTシャツをお届けいたします。Tシャツには「Chronoallergology(時間アレルギー学)」という文字を印刷します。この言葉は、私たちの研究チームの代表で、アレルギー疾患を体内時計という着眼点から追求する中尾篤人教授が初めて提唱した言葉です。Tシャツのサイズは、S, M, L, LLよりお選びください。
オリジナルTシャツ / 学会講演資料(電子版) / 研究報告レポート(電子版) / オリジナル画像
22 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
5,000円のリターンに加えて、山梨大学医学部内のスターバックスまたは大学構内で2017年秋ごろに開催予定のサイエンスカフェにご招待いたします。開催日時は、10月の週末を予定していますので、いずれかの日程でご参加いただければと思います。少人数でのイベントになりますので、ふるってご参加ください。
サイエンスカフェ参加チケット / オリジナルTシャツ / 学会講演資料(電子版) / 研究報告レポート(電子版) / オリジナル画像
4 supporters are supporting with this reward. (Limited to 30)
10,000円のリターンに加えて、研究室見学ツアーを行います。開催日時は、10月の週末(サイエンスカフェと同日程)を予定しています。研究室ツアーでは、試薬の投与、解剖などの簡単なマウス実験や、アレルギーに関与するマスト細胞を用いた実験手技などを見学していただく予定です。また実際に白衣を着て簡単な実験に参加していただくこともできます。研究がどのように行われているかを実際に見ていただくことで、私たちの行っている研究をより身近に感じていただければと思います。
研究室見学ツアー参加チケット / サイエンスカフェ参加チケット / オリジナルTシャツ / 学会講演資料(電子版) / 研究報告レポート(電子版) / オリジナル画像
6 supporters are supporting with this reward. (No quantity limit)
30,000円のリターンに加えて、本研究の成果を発表する際の論文にお名前を掲載いたします。アレルギー研究の発展に関わる成果に、あなたの名前を残してみませんか?
論文謝辞掲載 / 研究室見学ツアー参加チケット / サイエンスカフェ参加チケット / オリジナルTシャツ / 学会講演資料(電子版) / 研究報告レポート(電子版) / オリジナル画像
1 supporters are supporting with this reward. (Limited to 10)
50,000円のリターンに加えて、私たちの研究チームの代表である中尾篤人教授のプチ講義・相談会にご招待いたします。中尾教授は、『実験医学』2016年11月号(羊土社)にて「見えてきた予防・根治の可能性 アレルギー新時代」という特集を企画し、執筆・編集を行いました。アレルギー研究の最新動向から身近なトピックまで、アレルギーに関することはできる範囲でお答えできればと考えております。食事会は、山梨大学の近くのフランス料理店で開催する予定です。日程などはご相談ください。
中尾教授によるアレルギーについてのプチ講義・相談会(食事付き) / 論文謝辞掲載 / 研究室見学ツアー参加チケット / サイエンスカフェ参加チケット / オリジナルTシャツ / 学会講演資料(電子版) / 研究報告レポート(電子版) / オリジナル画像
4 supporters are supporting with this reward. (Limited to 5)
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研究報告レポート(電子版)
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学会講演資料(電子版) and others
3
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オリジナルTシャツ and others
22
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サイエンスカフェへの招待 and others
4
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(Limited to 30)
研究室見学ツアーへのご招待 and others
6
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(No quantity limit)
論文謝辞掲載 and others
1
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中尾教授によるアレルギーについてのプチ講義・相談会(食事付き) and others
4
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(Limited to 5)