皆様からの温かいご支援で、目標の1割を超えました!
引き続きよろしくお願いいたします
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今回も私(笠井)がこれまで地域で出会ったものを少し紹介します
写真の左側は地域や博物館でお借りした資料を撮影している様子です
大学生も一緒になって作業してくれました
昨年に改正され今に年施行された博物館法では博物館の事業として
「三 博物館資料に係る電磁的記録を作成し、公開すること。 」
と明記されました
デジタルアーカイブ(データとしての保存と公開)が時代の流れです
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右の写真も数年前に写真撮影したものです
書いてあることをここに書き起こしてみましょう
(人名は○○にしてあります)
明治十五年四月廿六日
下向 ○○○○○
宿 ○○○○
一、 五拾四銭 酒
三升
一、 七銭五厘 豆腐
五丁
これは地域を代表して伊勢神宮に参拝した人が
無事に帰ってきたので、宴席を設けたときの帳簿です
特に本州の広い地域で「伊勢講」という、伊勢神宮に
皆で行ったり代表者を送り出すためのグループがありました
今ではグループがなくなったところや、新年会だけ開いて
いるところも少なくありません
その新年会はもともと代表者を決めるためのクジ引きを
するための宴席だったものです
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伊勢参りは『東海道中膝栗毛』でも描かれたメジャーなものです
だからこそ全国に資料がたくさん残っています
ただ、おもしろいのは「参宮日記」のような道中記かもしれません
私が集めているのは勘定帳(帳簿)なので、100年以上さかのぼっても
「サンマを15枚でいくら」というようなことが書いてあるだけです
それでも、戦時中の変化や、伊勢参拝とは関係がない支出、
どうやって宴席の費用を賄っていたのか、誰が食事を準備したか
というようなことがわかり、地域のことをたくさん知れます
▼撮影・解読した伊勢講勘定帳をもとにした研究成果はこちら!
笠井賢紀(2022)
「基盤型アソシエーションとしての講
―滋賀県栗東市目川の伊勢講勘定帳を読み解く―」
日本生活学会『生活学論叢』41, pp.15-29
※論文をお送りすることもできます
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伊勢講など人が集まるものはコロナ禍で一気に減っています
そして貴重な資料も捨てられていきます
コミュニティ・ミュージアムを作って、少なくとも写真撮影をし
地域にとってどのような意味があったのかを語らいたいです
ぜひ、ご支援をお願いします!
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「こんな古いものはうちにはないよ」という方もいると思うので、
次に「こんなものを展示してみたい!」を投稿するときは、
歴史的ではないものもとりあげてみましょう
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