年末が差し迫ってきた昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか?
研究の進捗ですが、サンプル回収の達成率が80%(8検体/10検体中)に到達しました。
もうひと息です。予定通り、来年度から解析をスタートできるかと思います。
実は胚の評価基準に関して少し変更がございます。
当初の計画では、AIによる客観的胚評価を採用しておりましたが、当院の臨床成績との相関性が低いことが判明した為、良好胚の選択基準を「胚盤胞の培養時間」と「サイズ」による評価に代替することにしました。
この根拠としまして、当院で凍結融解胚盤胞移植を受けた1,890症例について当該評価と妊娠率の相関を後方視的に解析したところ、統計的に妊娠率と高い相関を持つことが分かり、今月、論文にも報告しました。
https://journals.plos.org/plosone/article/metrics?id=10.1371/journal.pone.0278663
「胚盤胞の培養時間」と「サイズ」の2つの指標なので、変更後の基準でも客観的な評価が可能です。
そして不良胚に関しましても、質の悪い卵子は、そもそも胚盤胞まで発生しないだろうと考え、こちらも変更しました。
良好胚と不良胚の新たな基準は下記のようになります。
良好胚:胚盤胞直径が170μm以上に到達するまでの時間が130時間未満だった胚盤胞
不良胚:受精後に胚盤胞に到達しなかった胚、および異常受精卵
この基準変更に関しましては当院倫理審査委員会にて承認済みです。
ご了承下さいますよう、何卒宜しくお願いいたします。
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