皆様ありがとうございます!温かい御支援のおかげで目標金額を達成することができました。予想を超える速さで達成することができて驚いているのと同時に、良いものを開発しなければと身が引き締まる思いです。今回のプロジェクトでは、食用コオロギというニッチな研究であるにもかかわらず、様々な方から支援を頂けたことが大変励みになっております。昆虫食が広く社会に受け入れられ、その中でも特にフタホシコオロギが最もメジャーな食料となるように頑張っていきたいと思います。まだまだチャレンジ期間は残っておりますので、今後とも御支援をよろしくお願いいたします。
残りの期間ではセカンドゴールとして、80万円を目指したいと思います。こちらの支援金はアメリカでのコオロギベンチャー企業(EXOやSix foods等)の視察に充てさせて頂きたいと考えています。以前から一度は視察へ行きたいと思っておりましたが,そのような旅費を支出できる研究費はなく,断念しておりました。実際に大量飼育している現場でどのような飼育装置を用いているかを知ることで,より実用的な装置にできるはずです。新たなリターンも考案中ですので、ぜひご検討下さい!
近年、世界的な人口増加による将来的な食糧不足の問題が取り上げられるようになってきました。2050年には、世界人口が90億人に達すると言われており、深刻な食糧不足が懸念されています。この問題に対して、2013年に国連食糧農業機関(FAO)から報告書「Edible insects Future prospects for food and feed security」が出されました。要約すると、昆虫を養殖して不足する食糧を補おうという提言です。
昆虫は栄養素の面から見ても、高タンパク質、低カロリーでヘルシーな食糧であると言えます。この報告書では、いくつかの種類の昆虫が取り上げられていますが、その中でも注目されているのがコオロギです。実際に、ヨーロッパやアメリカではコオロギを使った食品を販売する会社も起ち上がり、大きな注目を集めています。
一言でコオロギといっても、エンマコオロギやタンボコオロギなど、さまざまな種が存在します。現在食用として養殖されているのは「ヨーロッパイエコオロギ」ですが、私たちは熱帯原産の「フタホシコオロギ」に注目しています。以下の写真はフタホシコオロギの成虫です。翅の付け根に白い斑点が2つあることから「フタホシ」と名付けられました。
ヨーロッパイエコオロギとの違いは、体の大きさです。成虫同士を比べると、フタホシコオロギの方が一回りから二回りは巨大です。体が大きいこともあり、栄養面でもフタホシコオロギの方が優れていると考えられます。一方、飼育にはヨーロッパイエコオロギの方が水の必要量が少ないことや、長生きすることから、飼育の手間が少なくてすみます。この飼育のしやすさから、養殖にはヨーロッパイエコオロギが用いられていますが、私たちは大きさや栄養面で優れているフタホシコオロギを食用として利用可能にしたいと思っています。
私たちは、これまでにフタホシコオロギを用いた昆虫の発生研究を行ってきていたため、既に小規模での飼育をしています。基本的なセットは、コオロギの隠れ家としての卵ケース、水とエサのシャーレです。新鮮な水とエサが必要なので毎日補給しつつ、水のシャーレは3日に1回のペースで新しくしています。また、糞や脱皮の抜け殻が出るので1週間に1回は新しい飼育箱に引っ越しています。すこし面倒ではあるものの、小規模で飼育する場合は問題ありません。
しかし、食用として大規模に飼育、養殖するには現在の方法では手間もコストもかかりすぎます。そこで今回、大規模飼育を目指したフタホシコオロギの自動飼育装置を開発していきたいと考えています。
開発の第一ステップとして、「自動で水を飼育箱に供給するシステム」と「掃除が極力必要なく、コオロギの回収が容易な飼育箱」の開発を行います。
①自動で水を飼育箱に供給するシステムの開発
給水ポンプを用いて配管内に水を循環させ、そこから各飼育箱に細い管で水を引きます。コオロギは水を直接飲めないので、引いてきた水を紙、布、スポンジに染み込ませて与える予定です。
②掃除が極力必要なく,コオロギの回収が容易な飼育箱の開発
飼育箱には透明なプラスチックやアクリルを用いる予定です。また掃除の手間を減らすために,糞やゴミが一カ所に集まるような仕掛けを考えています。さらに,コオロギを効率的に回収するためには上へのぼるというコオロギの習性を利用できないかと考えています。
この2点をクリアできた後には、エサの自動供給システムやLEDを利用した光環境制御システムを開発し、効率よく大規模にフタホシコオロギを飼育できるようなシステムを構築したいと考えています。同時に、食用とする訳ですから、どのようなエサを与えればよりおいしいコオロギになるのかという検討も進めていきます。
しかし、昆虫食の研究は一般的ではなく、なかなか研究費を獲得することができません。そこで今回、皆さまに
①自動で水を飼育箱に供給するシステム
②掃除が極力必要なく,コオロギの回収が容易な飼育箱
の試作品を作製するためのご支援をお願いしたいと考えています。集まった研究費は、水循環のためのポンプや配管、飼育箱の作製に使わせていただく予定です。また、試作品を作製するには私たちには技術がありませんので、外注することになりますが、その費用も必要です。
昆虫食は食糧問題の解決策であるとともに、ヘルシーなスーパーフードとして世界中で注目されています。イナゴの佃煮などの伝統的な昆虫食もある日本から、さらに大きな流れを一緒に起こしていきませんか?私たちの目標,趣旨に賛同していただける方からのご支援お待ちしております!
時期 | 計画 |
---|---|
2016年04月〜05月末 | クラウドファンディングに挑戦 |
2016年07月〜08月 | 機器類の選定と購入 |
2016年08月 | 研究開始 |
2016年秋 | 東京虫食いフェスに参加 |
2017年03月 | 応用動物昆虫学会 |
フタホシコオロギ大量飼育のリアルを全4回に渡り電子ファイルでお届けします。フタホシコオロギの最先端をぜひお楽しみください。
コオロギ研究日誌(電子版)
12人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
おいしく育てた(?)コオロギを粉末状に加工してお送りします。レシピとともにお送りいたしますので,新しい味をお楽しみください。
オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)
24人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
フタホシコオロギの顔がドアップでプリントされたオリジナルTシャツを着て、街へ繰り出してみませんか?コオロギの迫力を存分に表現すべく色はブラック限定です。サイズはS,M,L,XLからお選び頂けます。
フタホシコオロギTシャツ / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)
18人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
ご支援いただいた皆様と顔を合わせて、プロジェクトの進行状況の報告とざっくばらんな議論を行いたいと思います。それに加えて、今回のプロジェクトで飼育したコオロギのパウダー等の試食を計画しています。徳島大学で2016年12月頃に開催の予定ですが、日程の都合等で参加できなかった方には、当日使用したスライドをPDFでお送りします。
サイエンスカフェ参加権 / フタホシコオロギ試食会参加権 / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)
13人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
フタホシコオロギ(黒眼と白眼の二匹)のオリジナル標本を簡単な解説を添えてお送りいたします!フタホシコオロギの美しいアスペクト比をお楽しみください。
オリジナルコオロギ標本(解説付き) / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)
2人のサポーターが支援しています (限定 5 個)
コオロギ育成箱の近くに、支援者の皆さまのお名前を「Vision Sharing Partner」として記載した額縁を飾ります。コオロギ食の普及の第一歩となる研究に、あなたの名前を刻んでみませんか?
コオロギ育成システムにお名前掲載 / オリジナルコオロギ標本(解説付き) / サイエンスカフェ参加権 / フタホシコオロギ試食会参加権 / フタホシコオロギTシャツ / オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) / コオロギ研究日誌(電子版)
4人のサポーターが支援しています (限定 3 個)
直筆のお礼のメッセージを2名様限定でお届けします。また、Vision Sharing Partner として研究室にお名前入りの額縁を掲載します。肺移植の研究を長期的に応援していただけると嬉しく思います。
直筆のお礼のメッセージ / 研究室にお名前いりの額縁を掲載 / 論文の謝辞にお名前掲載 / 学会資料にお名前掲載 / 学会講演資料 / サイエンスカフェ参加チケット
0人のサポーターが支援しています (限定 2 個)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
コオロギ研究日誌(電子版)
12
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルコオロギパウダー(レシピ付) 他
24
人
が支援しています。
(数量制限なし)
フタホシコオロギTシャツ 他
18
人
が支援しています。
(数量制限なし)
サイエンスカフェ参加権 他
13
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルコオロギ標本(解説付き) 他
2
人
が支援しています。
(限定 5 個)
コオロギ育成システムにお名前掲載 他
4
人
が支援しています。
(限定 3 個)
Vision Sharing Partner 他
0
人
が支援しています。
(限定 2 個)