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齋藤 貴之
北海道武蔵女子短期大学、准教授
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研究紹介 vol.02

今回は、植物としてのコンブについて、少し紹介します。

植物のコンブ、つまりコンブ科植物となると、いろいろなのがいるのですが、みなさんが普段食べている昆布というのは、褐藻綱コンブ目コンブ科カラフトコンブ属の植物のいくつかを指していて、単にコンブという名前の植物はありません。詳しくは添付ファイルをご覧ください。

植物としてのコンブは、寿命が2~3年で、秋を過ぎると、葉の部分だけが枯れてみすぼらしい姿になってしまいます。そして春になると再び成長するので、1年目の昆布と同様に、春先にとる昆布(竿前昆布)は柔らかいわけです。
また、昆布は、前回、お話ししたとおり、海藻なので、自立できません。このため、海の中のコンブは、倒れているように生えているため、コンブの森の中を泳ぐというのはなかなか難しいかなと。

北海道のコンブの生息分布は、添付ファイルの図の通りで、なかには、厚岸湖にだけ生息しているエナガコンブとか、稚内の声問にしか生息していないカラフトコンブとか、噴火湾だけに生息しているエンドウコンブとかもあります。
また、羅臼昆布というのはオニコンブで、日高昆布はミツイシコンブ、というように、山地名と朱の名前は必ずしも一致しているわけではありません。そして、紋別産のリシリコンブとか、広尾産のミツイシコンブもありますし、あと、根室でとれるオニコンブは羅臼昆布とは呼ばないので、少し注意が必要です。

進化という面から見ると、みなさんが食べているコンブは、そのほとんどがミツイシコンブとマコンブのグループの仲間なのですが、これらは、世界でも日本周辺にしか分布していないそうです。そして、日本でとれる天然昆布の90%以上が北海道でとれています。つまり、食用にされる天然コンブのほとんどは、北海道周辺にしか生息していない、ということになります。

齋藤 貴之 2022年01月
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