このような突飛なテーマのファーストステップにおいては、科研費などの既存の枠では研究資金が得難い現状があります。その意味で、みなさまからいただいたご支援は大変貴重で、とても感謝しております。十二分に活用させていただき、面白い成果を発信できるよう努力いたします。カラスを騙せるその日まで。(塚原)
皆様の温かいご支援のおかげで目標額を達成することができました。またアカデミストを通し、遠く離れた大勢の方からもお引き立て頂いていることが実感できたことは、日本を離れ活動する私にとって格別な励みになっています。改めまして御礼申し上げます。これからもカラスとコンピュータが対話する世界を目指し研究活動をドライブさせて参ります。(末田)
Ryosuke Shibato
「クァー」「グァー」「カーッカーッカーッ」「アオア」「クカカカカ」・・・多様な鳴き声を持つカラスは、我々の生活に密着した馴染みの深い存在です。一方で、カラスは作物や家畜に被害を与えるなど、人間といかに共生すべきかが重要な課題となっています。
私たちは、カラスの持つ発達した音声コミュニケーション能力を利用すれば、カラスに逃避を促したり誘引したりなど、カラスの行動を誘導することができるかもしれないと考えました。そこで、録音したカラスの鳴き声をカラスの群れに向けて流す実験を行ったところ、見事カラスを逃避させることに成功しました(カラス忌避装置 特許第5135507号)。
しかしながら、これは百発百中というわけにはいかず、状況によっては全く反応が見られないこともあります。緊迫した状況をスピーカーで再現しても、カラス達は呑気に「クァー」と、まるで「アホウ」とバカにされているようなこともしばしばです。それはおそらくカラスが賢い動物であり、我々の浅はかな仕掛けを見破っているのだと思います。カラス達の行動をコントロールするには、鳴き声プラスアルファのもう一段階上の仕掛けが必要です。
たとえば、私たちの意のままに飛び鳴き声を発するような「ロボ化したカラス」を作ることができれば、カラスを騙し、対話することが可能かもしれません。
本プロジェクトは、カラスを騙し対話するドローンを開発することを目標としています。今回はその第一歩として、「カラス剥製のロボ化」と「ドローンのカラス化」を目指します。
①カラス剥製のロボ化
剥製にスピーカーを搭載し、また、実際のカラスが鳴く時の動きが可能となるような仕組みを剥製に施します。このロボ化したカラスの剥製を使い、地上からカラスの行動を誘導できるか試みます。
②ドローンのカラス化
グライダー型のドローンにスピーカーを搭載し、着色やカラスの羽を貼り付けるなどの装飾を施すことで、ドローンのカラス化を行います。その後、空中からカラスの行動を誘導できるか試みます。 研究開発の過程で、カラスが感じるカラスのカラスらしさを明らかにすることも、本研究の目的のひとつです。結果によっては、ゴールのイメージが変わるかもしれません。たとえば、カラスにとってのカラスらしさが「音声」の場合、ビジュアルではなく、高品質な音声対話を行えるドローンや地上システムの製作に予定を変える可能性もあります。
ドローンはさまざまなシーンでの活躍が期待され、5〜10年の期間で数兆円の新規市場を創るとも予測されています。しかしながら、不時着事故が相次ぐなど、昨今のドローンを取り巻く状況は決して多くの人々から肯定されておらず、研究開発のための機会や支援環境が十分とはいえません。
そこで本プロジェクトでは、
①カラスとの共生を目指したドローン開発のための研究資金と開発環境を獲得すること
②カラスとの対話にドローンを利用し、ドローンの適用方法を提案すること
を目的として、アカデミストに挑戦します。
塚原直樹、末田航
Date | Plans |
---|---|
2015年10月 | クラウドファンディング挑戦 |
2015年12月 | カラス剥製ロボの作成およびドローンのカラス装飾開始 |
2016年02月 | 剥製ロボおよびカラス化ドローンを使ったカラスの行動誘導実験 |
2016年07月 | 学会発表@国際応用動物行動学会 |
2016年07月〜10月 | 論文執筆 |
ロボ化した剥製カラス、またははカラス化されたドローンは、本物カラスを欺くことができるのでしょうか?今回の実験のようすをわかりやすいレポートにまとめます!
ヒトVSカラス、騙し合いの研究記録(電子版)
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学会発表での発表資料の謝辞の欄にお名前を掲載します。また、発表後に発表資料をお送りいたします。
学会講演資料(謝辞付き) / ヒトVSカラス、騙し合いの研究記録(電子版)
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カラスの羽で作った羽ペンをお送りいたします。一般のつけペンと同様でインクを溜める部分がありませんので、別途インクを購入していただく必要があります。耐久性があまり無いため、頻繁に使用される場合は時々削り直していただく必要があります。 また、剥製ロボカラスやカラス化ドローンを使ってカラスを騙すことができるのか?各実験動画を一般公開前にお届けいたします。
カラスの羽ペン / 実験動画視聴権 / 学会講演資料(謝辞付き) / ヒトVSカラス、騙し合いの研究記録(電子版)
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ドローンに搭載された全天球カメラ(360度カメラ)で撮影された映像を公開前にお送りいたします。本映像は、オリジナル観察キットを使ってジャイロセンサーが搭載されたスマホを覗き込めば、実際にドローンのコクピットに乗っているかのごとく上下左右を見渡すことができます。特典としてオリジナル観察キットもお届けいたします。
VRゴーグルでカラスと一緒に空中散歩!視聴権(オリジナル観察キット付き) / 学会講演資料(謝辞付き) / ヒトVSカラス、騙し合いの研究記録(電子版)
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塚原が行うカラスの肉を食べるプロジェクトの中の、カラス料理に対する受容性の調査に被験者として、ご本人様含め5名様まで優先して参加できる権利です。調査では、実際にカラス肉の燻製を食べることができます(衛生面では保健所の指導のもと、十分配慮をいたしますが、あくまで自己責任での試食となります)。なお、調査の日や場所の指定はできません。どうしても調査の日に都合がつかない場合は、アンケートとともにカラス肉の燻製5名様分をクール便にてお送りいたします。
カラス肉の燻製を食べる特別参加枠(5名様分) / VRゴーグルでカラスと一緒に空中散歩!視聴権(オリジナル観察キット付き) / カラスの羽ペン / 学会講演資料(謝辞付き) / ヒトVSカラス、騙し合いの研究記録(電子版)
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スピーカーが内蔵されたカラスの剥製を使い、野生のカラスとの対話を試みる実験を行います。その初回の実験に立ち会うことのできる権利とその実験成果を公表する論文の謝辞にお名前を掲載する権利です。また、実験終了後、使用した「対話する剥製」をお送りいたします。「対話する剥製」は鳴き声の他、bluetooth対応音楽プレイヤーからお好きな音楽を再生出来るスピーカーとして使用することもできます。実験では2台の剥製を同時に使用し、剥製と剥製の間で擬似コミュニケーションを行いますが、2件ご支援いただければお手元で2台の「対話する剥製」の擬似コミュニケーションを楽しめます。
実験の初回に立ち会える権利 / 実験成果の論文の謝辞に名前掲載権 / 実験に使用した対話する剥製
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ヒトVSカラス、騙し合いの研究記録(電子版)
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カラス肉の燻製を食べる調査特別参加枠(5名様分) and others
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