本日、目標額を達成いたしました。応援していただいた皆様に感謝申し上げます。お陰様で、湖の自動観測装置を更新することが可能となりました。現在も、諏訪湖の今(画像と水質)を、ホームページで公開しておりますが、更新後も、多くの皆様に諏訪湖に関心を持っていただけるよう、情報発信を続けて行きます。また、本装置で得られる環境情報は、今後の諏訪湖を考えるうえで重要なデータとなるはずです。研究面でも成果を発信できるよう、学内外の研究者と協力して解析を進めるつもりです。
さらに、上積みができれば、センサの数や種類を増やすことも可能となります。引き続き、ご支援および情報拡散をお願いいたします。
諏訪湖は長野県中央部、湖面標高759mに位置する長野県最大の湖です。夏の湖上花火大会や冬の御神渡りなどが有名で、地域にとっては重要な観光資源であり、治水上も重要な役割を担っています。
最大水深約6mの浅い湖で、流域河川からの流入で水質が変動しやすい湖でもあります。かつては、生活排水や産業排水が直接流入し、著しく富栄養化が進行した湖でしたが、下水道整備などの水質浄化対策により、現在、その水質は改善傾向にあります。
一方、近年は水草の繁茂、底層溶存酸素の低下、ワカサギをはじめとする漁獲の減少といった、生態系の変化を連想させられる事象が生じており、諏訪湖の生態系の保全や流域の治水は地域にとって重要な課題となっています。
信州大学では1977年から現在まで、諏訪湖の水質の長期観測を行ってきました。かつては隔週の定期観測のみでしたが、計測機器(データロガー)の発達により、一部の水質項目については時間や分単位での連続観測を行うことができるようになりました。これらの観測から、諏訪湖の底層で貧酸素化が進行している様子が明らかとなり、生態系への影響を解析できるようになってきています。
しかし、データロガーは、湖上から機器を回収しデータを読み出すまで、観測内容がわからないという欠点がありました。湖の未来を予測するためには、より即時性のあるデータが必要です。
上記のような状況のなか、2018年に諏訪市・民間企業・地元漁協とともに、居ながらにして諏訪湖の様子がわかるような装置を開発し、諏訪湖水質のリアルタイムモニタリングが始まりました。水温・濁度・溶存酸素のセンサから得られた情報は、Webサイトから確認することができます(https://sss50.harmonia-cloud.com/)。現在は、この装置から得られたデータの正確性を確認する検証実験の最中です。
今後は、今までに蓄積された観測データを元に、諏訪湖水質および生態系のシミュレーションモデルを作成する予定です。これによって、天気予報のように、諏訪湖の貧酸素や植物プランクトンの増殖(アオコ)を予測できるようにしたいと考えています。
現在、モニタリング装置は諏訪湖の湖心で3年目の観測を行っています。ここから送られてくるリアルタイムデータは、諏訪湖の水質予測の要となっており、水質シミュレーションの精度向上のために現在装備されていないセンサ類(アオコ、風向・風速)を組み込みたいと考えています。しかし、現在の装置は老朽化しており、観測項目の拡張にも応えられません。今回のクラウドファンディングでご支援いただく研究費は、モニタリング装置の更新費用に充てさせていただきます。
装置を更新することで、センサ類の増設により湖上でなければ得られない多様な情報を得ることが可能となるだけでなく、今までの観測で得られたノウハウを反映させた省電力で正確な観測を行う装置を設置することが可能となります。
将来的には諏訪湖内数地点で観測を行い、立体的に諏訪湖を捉えられるような観測体制を作ることを目指しています。私たちのチャレンジに少しでも興味を持って、応援していただけると嬉しく思います。
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ご寄附いただいた皆様へ、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を信州大学より発行致します。
なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より信州大学に入金された日付となります。当プロジェクトの終了予定日は2020年12月10日ですが、寄付金入金日は2021年2月の予定です。そのため、寄附金控除も翌年の対象となりますので、予めご了承ください。
【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)
【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…信州大学を寄付金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。
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時期 | 計画 |
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2021年3月 | 観測装置の更新 |
2022年2月 | 研究報告レポート(約1年間の観測結果として) |
装置の観測データ(HPで一般公開)1年分について解説したレポートをメールで配信いたします。
研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証
12人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
2020年に行った諏訪臨湖実験所のWeb一般公開のコンテンツ(諏訪湖の生物図鑑、湖上観測の様子(動画)、タイムラプス動画など)を期間限定でご覧いただけます。
諏訪臨湖実験所Webコンテンツ限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証
15人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
お送りいただいた環境水の水質分析を行います(1人2検体まで)。諏訪臨湖で日常的に水質分析を行っている主要イオンなど8項目を予定しております。※送料は別途ご負担いただきます。
水質分析 / 諏訪臨湖実験所Webコンテンツ限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証
14人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
観測装置の外面にスポンサーとしてお名前をお入れします。
装置にお名前刻銘 / 諏訪臨湖実験所Webコンテンツ限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証
4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
信州大学の観測船による湖内周遊にご招待いたします。所要時間は1から2時間程度で、観測装置の見学や水草の観察などを行っていただけます(1回9人程度を3回実施)。※交通費・宿泊費および傷害保険料は別途ご負担いただきます。
諏訪湖訪問ツアー@湖 / 装置にお名前刻銘 / 諏訪臨湖実験所Webコンテンツ限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証
16人のサポーターが支援しています (限定 27 個)
臨湖実験所見学と実験所屋上からの全国新作花火競技大会の観覧(2021年開催)にご招待いたします。※交通費・宿泊費はご負担ください。2021年の花火大会が中止の場合は別途ご相談させていただきます。サポーター都合で観覧不可の場合の返金には応じられません。
臨湖実験所見学および屋上での花火観覧 / 装置にお名前刻銘 / 諏訪臨湖実験所Webコンテンツ限定公開 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証
4人のサポーターが支援しています (限定 8 個)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
研究報告レポート(PDF版)、寄付金受領証 他
12
人
が支援しています。
(数量制限なし)
諏訪臨湖実験所Webコンテンツ限定公開、寄付金受領証 他
15
人
が支援しています。
(数量制限なし)
水質分析、寄付金受領証 他
14
人
が支援しています。
(数量制限なし)
装置にお名前刻銘、寄付金受領証 他
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
諏訪湖訪問ツアー@湖、寄付金受領証 他
16
人
が支援しています。
(限定 27 個)
臨湖実験所見学および屋上での花火観覧、寄付金受領証 他
4
人
が支援しています。
(限定 8 個)