タイ肝吸虫の媒介魚種について
今回は私が対象とする寄生虫、タイ肝吸虫が寄生する魚種について書きました。研究の方向性についても触れたいと思います。
日本ではコイ科の魚を食べる地域は限られています(鯉の洗いやモロコの佃煮など)が、メコン流域で取れるコイ科の魚は大小様々で、多くの人に食べられています。淡白で柔らかい白身魚といった印象です。
タイ肝吸虫は、巻貝から出てくる際、「セルカリア」と呼ばれる泳ぐ形態の幼虫になります。これがコイ科魚類の鱗・ヒレ・エラなどに寄生します。
対象となるコイ科魚種は、文献をまとめると20種類以上いると報告されていて、種類が多いことが対処が難しい要因でもあります。
今回の私の研究では、コイ科の魚種をまとめて検出するための実験設計をしたいと考えています。
以前の予備的に実施した調査では、
・ほとんどの場所からタイ肝吸虫を媒介しうるコイ科魚種のDNAが検出された
・検出されなかった場所では他のコイ科魚種のDNAも出なかった
ことから、コイ科魚種に絞った仕組みを作ることでも有用な情報を得られると考えています。
実際にラオスに行けるのは、研究費獲得と同意書締結の関係で、もう少し先になると思うので、今のうちに実験方法を確立しておきたいと思います。
写真は以前、旅行で行った際の朝市の写真です。メコンは魚種の多様性が大きいことでも知られています。
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