皆様ご支援ありがとうございます。”水の通り道”のしくみを再生医療に応用したい!”この想いに賛同して頂いた皆様の気持ちを大切にして、研究を進めて行きたいと思います。また、生体内の”水の通り道”アクアポリンの秘めた可能性を見つけるべく、研究活動にも専念したいと思います。同時に私達にとってなくてはならない”水”の大切さを知る教育活動にも力を注いで行きます。引き続きご支援のほどよろしくお願い致します。
アクアポリンが初めて発見されたのは1992年。ヒトだけでなく、植物や線虫など、水を必要とする生物のさまざまな活動にアクアポリンが関与がしていることが発表されました。2004年にはノーベル化学賞を受賞しました。(ご存知でしたか?!)皆さんが目にしたことがあるかもしれない、オジギソウのおじぎや、肌や眼の乾燥と関係のあるドライスキン・ドライアイなど、身近なさまざまな現象に実はアクアポリンが関与しています。
私は、このアクアポリンの”水を通す”という特徴に目をつけ、それを最大限生かせる方法について研究を行っています。現在、私が取り組んでいるのは、再生医療分野の「iPS細胞」の研究に、アクアポリンを活用することです。iPS細胞は、さまざまな細胞に変化できる万能細胞として非常に大きな期待が寄せられていますが、一方で実用化していくためには解決しなければならない課題がたくさんあります。特に、iPS細胞の癌化を排除することは大事な課題です。私は、アクアポリンを使って、その課題に挑みたいと思っています。
実験では、まず複数のiPS細胞を培養します。そして、iPS細胞を神経系細胞に分化させます。分化しなかったiPS細胞や神経以外の細胞に分化した細胞は使用できません。神経系細胞だけを抽出する方法は多数ありますが、これにアクアポリンを使えるのではないか?と私は考えました。
通常、細胞を凍結すると細胞内の水も凍結して氷晶を形成し、細胞が壊れます。そこで私は、神経系細胞に存在するアクアポリンから水分を取り除き、その上で全体を凍結すると神経系細胞だけが生き残るのではないかという仮説を立て、実験を行った結果、それを実証することができました。 (※論文:Kato Y, et al.(2014) PLoS ONE 9(2): e87644)
この方法を使うと、従来の抽出方法と比べて実験にかかる手間や時間を削減できることがわかりました。この結果をもとに、「iPS細胞から神経系細胞へ分化させた際に残存するiPS細胞が癌化する」というiPS細胞が抱える課題のひとつを解決していきたいと考えています。不完全なiPS細胞だけを凍結時に壊し、完全に神経系細胞に分化してアクアポリンを獲得した細胞のみ生き延びることができるのか、また、それが達成された場合どれくらいの精度で抽出できるのかなどの疑問を明らかにすることで、iPS細胞の実用化に貢献していきます!
iPS細胞の将来の鍵を握っているかもしれないという使命感を持ち研究に励んでおりますが、実は研究を進める資金に困っています。再生医療(とくにiPS細胞)に関わる分野では、試薬や培養皿などの費用が一般的な研究と比べて高価です。再生医療の分野は、国からの注目度が高く多額の予算が投じられているのですが、私の研究室は、残念ながらiPS細胞に特化した研究室ではなく、思うように予算が取れません。iPS細胞の研究を専門としている研究室ではありませんが、「アクアポリン」×「iPS」という切り口から再生医療の分野に貢献をしたいと考えています。
時期 | 計画 |
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2015年01月~2015年03月 | クラウドファンディングに挑戦 |
2015年03月〜2015年08月 | 実証試験、サイエンスカフェ&ラボツアー開催 |
2015年08月〜2015年09月 | 論文執筆&投稿 |
2016年初頭 | 論文アクセプト(目標) |
私たちの体内における”水”の役割やその仕組みについて、わかりやすくまとめたリーフレットをお渡しします。これであなたもアクアポリン博士になれる?!
「水」丸分かりリーフレット
4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
私たちは”水”がなくては生きることはできません。水の専門家として私が監修に携わった「せおう水袋」をお送りします。災害の多い日本では、いざというときにそなえて生き延びるための水を確保をしておくことも大切です。この袋には5リットルの水が入り、背負って運ぶことが可能です。水に関してぜひ知っておいていただきたい情報をまとめた防災ガイドブックも入っています。 ※セット内容:5L用水袋x2枚、専用紐(赤と青)、防災ガイドブック
せおう水袋 / 「水」丸分かりリーフレット
14人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
”アクアポリン”×”iPS”を徹底解説!いろいろな側面からアクアポリンを研究している私たちのラボにお越しいただき、最新の研究事情やその魅力についてお話させていただきます。 ”水って結局どんな役割をしているの?!” ”よく耳にするけれど、iPS細胞っていったい何?!” 皆様の直球な問いにもお答えしたいと思います。 開催場所:慶應義塾大学医学部薬理学教室研究室ラウンジ(予定) 定員:最大10名様/回 日程:2015年3月15日(日) PM または 2015年3月21日(土/祝) AM
【水】のサイエンスカフェ+ラボツアー / 「水」丸分かりリーフレット
4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
研究テーマである”Aquaporin”の文字をくり抜いた細胞標本スライドをお送りします!敷き詰められている細胞は、チャイニーズハムターの卵巣細胞で、もともとアクアポリンを持っていませんが、アクアポリンの遺伝子を注入すると凍結しても細胞が壊れないことを発見させてくれた、運命の細胞なのです。残念ながらiPS細胞をお渡しすることができないため、運命の出会いを果たした細胞を敷き詰めた標本スライドを通して、少しでも「アクアポリン×iPS」研究を身近に感じていただけたら嬉しいです!
Aquaporin刻印スライド(解説付き) / 「水」丸分かりリーフレット
2人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
巷でフツフツと人気が上がっている理学系アクセサリー。今回このクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げるにあたって、シルバーアクセサリ職人に”水分子ブレスレット”の製作をお願いしています!水分子の104.5度の結合角まで精巧に表現し、シルバーの渋い輝きを放つ素敵な一品となる予定です。完成品はできあがるまでお楽しみ!乞うご期待です!
オリジナルH2Oブレスレット / 「水」丸分かりリーフレット
6人のサポーターが支援しています (限定 10 個)
感謝の気持ちを込めて、ご希望者には、論文謝辞にお名前を記載させていただきます。また、論文別刷りを贈呈いたします。注目度の高いiPS細胞に関連する論文に、お名前を残してみませんか?
論文贈呈(謝辞に氏名掲載) / 「水」丸分かりリーフレット
3人のサポーターが支援しています (限定 5 個)
論文、オリジナルH20ブレスレット、Aquaporin刻印スライドなど、”水”てんこもりなセットをご用意いたしました!さまざまな側面から”水”に触れられるおすすめのセットです!
論文贈呈(謝辞に氏名掲載) / オリジナルH2Oブレスレット / Aquaporin刻印スライド(解説付き) / 「水」丸分かりリーフレット
5人のサポーターが支援しています (限定 10 個)
”水”という私たちにとって非常に身近なテーマをベースに、アクアポリンという切り口から最新の研究情報、普段の研究生活における仮説・実証サイクル、世界の水事情などをご説明することが可能です。内容につきましては、ご支援者様と別途相談をさせていただきたく思います。また、ご要望がありましたら、特定の協賛団体様(法人、勉強グループ、学校など)との共同企画として講演させていただく形でも構いません。 ※なお、講演会場までの交通費は上記金額には含まれませんので、ご注意ください。
出張講義(90分)
2人のサポーターが支援しています (限定 2 個)
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「水」丸分かりリーフレット
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
せおう水袋 他
14
人
が支援しています。
(数量制限なし)
【水】のサイエンスカフェ+ラボツアー 他
4
人
が支援しています。
(数量制限なし)
Aquaporin刻印スライド(解説付き) 他
2
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オリジナルH2Oブレスレット 他
6
人
が支援しています。
(限定 10 個)
論文贈呈(謝辞に氏名掲載) 他
3
人
が支援しています。
(限定 5 個)
お得なセットプラン! 他
5
人
が支援しています。
(限定 10 個)
出張講義(90分) 他
2
人
が支援しています。
(限定 2 個)