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LabTree プロジェクト

東京科学大学、博士後期課程/修士課程卒

挑戦期間

2024/11/20 - 2026/03/31

最終活動報告

2025/03/15 19:35:41

活動報告

4回

サポーター

4人

経過時間

2024/11/20 10:00:00

活動報告#4 イベント開催のご報告

【イベントのアーカイブ閲覧申込】
イベントのアーカイブをご覧になりたい方は、Googleフォーム https://forms.gle/zCnmQfgRjBsZiEJa6 にご記入ください。

こんにちは、いつもご支援のほどありがとうございます。
運営の船岡です。

今回、「研究発表を最後まで楽しみつくせ!渋谷×研究発表×議論=?」というイベントを2025年3月9日(日曜日)に、プロジェクト入居している渋谷QWSにて行いました。
イベント報告をもって今月の活動報告としたいと思います。

このイベントを行った理由は2つです。

1つ目は「アカデミアの議論とは?」ということを実践の中で考察したかったからです。QWSに入る際に、アドバイスをくださった哲学者の國分功一郎先生から、議論そのものについて捉える際の示唆をいただきました。メンバーも含めて話題に上がったこととして、「そもそも、学会発表などでも質疑応答が長すぎたり、質問がそもそもない時もある」という事例も課題として上がっていました。QWSでもたくさんの方に「議論」について問いかけました。そこで、研究発表を多くの聴衆に行い、どんな議論が生じるのか?どうすれば良い議論ができるのか?を仮設検証するためにこのようなイベントを行いました。

もう1つは、卒業・修了研究の発表は学生の研究をより広く一般の方に広げられる機会なのではないかと考えているためです。学部生の多く、そして修士課程でも行った研究を学会誌に載せるわけではありません。また、論文誌よりも情報が豊富なのが研究を締めくくる卒業・修了研究です。大学のリポジトリに載らないものは、世に広く公開されることもありません。一度仮説検証が終了し一定の結果の出た卒業・修了研究はとても議論のしやすい題材です。あわよくば、参加者のじっくりした議論から発表者が何か発見や新たな仮説を持ち帰ってほしいと思い企画しました。

イベント当日は、初めての参加者同士でも十分議論しやすいように、参加者同士円卓に座り、自己紹介ワークやアイスブレイクを行いました。議論についても認識が異なるため、良い議論をするために心がけることを参加者の方同士で設定していただく時間も設けました。例えば
・違いを楽しむ
・過不足のない質問を心がける
・自分や身の回りに落とし込んで考える
・自分で使える知識とすることを心がける
・研究の向上や改善のアイディアを出していく
・「正しい」と確信できるものは決して多くないが、不要な対立を防ぐため共有することを心がける
・議論がそれたら、スタート地点、元の軌道に戻る
・小さなことでも聞いてみる
などのグラウンドルールが提案されました。

発表者とそのタイトル、参加者に投げかけた「問」は以下のとおりです。

戦後の教科書のテキスト分析(三浦雄馬氏・修士論文) 問:教科書を研究することにどんな意味があるか?物事を理解することと比喩を用いることにはどんな関係があるか?
三成分フェルミ量子多体系におけるクーパートリプルの凝縮と基底状態の探索(赤神青空氏・修士論文) 問:よく知られた事実を別の観点から再解釈した際に、これまではあり得ないと思われていたものがごく自然に解釈され得るような事例はあるか?
新材料を用いたコンクリート構造物の補強(尾崎允彦氏・博士論文)問:今後のインフラのあり方と維持管理について
日本の金属研究の萌芽について (吉田尭史 氏・修士論文) 問:実験観察手法の意味、本質的に重要な役割とは?

このように、研究の意義を問い直すもの、研究で明らかになった知見をもとにして日常に異なる視点を向けるもの、社会課題について鋭く切り込むもの、研究手法のそもそも論に立ち返るものなどさまざまな問いから議論が生まれました。発表者の方が円卓に混ざって議論することもありました。議論後にファシリテータを中心にどんな議論をしたのか報告の時間をとったところ、とても発見に満ちた密度の濃い共有であったと思います。 具体的な内容については現在、アーカイブ視聴を準備中となります。もう少々お待ちください。

参加者の方からの感想としては、
・議論と講演がまとめてできるのはよかったです。
・沢山、さまざまなお話ができまして、とても楽しかったです。
・自分の研究(問い)も含め、さまざまなことに対して参加者の皆さんと議論を深めることができてよかった。
・Good ファシリテーターとしても、1参加者としても発見が多かったです!
・どれも興味深く、また近い分野の方の発表ももあり、大変勉強になりました。
・発表者として、気軽に発表できる場を用意していただいて、刺激的なアイデアを得ることができ、良い経験になりました。議論をする側としても、自由に議論ができて楽しい時間でした。
などのご意見をいただきました。

私たちが作るLabTreeはWEBサービスでの議論も併用することを目指しています。参加者の方にイベントでの議論がオンラインでできそうか一般論で問うたところ

対面の重要性:
多くの参加者が対面での実施が非常に意義深いと感じ、オンラインでの代替は難しいとしています。特に、「対面であることに意味があり、一切代替はできない」との意見が多数ありました。理由としては、対面でのコミュニケーションが相手の反応を感じ取りやすく、集中して議論できるからです。

オンライン併用のメリット:
一方で、「対面とオンラインを併用するとより良さそう」という意見もあり、遠方の参加者を考慮して、オンライン参加が可能であれば参加の機会を広げる利点があるとされました。ただし、「人数が多すぎると良さが消えてしまう」**といった懸念も示されており、グループ分けや適切な規模の管理が求められています。

コミュニケーションの質:
オンラインでは「コミュニケーションが取りにくい」と感じる人もおり、特に非言語的なやり取り(身振りや表情)を含めた対面での議論が有効だという意見がありました。しかし、オンラインによってより多くの参加者が参加できる点は評価されています。

というお声を頂きました。今回のイベントで発見したことをうまく取り入れてLabTreeのサービスをよりよく改善していければと思います。

最後に、イベント責任者の立場として、準備の短い中無事に大きなトラブルもなく発表者、参加者双方に良い時間を作れたようでよかったです。とてもやりがいがありましたし、いつか対面でじっくりと思っていた夢が叶いました。少しだけ自分語りをさせてください。 私は、機械工学を専攻していましたが、鳥人間コンテストに打ち込むにつれ、「数学と物理学だけで飛行機は飛ばない」という当たり前のことに気づきました。より良い物作りをすることは、より良い問いと目標設定が必要ですが、問いの着想と目標の妥当性は様々な学問と関連します。自らの領域以外での想定できたミスを見落としてしまったがために優勝を逃した、悔しい夏を経験した後その思いは一層に強くなりました。大学四年生。それから、本格的に多分野に触れ、対話と議論を重ねようと努めましたが、そのような場があまり既存の大学にはあまり多くはなく気軽にはできないことから今の私の仕事と挑戦、そしてLabTreeへの関与があります。
多くの研究自体はPDCAサイクルの連続だと思います。時には問いから疑うことすら。卒論発表は半人前で荒削りで時間が足りなかったかもしれないけれど、1研究者が苦心して暫定的な結論を出した「作品」でもあり、それまでの「轍」です。「自分だったらどんな方法を試すか?」「考察は的確か?」「社会的意義は?」「新たに生まれる仮説は何か?」などの議論をすることをは、単なる知識の伝達では生まれない、生々しい知性のあり方です。
共催である日本リベラルアーツ協会(合同会社)は、かれこれ小さな機会から研究について議論する企画を始め、継続して気がつけば会社でも団体でもなかったことから数えて、7年目です。学生団体だった頃のオンラインでの研究発表会は、今もYotubeに残しているものもあります。昨年は内輪で小規模でしかできませんでした。しかし、東京で素敵な仲間がいたからこそ、ついに渋谷でイベントを開けるようになりました。 今回のイベント終了後に参加者や後援団体の方数名から、今後の共同企画のご提案をいただきました。これを機に、研究室中での議論だけでなく、研究について広く議論できる場も作っていこうと考えております。乞うご期待下さい。

冒頭にも記載しましたが、イベントアーカイブの閲覧申し込みをご希望の方はGoogleフォーム https://forms.gle/zCnmQfgRjBsZiEJa6 の記入をお願いしております。オンラインで議論ができる場も試験運用していますので、是非お申し込みください。
最後になりますが、本イベントを開催するにあたって、たくさんのスポンサー様、後援団体にお世話になりました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

協賛:株式会社平岡 様、株式会社イクシーリゾート 様
後援:渋谷文芸食堂 様、学生団体BEAST様、広報貴族 木下拓己 様、NPO法人市民科学研究室 様、全国学生連合JUS 様、RemoteCampus(リモートキャンパス)様、合同会社シェアビー 様

肝心のLabTreeのアプリの方はそろそろUIについての開発も本格化してきましたし、渋谷のデパート内での2日間展示も計画中です。また次回の開催報告でその辺りのご紹介もできるかと存じます。
お楽しみにお待ちください!

Ryoga Hiroki 2025/03/15 19:35:41
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