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新たな付加価値を創造する「つなぎ人材」の定義に挑む

Monthly

YAMASHITA YASUNORI

Kyoto University、文部科学省/大臣官房付

Challenge period

2023-07-05 - 2025-03-31

Final progress report

Thu, 23 May 2024 08:14:56 +0900

Progresses

9 times

Supporters

13 people

Elapsed time

Wed, 05 Jul 2023 10:00:00 +0900

Profile

YAMASHITA YASUNORI

 はじめまして!文部科学省の現役官僚であり、かつ、2023年4月から京大准教授となった山下恭範(やました やすのり)です。私は、これまで、霞が関や大使館勤務などを経験し、国内・海外の大学、研究機関、民間企業の科学者・研究者・経営者のみなさんと多様な仕事をしてまいりました。
 私自身は、そのような職業人生の経歴を振り返り、「つなぎ人材」の重要性を、今まさにひしひしと感じております。本気で社会を変えるための様々なアクションを起こしうるつなぎ人材を、いろいろな切り口と側面で取り上げてまいります。関心をもってくださった方、是非、ページを覗いてみてください。

What do you want to achieve through your research?

 「つなぎ人材」が活躍できる社会を目指し、そのために必要なエビデンスを蓄積・分析し、それを研究成果としてとりまとめ、多様な政策提言につなげていくことを目指します。
 私が考える「つなぎ人材」とは、社会に根差す様々な課題に対して、学術界、産業界、霞が関などを問わず、セクター、分野、業界等の各領域にまたがったり、あるいは個々の領域を超えたりする場合がありますが、各領域とのすり合わせなども行いつつ、その課題に対する処方箋を見出したり、解決するために具体的に行動できる人材を想定しています。つなぎ人材には、常に領域間での試行錯誤が求められ、既存の領域にとっては常識外である等を理由に、疎んじがられたり、邪魔者扱いされたりすることもあります。しかしながら、つなぎ人材の粘り強い調整などにより、従来ではあきらめられていたことが一気に進んだり思わぬ展開に発展することなどが起こりうると考えます。
 私は、霞が関の約30年にわたる経験において、結果として自らがつなぎ人材とならざるを得ない仕事にたびたび接してきましたので、その経験や得られた教訓・エピソードなども活かし、つなぎ人材をトータルに可視化したいです。

What kind of process are you trying to achieve?

 私が目指すのは、つなぎ人材が社会でもっと活躍できるようにすることです。そのためには、バックキャスト的発想で単純化すれば、「政策提言を活用して政治・国民等と双方向のやりとりを行う」←「政策提言の作成に役立つ研究成果を多様に産出する」←「研究成果が得られるようなリサーチデザインやリサーチクエスチョンの設定、必要な調査分析などを行う」ということになります。
 そして、このプロセスにおいては、(1) 新たな付加価値創造を行うつなぎ人材とは、(2) それはどんな仕事で、どんな組織で働き、どんな処遇をされ、どんなキャリアパスを形成でき、どんな経済的・社会的・文化的価値をもたらしうる人材なのかなどの本質的な問いを大切にしつつ、リサーチクエスチョンとの間をアジャイルに邂逅させて、考えを進化させて深めていきたいと考えます。
 さらに、一人で煮詰めて考えることに加え、自分自身が大学で提供する授業、セミナー、シンポジウム、電子的なアーカイブや書籍などのメディアの活用も含めて、様々なチャンネルやネットワークをうまく提供・活用し、多様な知を糾合できるような工夫も行います。ここでのみなさまとのやりとりも大変楽しみです。

What research topics are you currently working on?

 私は文部科学省の現役官僚であり、研究者としてはよちよち歩きです。多くの研究者等の友人・同僚から日々刺激、助言をいただいています。そのような刺激や助言を大切にしつつ、以下のような問題意識を基軸に据えつつ、研究を具体化したいと考えています。
1) 新たな付加価値創造型のつなぎ人材とは誰かです。例えば、霞が関以外では、大学のURA人材、産学連携コーディネータや、シンクタンクでの優秀な調査分析チームの方々であって、様々な組織や業界などからいずれも一定の成果や評価を得ている人材も想定されます。明確な定義づけが必要です。
2) 有期雇用など、社会保障や福利厚生が手薄で雇用不安を抱えながら、様々なセクターに関わることでつなぎ人材として魅力ある形で活躍する専門家・専門家集団の実態調査・分析です。つなぎ人材の仕事は、時間や労力を要し短期的には成果が見えづらいです。新たな付加価値創造をし続け、どのセクターからも信頼と尊敬を集めるつなぎ人材の実態把握をしたいです。
3) テレワークやオンライン会議を活用した、ハイブリッドな業務遂行が、新たなつなぎ人材にはクルーシャルに重要であるとのエビデンスを整えたいです。

Why are you challenging Academist?

 一つ目の理由は、霞が関の官僚としては、いわば研究のための研究には全く関心がなく、新たな付加価値創造型つなぎ人材の社会での活躍に資する研究に関心があり、そのための資金獲得手段としては、アカデミストの仕組みが魅力的であったためです。
 二つ目の理由は、月額支援型プロジェクトの狙いやコンセプトとの関係で、支援くださる方との交流によって得られるご助言、協力、コラボ、そこまでなくとも応援や叱咤激励が、自分自身の高い壁への挑戦に対する心の支えになると感じることができたためです。
 三つ目の理由は、霞が関における具体的な業務遂行という制約からやや離れ、他方で霞が関で得られたナレッジやネットワークを駆使して新たなチャレンジができることとなった現在、アカデミストを活用することによる様々なツールや人脈は、私にとって大変魅力的であるためです。

Recommender Comment

渡邉 文隆
国立大学法人京都大学 博士(経営科学)/academist Prize第2期生

日本の大学が未曽有の危機にある中、現役の文部科学省の官僚の方が一時的に研究者という立場になり、大学における人材のあり方を問うことは非常に重要だと考えます。大学にいるからこそアクセスできる、越境的な人材に関する膨大な先行研究と、山下先生の長年の実務で培われた経験・ネットワークが融合し、意義ある成果が生み出され、それが日本の大学と社会のあり方をより良い方向に動かしていくことを心から願っています。

菱山 豊
国立大学法人徳島大学 副学長

山下恭範さんは、かつて私が勤務していた文部科学省で同僚でした。山下さんは、自己紹介からもわかるように大変アクティブで、自らの頭で考え、動いていました。昨
今の官僚には専門家であることが求められています。山下さんは京都大学という日
本最高のアカデミアの世界に出向し、このクラウドファンディングによって広く、深く研究を行うことで、自らの専門を深め、得られた知見を近い将来日本の行政に活かすと確信しています。

加納 圭
国立大学法人滋賀大学 教育学系教授

政策形成のプロフェッショナルが始める新たなリ・ストラクチャー(再構築)の試みです。略語のリストラと聞くとネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、山下さんがこれまで成し遂げてきた政策形成プロセスは文字通りのリ・ストラクチャーのプロセスであり、ポジティブなものばかりでした。山下さんが大学教員として始める新たな挑戦に期待せずにはいられませんし、期待を込めて見守りたく思います。

狩野 光伸
国立大学法人岡山大学 学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 教授

山下さんの「つなぎ人材」を力づけるプロジェクト、応援します。日本の科学技術は、気になったことを深く掘り続ける人々を大事にしてきました。でも元臨床医としては、医療も社会も、どうしたらいいかわからない課題は、まだ掘り下げられていない「すきま」に残されている実感があります。深く掘るのに加えて、広く知り「つなぐ」こともないと、世の困った状態は乗り越えていけないと思っています。山下さんならこれを引っ張れる。推薦します。皆様是非ご一緒ください。

生田 知子
文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課長

山下さんは、霞が関の中では(良い意味で)異端児で、一匹狼で新しいことにチャレンジされる、超アクティブな先輩です。今回も、アカデミアに出向されてすぐ、クラウドファンディングという手法を用いてプロジェクト提案をされるとは、予想の斜め上を行く行動力です。課題もニーズも多様化かつ、複雑化する社会において、ソーシャルキャピタルの要となる「つなぎ人材」の価値を可視化させようという、山下さんの意欲的な取り組みに対して、エールを送りたいと思います。

Project timeline

Date Plans
2023年 研究構想の具体化検討・調整 、つなぎ人材の事例紹介(月1回程度)、セミナー、シンポジウムの開催(年に1~2回程度)
2024年 分析に必要な委託調査(2か年目途で実施予定)、つなぎ人材の事例紹介(月1回程度)、セミナー、シンポジウムの開催(年に数回程度)、電子アーカイブや書籍の準備、霞が関などの関係各所への予備的な働きかけ
2025年 分析に必要な委託調査(2か年目途で実施予定)、つなぎ人材の事例紹介(月1回程度)、セミナー、シンポジウムの開催(年に数回程度)、電子アーカイブや書籍を一部実現、霞が関などの関係各所とのコラボによる政策提言作成など

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