いつも我々の研究をサポートしてくださり、誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
(まずは、ちょっと前回https://academist-cf.com/fanclubs/300/progresses/3792?lang=ja#documentBody の続きです)
国際学会@オランダの帰り道、交通トラブル、遅延に次ぐ遅延、さらには空港の椅子での一泊…などなど、なにかと波乱がありましたが、
先日、予定より2日ほど遅れて、なんとか帰国できました。
ご心配いただきありがとうございました。僕は胸張って日本に帰って来ました!!!
(ここから本題)
少し時間がたってしまいましたが、
このたび、QuizKnock様より取材をいただきました!! 第2弾です!!
「早押しクイズの論文」が誕生!書いた人にいろいろ聞いてみた
https://web.quizknock.com/quiz_researcher_2
【第1弾の取材記事はこちら】
クイズ王はAIよりスゴい?「クイズの研究者」が考える未来予想図
https://web.quizknock.com/quiz_researcher_interview
QuizKnock様、貴重な機会を二度もいただき、大変光栄です! ありがとうございました!
前回の第1弾(取材時期2023年6月)では、この研究プロジェクトのスタートアップの話でした。クイズに関する認知科学研究の、構想(妄想?)をお話させていただきました。
今回の第2弾(取材時期2024年6月)では、それから約1年後の話です。査読付き学術論文が1本publishされたことを受けて、取材をいただきました。
publishされた論文はこちら
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/31/2/31_2024.004/_article/-char/ja/
論文公開時の報告記事はこちら
https://academist-cf.com/fanclubs/300/progresses/3724?lang=ja#documentBody
今回、論文の内容もさることながら、論文完成にいたるまでの「裏話」を多くお話させていただきました。普段はあまり知ることのできない(と思われる)、論文完成までのプロセスです。
よろしければぜひご笑覧ください!
(とはいえ、ここでは語り切れなかった/語りそびれていたことも多かった…!)
思えば1年前、この研究は果たして皆様の目にはどう映るんだろう、「なんだその研究は」と冷ややかな目で見られそう、…と不安でいっぱいでした。
第1回目の取材は、そんな時にお話をいただきました。取材の中で、QuizKnock編集部の方々と研究の内容(当時は構想/妄想)について議論させていただくことができました。この議論を受けて、自分の研究方針に自信がついてきました。
この路線でやっていいんだ、きっとこれは論文にできる…!
そう確信しました。
とはいえもちろん、論文化にたどり着けたのは、僕だけの力ではありません。
共著者の小坂君をはじめ、アカデミストのサポーターの皆様のお力添えがあってこそのものだと感じております
(心理学・認知科学の分野ではこの手の研究は一切行われていなかったので、なんといっても当初はリソースが全くなかった)。
本当に感謝の念にたえません。ありがとうございます!
そしてこの1年、「研究」という活動を通して、またクイズ界の方々と関わりを持つことができたのも、僕の中で大きな嬉しい出来事でした。
僕は、高校~大学とクイズ界には大変お世話になりましたが、ここ数年はクイズとはご無沙汰していました。
にもかかわらず、一定数の方々が、僕のことを覚えていてくださっていました。
SNSなどを通してメッセージをくださる方々。
数年ぶりに直接お会いして、以前と同様に接してくださる方々。
そして、初めてお会いする(学年がかなり離れている)にもかかわらず、気さくに話してくださる方々。
まさか、「研究」というものを通して、このようなつながり(特にクイズ界との)を再び持てるとは思ってもいませんでした。このような経験を得るたびに、僕は幸せ者だなと感じる次第です。
(とはいえ、まだまだ話したい人や会いたい人もいます…! ○○君とかxxさんとかは、僕のことを覚えているかなぁ)
(漫画『地獄楽』に「君と、また会うために」みたいなキーワードがありますが、僕の中でこの研究プロジェクトはまさにそんな感じでした。「かつての仲間たちやお世話になった方々と、また会うために」。そんなモチベーションが、密かに僕の中にはありました)
クラファンの挑戦期間は8月で終わりますが、
クイズに関する研究もそれ以外の研究も、終わらせるつもりは一切ありません!
「未来の青写真」は、ようやく隅っこの部分がちょっと照らされてきたばかりです。指を下向きにはしません。
P.S.
この取材記事にある通り、1本の論文を通すのも大変な作業ですが、
個人的にもっと大変なのは、「研究費を獲得する」ための作業です。
競争的研究資金獲得のための申請書、書くのもめちゃくちゃ苦労するのに、書いても全然通らん…
(論文なら蹴られてもまたすぐ次に出せるからいいけど、申請書は一度蹴られたら終わり。これきつい)。
## きょうのもんだい ######
Q. 同じ偉業を成し遂げたチャールズ・リンドバーグにちなみ「ミス・リンディ」の愛称を持つ、20世紀前半に女性として初めて大西洋単独横断飛行を成し遂げた飛行士は誰でしょう
A. アメリア・イアハート(Amelia Mary Earhart)
【ひとこと】「初の大西洋単独横断」を成し遂げたのはリンドバーグでしたが、イアハートは「『女性初の』大西洋単独横断」という偉業で有名です。マーケティングなどの分野では、「切り口を変えればナンバー1になる」という考え方として、「アメリア・イアハート効果」なる概念も生まれています。有り体に言えば、「限定を付けまくってしまえば、唯一とか世界初とかになり得る」というものです。
ちなみに、僕の今回の論文は、早押しクイズを学術的に扱った論文として「世界初」に見えるかもしれません。しかし実際には、「心理学・認知科学の分野では」という条件つきです(ご注意ください!)。その他の分野、例えば工学とか自然言語処理といった分野では、これまでにも早押しクイズを扱った研究論文は存在します
(実はこの点に関して、取材記事は公開当初のものから修正していただいています。お気づきになりましたか)
Q. 妻の萬里子(まりこ)も同じく生物学者である、2016年に「オートファジーの仕組みの解明」によりノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者は誰でしょう
A. 大隅良典(おおすみよしのり)
【ひとこと】実は僕は、大学院生時代に大隅先生のご講演を拝聴したことがあります。その中で先生は、 「自分の研究の理解者(ファン)を周りにつくる」というメッセージを話されておりました。
(参考記事) https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/booklet-gazette/bulletin/592/open/592-1-1.html
この時以来、僕は「研究のファンを作る」ことを意識してきました。
そしてこれは、現在お世話になっているアカデミストのコンセプトにも通じます。僕的には、そのコンセプトが大隅先生のメッセージとマッチしていたのでアカデミストを選んだ、という感覚でもあります(1年越しのカミングアウト)
https://academist-cf.com/about?lang=ja
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そんなアカデミストに関して、イベントの(再)告知です。
取材記事の中で「研究のファンを増やしたい」という言葉が出てきていました
https://web.quizknock.com/quiz_researcher_2?page=3
この研究プロジェクトは、アカデミストの学術クラウドファンディングによって始まった(始めることができた)ものであり、「academist Prize」(第3期; 2023年9月~2024年8月)という賞にも採択されています
https://prize.academist-cf.com/2023
このacademist Prize 第3期のFINALイベントが、2024年8月29日に開催されます!
「若手研究者を投票で応援!- 100万円配分ピッチコンテスト」
https://academist240829.peatix.com/
現地(東京)でもオンラインでも参加可能、参加は無料です! (現地の懇親会のみ有料)
僕を含む第3期生がショートピッチを行います。ご興味のある方はぜひご参加ください!
タイトルにある通り、応援したい研究者/研究プロジェクトが、当日の「投票」で決まります(!!)
そして、クラファンのサポーターの数も1つの評価対象になります(!?!)
【参考】アカデミスト公式ポスト
https://x.com/academist_cf/status/1814135633713197119
3期生のプロジェクトをご覧になり、「おっ!」と思った人をぜひサポートしてみてください!
(僕をサポートしてくださるとめちゃくちゃ嬉しいですが、僕でなくても構いません!)
サポーターになれば、これまでの活動報告記事を閲覧することができます!
※ 「応援はしたいけど、サポートはちょっと敷居が高い…」という方へ:
クラファンのサポートの支払いは月末に行われるので、月のはじめ(=今の時期)にサポーターになれば、1か月弱は実質無料の「お試しサポート」ができる、という裏技もあります
(と、アカデミスト公式アンバサダーの佐伯さんが以前話していました。まさかの)
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