いつもご支援ありがとうございます。
また支援者の皆さまにはこれまでのご支援に対して改めてお礼申し上げます。
これまでの支援金は研究も含めた数学に関わる活動のために使用しました。おかげさまでこのプロジェクト期間中はさまざまなことに挑戦することができました。
数学の研究は自分の思った通りに立てた計画通りに進まないことが身をもって分かりました。また数学をより深く進めるためには数学以外での過ごし方や、いかに数学を楽しむために心理的余裕を生み出すかが重要だとも痛感しました。
博士課程進学をしたときの研究以外での私の目標の1つは、自身の人生を通しての数学との付き合い方を見つけることでした。それが研究であればそれでよいし、もしかしたら教育などにも興味をもったかもしれません。啓蒙、もっと軽く言えば布教、もっと大雑把に言えばサイエンスコミュニケーションに博士課程進学前から興味を持っていました。
そしてこれまで活動報告してきたSOU数学ラボの活動を通して、キチンと社会的評価を得ながら数学を使った活動をすることにワクワクし続ける自分を再確認し、やはり今後自分がやっていきたい活動に一番近いのは研究でも教育でもなく啓蒙だと実感しました。自分の中での自分の適性に気づけたのが研究以外でのこのプロジェクトで得た結果だと胸を晴れます。
いつもの活動報告のように【研究】と【SOU数学ラボ活動】に分けて、これまでの活動をまとめて振り返ります。
1.研究について
このプロジェクトでは当初3つの課題を設定してました。プロジェクト説明ページに書いてある1つ目・2つ目の課題についてはとくに結果は出ませんでした。
3つ目については別方向からの研究によって、この3つ目の課題に関係する定理が生まれました。先日の3月17日の日本数学会でもこの定理について発表をしてきました。この活動報告のサムネイル画像は当日私が発表している様子を指導教員である嘉田先生が撮影してSNSに投稿していたもの(https://twitter.com/kadamasaru/status/1769166225396162591)です。
ただこのプロジェクト中にこの定理を論文にまとめることができず博士課程修了とはなりませんでした。単位は全て取っているので退学も検討しましたが、せっかく定理を作れたのにそれを自分の頭の中だけに残しておくのは非常にもったいないと思っています。なので来期以降も在学して論文執筆のみに注力するつもりです。
このプロジェクトページは今後も残り続けますし活動報告も可能なのですが、今後は活動報告をしても皆さまに通知は飛ばないと運営から聞いています。なので今後の研究についての進捗はSOU数学ラボTwitterアカウントや私個人のTwitterアカウントを確認してください。
これまで生活費を稼いだり将来どのような仕事をするかの思索や葛藤が研究を阻害していましたが、私なりに数学と両立できる仕事を見つけたつもりです。これもプロジェクト期間の中の1つの成果と言えるかもしれません。今後の数学以外の社会とのかかわり方についても上記のアカウントから発信すると思うので、それらも総合して今後も見守っていただければ幸いです。
いずれ数学ラボにて上記の日本数学会での発表をするイベントをやる予定です。もし支援者の中で興味のある方には是非参加していただければと思います。また最近数学ラボの活動としてYouTubeでのライブ配信も始めました。これを利用して上記の発表をすることも検討しているので、数学ラボにお越しになれない方もぜひ視聴してください。
2.SOU数学ラボの活動について
数学ラボの中で最も大きな活動は大人のための数学教室という個人レッスンでした。このプロジェクト期間中に今まで以上に多くのお客様と出会い、自分の指導方針・方法をブラッシュアップできました。またそれ以外の様々なイベント・勉強会の運営をやっていく中で、数学を通してどのように交流していくべきか、そして運営はどのような場所・環境を作るべきか知れました。これも今後の啓蒙活動について役立つと思います。
規模や活動頻度は変化していますが、どのイベント・勉強会も順調です。数学ラボHPのトップページ下部のカレンダーをご覧いただければ、現在もどれだけ多くの活動をしているか伝わると思います。
対面での活動だけでなく、去年10月からは動画の製作・投稿、さらにライブ配信も始めました。これらは数学教室のお客様のことを考えたものだったのですが、自分の活動の幅がさらに広がりました。YouTubeチャンネルではお客様のための補助教材として作り始めた数学ラジオという動画シリーズがあったり、
そして個人レッスンのお客様との対談や自身の啓蒙活動について振り返るライブ配信もやっています。
また3月には私が数学者2名と鼎談する記事が数学セミナーに載りました。偶然ではありますが、鼎談者のお一人はこのプロジェクトの推薦者である藤田先生だったのものあり、改めて自分の数学に関する活動は色々な研究者に支えられていると実感しました。
今後も数学ラボの活動を続けていくだけでなく、より大きなものにしていきたいと思っています。研究成果だけでなく数学ラボの新たな、そしてより大きな、より意義のある活動、そしてその結果をお見せできるよう頑張ります。
改めて本プロジェクトの支援者の皆さま、そしてこのプロジェクトの推薦者の方々、そしてこの機会をいただいたacademistさまに感謝を申し上げます。このプロジェクトページは今後も残り続けるので、もし新たにこのプロジェクトを知って興味を持った方もぜひ上記のSNSなどからご連絡いただければ嬉しいです。私の数学に関する活動がプロジェクト終了以後もいつまでも続いている・成果が出ていることをお見せできるよう今後も頑張っていきます。
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