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陸・海・空、時をもかける土の龍 - ミミズが導く豊かな社会の実現 -

Naotaka HARA

京都大学、Research Student

Challenge period

2022-11-01 - 2023-08-31

Final progress report

Thu, 19 Jan 2023 12:54:13 +0900

Progresses

6 times

Supporters

15 people

Elapsed time

Tue, 01 Nov 2022 10:00:00 +0900

Profile

Naotaka HARA

クレオパトラ曰く聖なるもの、アリストテレスが愛し、ダーウィンが進化論の果てにたどり着いた生き物、それがミミズです。ミミズが司る大地からは草木が繁栄し、草木の恩恵を動物が享受し、動物はやがて大地へ還る、こんなに素晴らしいミミズに魅入られた存在、それが私です。私は毎日、外に出かけ、文献を読み漁り、得られた情報を発信し続けます。なぜなら、生態系改変者であるミミズのはたらきは、われわれ人類社会の土壌すらも変革してくれていると信じているからです。本ページを開いていただいたみなさんにも、ミミズの魅力を知っていただけると嬉しいので、ぜひページを最後まで読んでいただけますと幸いです。

What do you want to achieve through your research?

生きものたちと豊かに暮らす社会の実現です。お腹を満たす食材も、心安らぐ景観も、生物多様性が高いからこそ得られる生態系サービスのひとつです。生物多様性の高さは、私たちだけではなく、生きものたちが生きていくために必要なものです。そこで、私はミミズの素晴らしさに気づき感動しました。

ミミズは、生態系における役割を大きく2つ担っており、生物多様性の創出に貢献しています。まず、皆さんご存知の通り、豊かな土壌を育むことです。栄養豊富な土では、微生物が活発に働き、多くの植物が立ち並びます。次に、様々な動物たちの餌となることです。昆虫や両生類のような比較的小型の生きものから、イノシシのような大型哺乳類まで、魚や鳥のように生活圏が異なる生きものたちの血肉にもなっているわけです。

このように、生態系における影響力の高さから「生態系改変者」とも呼ばれるミミズですが、ミミズのポテンシャルは、果たしてこんなものなのでしょうか。断じて否。陸、海、空——生態系全体にとどまらず、過去、現在、そして未来にわたって、私たちの歴史文化にも大きな影響を及ぼす存在、それがミミズなのだと確信しています!

What kind of process are you trying to achieve?

自然史と文化誌の大きく2つの側面からアプローチします。

前者は、生きもの図鑑に掲載されているような情報にまつわる研究です。ミミズがいつ生まれていつ死ぬのか、ミミズが何を食べていて何に食べられているのか、どういった種が存在しているのか等、ミミズを捕まえたり、飼育したり、時には標本にして解剖したりしながら、ミミズを注意深く観察します。一方、後者では、ミミズと人との関わりを見つけます。例えば、ミミズは釣り餌として重用されてきたことや、風邪薬の原料として活躍していること等が、ミミズと人との関係を表しています。こうした事例の数々を、文書の分析、聞き取り調査などによって収集して考察します。

自然史学的研究の結果、ミミズの生態が理解され、それに応じた保全策が講じられます。文化誌学的研究が充実することで、ミミズがより多くの人々にとって関心の対象となり、ミミズを保全する担い手が育ち、ミミズの新たな市場価値が生まれることが期待されます。

前章のとおり、ミミズが活発になれば、自然界のありとあらゆる生きものたちが、その恩恵を受けることになります。つまり、生きものたちと豊かに暮らす社会が実現するわけです。

What research topics are you currently working on?

現在取り組んでいる研究課題は、「ミミズはどこにいるの?」と端的に言い表せると考えています。

このテーマは、例えば、虫の目で凝視すると、ミミズの生息環境の話です。つまり、あのミミズは、落ち葉のたまり場に埋まっていることが多く、土壌深くには潜ることはない、といったようなことです。また、このテーマを鳥の目で俯瞰すると、ミミズの分布の話になります。すなわち、あのミミズは、日本にはいるけど、ロシアでは確認されていない、といったことですね。

学部生のときは、「虫の目」研究で、イソミミズという海辺に生息しているミミズが好んで生息している環境を調べていました。砂浜海岸の中でも異なる環境——漂着物の下なのか、何もないところなのか、海水にどれほど浸かる場所なのか等、細かく現場の状況を記録しながら、どういった環境にイソミミズが多く生息しているかを研究していました。研究生になってからは、「鳥の目」研究として、国内でのイソミミズの発見記録を収集しつつ、日本の沿岸線を一周しながら、ひたすらイソミミズを探して砂を掘り返しています。日本におけるイソミミズの分布記録を作成することが直近の目標ですね。

Why are you challenging Academist?

ミミズファンクラブを結成したいからです。

ミミズを保全する、ひいては、豊かな生態系を後世にまで引き継いでいくには、一個人の力だけでは実現不可能です。だからこそ、ミミズに情愛を注ぐ人々——ファンを増やしていくのです。もちろん、使途や活動が限定されない資金が欲しいという理由もあります。どうしても自然史、文化誌、保全というのは、同じ助成金でやりくりするには難しいですから、包括的な活動にあてられる資金は必要です。スポット型ではなく、月額支援型をこの度選択させていただいているのは、ミミズに関する諸活動が、一度支援を募ったらおしまいではないからです。宣言します。「この活動は、みなさんとの協力でどんどん発展していき、サポーター(ファン)が1年間増え続けます。」

大事なファンの皆さんからいただいた資金は、本プロジェクトにおける調査研究費に使用させていただきます。サポータへの還元として、月に1本、「ミミズマガジン」というメルマガ配信を行い、週に1回「ミミズ談義」と題して、1時間程度のZOOMミーティングを行う予定です。ほかにも、ミミズ調査への同行、ミミズ学講演の開催など、新規イベントも計画中です。

Recommender Comment

多田満
国立研究開発法人国立環境研究所生物多様性領域 シニア研究員

生物多様性の保全は、我々が生態系から様々な恩恵を受け続けるためにも緊切の課題です。ミミズは、古くから豊かな土壌を築く存在として注目されてきたうえ、近年、多様な生きものにとって重要な餌資源であることが明らかになってきました。挑戦者は、新たにミミズと人との関わりにも着目することで、生きものたちだけではなく、ミミズを取りまく文化も保全しようという信念を持っています。私は、彼がこれからの持続可能な社会の実現において重要な存在だと確信しています。

丸岡 敬和
国立開発法人海洋研究開発機構 (JAMSTEC) ポストドクトラル研究員

ミミズと物理、異色の我々が知り合ったのはインターネット上でした。きっかけは、挑戦者がミミズに関する情報を常日頃から発信しており、熱意溢れる彼に声をかけたことだと思います。彼は論文出版や学会発表のみならず、積極的に保全地域の整備や市民への普及啓発などに取り組んでおります。今ではなかなか珍しい、本来の意味での伝統的アカデミズムを感じさせてくれる人で、彼の幅広い活動の様子を見聞きして刺激を受けております。皆さんも彼の活動を応援しませんか。

Project timeline

Date Plans
2022年11月 月額支援型クラウドファンディング開始
2022年11月 雑記・記録の出版(所属サークルの会報)
2022年12月 論文A原稿完成
2023年1月 論文B原稿完成
2023年2月 GENSEKI FINALに出演
2023年4月 プロジェクト中間報告会(月例・週例とは別開催)
2023年10月 月額支援型クラウドファンディング終了

Pledge Rewards

330 JPY / Mo. tax included

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