終了 ありふれた元素を用いて無限の色を「構築」する！

第9色　【公開】ICMAT@シンガポール　参加報告

こんにちは。野口真司です。
ご支援いただいている皆様、いつも大変ありがとうございます。

2023年6月26日から2023年6月30日にシンガポールで開催された11th International Conference on Materials for Advanced Technologies（ICMAT）に参加し、自身の研究成果を発表してまいりました。この場を借りて参加報告をさせていただきます。

ICMATは、力学材料国際会議、テクニカルシンポジウム、本会議、テーマ講演、展示、基調講演、招待講演、口頭発表、ポスター発表などのプログラムで構成される、先端材料に関する国際会議です。
研究者同士が専門知識を共有し、情報を交換することでネットワークを築く機会を提供しています。

今回は、私の研究成果について発表させていただきました。
詳細な内容はここでは割愛させていただきますが、多くの先生方や研究者の方々から質問やコメントをいただき、研究を進める上で貴重なアドバイスをいただくことができました。
また、研究成果が海外の先生方から高く評価されることもあり、大変喜ばしい結果でした。
この場を借りて、普段から研究のご指導をいただいている忠永清治先生と三浦章先生に心から感謝申し上げます。

さらに、私の研究に興味を持っていただき、有意義なディスカッションをしていただいた以下の皆様にも心から感謝いたします。（掲載順不同）

Prof. Richard I. Walton（University of Warwick）
Prof. Jacek Jasieniak（Monash University）
Dr. Arseniy Kuznetsov（A*STAR: Agency for Science, Technology and Research）
Dr. Darren H. S. Tan（UNIGRAND Battery）
Dr. Patrice Genevet（CNRS: Centre national de la recherche scientifique）
Prof. Satria Zulkarnaen BISRI（Tokyo University of Agriculture and Technology）
Dr. Elisa Rasouli（Nanyang Technological University）
Ms. Minji Kim（Tech University of Korea）
Ms. Zhang Xinyue（National University of Singapore）
熊井 絵理 さん（清華大学）
前吉 雄太 博士（産業技術総合研究所）
松井 雅樹 先生（北海道大学）
高橋 有介 さん（北見工業大学）

他の研究者の講演を聴講する機会もありました。特に、ノーベル賞受賞者であるProf. Stanley Whittinghamの講演は非常に印象深く、また光学材料を研究されているProf. Maxwell MACCALLUM（Trent University）や、液相合成での材料開発を行っているProf. Richard WALTON（University of Warwick）などの先生方の講演も聴くことができました。
彼らは研究者として非常に高いレベルで活躍されており、ハイインパクトジャーナルに論文を掲載されているだけでなく、発表の構成やスキルにおいても優れていると感じました。
私自身も将来的には彼らのように研究を進め、成果を発表できるよう努力してまいります。

今回の国際会議では、自身の研究発表も上手く行え、著名な研究者の講演も聴くことができ、非常に充実した経験をすることができました。
論文などで海外の研究者の成果を知ることはできますが、現地での参加は研究内容について議論したり、発表の方法を学ぶ良い機会となりました。
今回の会議で広範な材料研究の領域が存在することを再認識しました。
また、自身の研究について専門的な意見をいただき、研究をさらに進めるモチベーションも高まりました。

今回の国際会議で得た知識と議論を今後の研究に生かし、さらに良い成果を出していくことが目標です。
最後になりましたが、このような充実した経験をすることができたのは、ご支援いただいている皆様のおかげです。
心から感謝申し上げます。
プロジェクト期間も残りわずかですが、引き続きご支援いただけますと幸いです。
今後も精進してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

野口真司

（画像　シンガポール　会場に向かう駅にて。会期中はほぼ雨であり、この日は特に強く降り、雷もすごい状況でした。）