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ヒト腸内細菌の定着メカニズムを「腸管モデル」で解明する!

月額支援型 academist Prize 2nd 採択

野村 佳祐

筑波大学、博士後期課程1年

挑戦期間

2022/11/01 - 2026/03/31

最終活動報告

2024/04/17 14:56:34

活動報告

21回

サポーター

9人

経過時間

2022/11/01 10:00:00

2023年5月これまでの研究活動を振り返ります

ご覧頂きありがとうございます。
野村佳祐です。

半年の節目として再び、5/24(水)にacademist Prize第2期の企業賞イベントが開催されます。今回は「研究活動の進捗」がテーマのイベントですので、そこに先立ち、academistをスタートさせてから半年間の研究活動の軌跡を振り返りたいと思います。

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【目次】
1. academist関連の活動について
2. 研究活動について
3. これからの活動について
※本研究は論文投稿前のため、実験結果の進捗は含まれません。予めご了承ください。

1. academist関連の活動
 2022年11月からスタートさせたacademistクラウドファンディングも、スタートから半年が経ちました。サポーターの数も、最初は2名から始まり、現在では13名まで増えました。本当に感謝の限りです。

私がacademistのプロジェクトをスタートさせた目的は、基本的に無給で生活が苦しい博士課程に進学する上での研究費・生活費の援助を受ける事だけでなく、「社会とともにある研究者」を目指し、学術界に留まらず自らの研究活動を伝え、一般社会からの客観的評価を知る事にありました。

そのために月2~3回程度の頻度で活動報告を続け、学会への参加報告、研究室の日常、論文紹介、博士の経済事情など、様々な内容で、私の研究活動内容、知識、考えなどを伝えてきました。支援額に見合った情報を届ける事ができているか、と現在も悩みながら続けていますが、皆様が興味を持つのは、やはり支援頂いた結果として研究が進捗しているかどうかだと思うので、これからは今回の活動報告のような内容をもっと高い頻度で伝えていきたいと思っています。

現在の累計支援総額(~4月)は23,000円、5月からの月額支援額は12,230円となっています。収入(当月振込分)が0円だった今月までは、その支援を研究に回す余力は無く、下宿先の住居費に当てていました。

しかし来月より、政府の博士支援制度に採択された事で生活費・学費用の資金を受け取る事となり、academistでの支援金の全てを自分自身の研究活動に回す事が可能となりました。その使途については、「3.これからの活動について」で詳しく触れたいと思います。

また、一般社会から自らの研究の評価を受ける機会を作るために、academist主催イベントにも積極的に参加してきました。去年12月の企業賞発表イベント、今年2月のacademist賞発表イベントに参加させて頂き、イベント後にサポーターが増えるなど、研究そして自分自身のアウトリーチ活動としては一定の成果を産む事ができました。また、6/8開催の【さわかみ投信×academistコラボセミナー】にゲスト出演する機会も頂きました(後日別途宣伝させて頂きます)。自分自身や自分の考えをアウトリーチし、そのフィードバックを受ける機会をこれからも大切にしていきたいです。

2. 研究活動
 academistでの支援や、イベント等での応援の声は、特にこの半年間の中では精神面で大きな支えとなりました。

私は、研究活動において、一度も学会賞や学内の賞を受賞などのわかりやすい「成功体験」や「業績」はありません。研究室の事情により修士まで取り組んでいた研究テーマでも論文などの成果を残す事もできませんでした(詳しくは昨年2月の修士論文発表会の活動報告をご覧ください)。

当初は修士で卒業し、民間企業の研究職として就職予定でしたが、高校2年以来8年間思ってきた「確実に腸内細菌を研究し、ヒトの健康に貢献したい」という志一つで博士に進学する事を決意し、先生を説得する事で、やっとの思いで本テーマを発案してスタートさせた、その志の強さだけが私の誇りでした。

しかし、去年7月頃からスタートしてすぐに業績がでる程、研究は甘くありません。新規テーマであるため、学会発表のためのデータも無ければ、実験手法もゼロから自分で作る必要があります。周りの研究室の学生たちは引継ぎの研究を指導教員の方針に沿って進める事で着実に成果を出し(もちろんそこに努力はありますが)、学会賞や論文などの成果を挙げていき、自己否定感が増す一方でした。

そんな中でも、クラウドファンディングの存在によって、少なくとも、自分の研究に期待してくれている人がいる、という事は、そういった逆境を乗り越える上で一番支えになりました。また博士の支援制度、JST次世代研究者挑戦的研究プログラムの申請期日である、今年3月までに目に見える業績を一つでも増やして採択の可能性を高めるためにも、私は必死に実験を繰り返しました。

その成果は、少しずつ、学術界、産業界からの評価に目に見える形で現れ始めています。3月に出場した日本細菌学会では、同じ研究区分の99演題のうちの8演題に選抜され、口頭発表を行う事ができました。同学会のポスター発表では、製薬メーカーや食品メーカーの研究者ともディスカッションを行い、産学連携の共同研究の可能性を開拓しました。

以上の研究活動と、academistでの研究アウトリーチ活動を申請書でアピールする事で、晴れてJST次世代研究者挑戦的研究プログラムという「業績」という形に結び付ける事ができました。

ただ、これは「成果」ではないと理解しています。
AcademistやJSTのプログラムでの支援は、「投資」です。
研究活動を通して社会貢献する事を期待しての先行投資だと思っています。
(この考えをtwitterに書いたら、なんと1.5万view、132のいいねをもらいました。学振やJSTなど、国からお金をもらうことを「成果」と勘違いをして天狗になる人が大嫌いな、一部の研究者界隈に響いたのかもしれません(笑))

投資を受けた私が、これからの研究活動で創出すべき「成果」とは、科学論文の執筆と、その研究知見を通した人間社会への直接的な貢献です。その点を胸に刻み、研究活動のベースとして実験により力を注いでいきたいと思います。

3. これからの研究活動について
 前述の通り、JSTのプログラム採択により、本クラウドファンディングの支援金の全額を研究活動に回す事ができるようになりました。使途としては、以下を考えています。

・書籍の購入
・学会の参加のための雑費(食費など)
・国際学会参加にあたって英語力を鍛えるためのオンライン英会話

これからも、academistを活用し、研究活動に尽力していきます。
応援宜しくお願い致します!

野村佳祐 2023/05/16 23:59:54
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