Challenge period
2022-11-01 - 2025-03-31
Final progress report
Mon, 11 Nov 2024 22:34:23 +0900
Progresses
51 times
Supporters
42 people
Elapsed time
Tue, 01 Nov 2022 10:00:00 +0900
3/23に、日本ファンドレイジング協会大学チャプターで最近の研究についてお話しします。
大学ファンドレイジングを助ける2つの理論と私たちの実践
〜社会的共通資本としてのアカデミアを前進させるために〜
https://peatix.com/event/3879588
今回のご参加者の方々は大学ファンドレイザーの方が多く、まさに本プロジェクトについて知っていただきたい方々なので、大変楽しみです。
内容としては、
1)2050年以降の多様な可能世界
2)社会的共通資本(SCC)としての大学
3)大学の役割、機会、課題
4)SCCとしての大学の分析
5)無駄な努力をしない―制約理論
6)迷子にならない―EBMgt
7)2050年に向けた私たちの実践
というものを考えています。
冒頭では、私がいま所属している京都大学人と社会の未来研究院の広井良典教授らのグループが発表された、AIによる未来の日本社会についてのシナリオ研究をご紹介します。
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/news2/20170905%E4%BA%AC%E5%A4%A7_%E6%97%A5%E7%AB%8B%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
このような時代に、地方大学は極めて重要な社会的共通資本(SCC)です。
大学のファンドレイジングを助ける理論としては、制約理論とEBMgtを紹介します。
(EBMgtは厳密には学術的な「理論」というよりも実務の方法論なのですが、今回は広い意味での理論として紹介します)
制約理論は滞留をなくすためのオペレーションズマネジメントからスタートした理論で、企業や行政の生産性改善、組織改革に目覚ましい成果を挙げてきています。
社会的共通資本(SCC)がその価値を発揮する際にも、(宇沢先生のいう「混雑現象」を緩和することで)重要なものだと考えています。
SCCとしての大学の運営も、制約理論で改善できる部分がかなりあると考えており、その実証の場のひとつが、このアクションリサーチです。
また、SCCは社会の共通財産とも言うべきもので、その運営に関する意思決定(たとえば利用時の価格決定など)には大きな責任を伴います。
それに対応するための考え方として有望であると考えているものが、EBMgt(Evidence Based Management)です。
SCCが価値を発揮するには、他のSCCとのネットワーク形成が必要です。
例えば、山奥にポツンとある美術館は、そこまで行くための「道路」というSCCがなければ、SCCとしての価値を発揮できません。また、「市場」というSCCとのつながりがなければ、道路はあっても足を運ぶ人々がいないということになります。
SCCのこうした特性について考えた時、システム全体を捉える制約理論と、様々な構成要素の間の相互作用を理解するEBMgtの二刀流が役に立つと考えています。
3月23日、オンラインかつ無料ですので、ぜひお申込みください。
皆様と議論できることを楽しみにしています。