現在、ウォーカビリティに着目した研究を進めています。
ウォーカビリティ(Walkability)とは、「地域の歩きやすさ、徒歩での生活のしやすさ」を表す概念で、公衆衛生の分野では、身体活動を促す環境要因の1つとして注目されています。
自動車の普及とともに自動車優先の「歩きにくい」環境が整備されてしまい、歩く機会が減少し身体的な活動性が低下している、という問題意識から生まれた概念・研究領域のようです。
ウォーカブルな環境の要素として、人口密度が高いこと、お店や公共施設などの施設・目的地が多いこと、歩行者に配慮された歩道などが挙げられます。
既存の研究から様々な知見が蓄積されており、ウォーカブルな環境では、肥満やうつが少ないことや幸福感が高いことなどが知られています。一方で、相反するような結果も報告されています。
都市の成り立ちや文化的背景の違いから、ウォーカブルな環境も異なった影響を及ぼすと考えられ、日本における知見を築いていく必要があります。
次回はウォーカビリティの測定方法について解説してみたいと思います。
※一緒に博士課程で頑張っている友人が書いたウォーカビリティに関する記事です。
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/022100041/022400002/
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