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Closed Bring life-long robotic partners to realization for the elderly!

Monthly

Satoshi NAKAGAWA

東京大学、2nd year doctoral course

Challenge period

2021-11-11 - 2024-03-31

Final progress report

Sat, 30 Mar 2024 11:36:10 +0900

Progresses

33 times

Supporters

8 people

Elapsed time

Thu, 11 Nov 2021 10:00:00 +0900

【研究進捗報告】後輩と共に勉強会に参加しました

ご無沙汰しております.
暑い日が続いていますが,お変わりないでしょうか.
今月の研究活動についてご報告いたします.

新しくできた後輩のことと,高齢者福祉研究に関する勉強会,学習モデルの構築についてご報告します.
私が所属する研究室では,毎年4月に大学4年生が新たに配属され,研究室メンバーの一員となります.
嬉しいことに,私の研究に興味を持ち,高齢者福祉研究に取り組みたいと意気込む4年生が入ってきました.
高齢者福祉に取り組みたいと考える理由や意気込みを聞いていると,嬉しさからか,できる限りの協力をしたいと思えてきます.
新しいメンバーにとって私のこれまでの取り組みが参考になり,高齢者福祉と情報理工を融合させたプロジェクトをさらに展開できるようになればと思います.
これからも自分の研究活動を,論文発表やワークショップなどを通じて広く報告し,興味を持ってくださる人を増やしたいと考えています.
最終的には,自分で一つの研究室を立ち上げて,高齢者福祉分野におけるあらゆる課題を多角的視点から見て,解決を目指す大きな勢力を作りたいと考えています.

学部4年生にも日頃伝えていることですが,高齢者福祉における課題の解決を情報理工学的視点から目指すことには,現状多くの障壁があります.
高齢者の孤立や孤独,メンタルヘルスなどの課題もさることながら,研究者の姿勢にも課題があると痛感しています.
例えば,異分野の状況はどうしても簡単には見通せないため,お互いに理解した上で共同で研究することが難しいことがあります.
情報系の研究者や技術者が介護現場からの要望でシステムを作っても,いざ現場へ導入する際に欠陥が発覚する例も多いようです.また,システムの実証実験やフィールドワークを高齢者福祉施設に依頼しても,許可をいただけないケースも少なくありません.これは,異分野間のコミュニケーション不足や相互理解の欠如に起因すると考えています.
現在でも,やはり自分の専攻ではない臨床心理学や高齢者福祉に関して,完全に理解したとは言い切れません.
しかし,それでも複数の分野にまたがる研究に取り組むにあたっては,あらゆる知識補強が必要となり,知識なくして他分野と共同で取り組むことはできないと考えています.

そこで先日,多分野にまたがる人脈形成を目指して,情報分野と高齢者福祉を融合させた研究に取り組む研究者が集う勉強会に4年生を誘って参加してきました.
勉強会では様々な教育機関や福祉施設で研究に取り組む方々の発表を聞きましたが,最も印象的だったのは,高齢者福祉に携わる方が「見守りと簡単に言わないでほしい」と仰っていたことでした.
「見守り」と一口に言っても様々な形態があり,様々な研究対象があり,一括りにはできないようです.
高齢者福祉研究に取り組み始めてから6年目,これまで高齢者福祉に関する知識補強には努めてきましたが,高齢者福祉の研究者が考える「見守り」は,私の想像を遥かに超えて奥深いのだと痛感しました.
今後も様々な分野の方々の考えに数多く触れ,視野を広く持ちながら研究に邁進したいと思います.

いつも皆様から暖かいご支援を賜り,大変感謝申し上げます.
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします.

写真は,これまでの全ての実験協力者から収集させていただいたデータを元に機械学習させた結果として得られた学習モデルです.
ロボットが会話をする過程で獲得した相手の人の動画や音声,会話内容をこのモデルに入力することで,リアルタイムでロボットがその人のQOLスコアを出力し,その人に合わせた言動生成をすることができます!
私の研究で最も重要な要素がこの学習モデルですが,高齢者福祉分野への導入を目指すロボットインタラクションシステム研究を始めてから6年目にしてとうとう構築することができました.
これまで私の研究をご支援くださった皆様,実験に協力してくださった方々のおかげで,完成させることができましたと考えております.
改めて感謝申し上げます.
ですが,確かにこの学習モデルは重要なキーではあるものの,これが最終ゴールではないことから,これから社会実装に向けてより一層気を引き締めて取り組む所存です.
現在は,高齢者の方を対象とした実験に向けて,それぞれの人に合わせたロボットの言動生成の調整をしています.
次こそは,被験者募集のご連絡と,この学習モデル構築の過程についてご報告できればと考えています.

それでは,暑い日が続きますが,くれぐれもご自愛ください.

ren3xyue Fri, 29 Jul 2022 12:02:36 +0900
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